2位のパナソニックは、長年、一人の大砲に頼らずどこからでも攻撃を仕掛けるというスタイルを貫いてきた。その中でもやはり勝負どころで託すのは、オポジットの清水邦広やアウトサイドヒッターのクビアク,ミハウだ。清水は2年前のシーズン終盤に右膝に大怪我を負ったが、約1年後の昨シーズン終盤、見事にカムバック。今シーズンはほとんどの試合で先発出場している。ジャンプ力はまだ戻っていないと言うが、その分、得点を奪うための引き出しを増やし、Vリーグ通算得点数の日本記録を着々と更新中だ。
10位のVC長野トライデンツは、ポーランド出身の新戦力、ストレジェク,パトリックが全体7位の総得点をたたき出している。今季初勝利となった1レグのFC東京戦では獅子奮迅の活躍でチームを勝利に導いた。ただ、試合によって波がある。ヨーロッパのリーグとは異なる2連戦のスケジュールや、文化の違いに対するストレスがあるのでは、とアーマツ,マサジェディ監督は言う。外国籍選手にとっては、そうした対応力も活躍のカギになるようだ。