全仏オープンテニス2025の視聴方法!配信サービス、日程、日本人出場選手を解説!

[PR]

現地時間2025年5月25日から6月8日まで全仏オープンテニスが開催されます。

赤土のコートで繰り広げられる熱戦は、テニスファンにとって見逃せないイベントです。

本記事では、全仏オープンテニス2025の放送サービス、大会日程、出場選手情報まで、観戦を100%楽しむための情報をお届けします。

目次 非表示

全仏オープンテニス2025の日程

全仏オープン2025は、現地時間5月25日から6月8日までパリで開催されます。

予選から決勝までの詳細日程は以下のとおりです。

日程ラウンド
5月19日(月)~5月23日(金)予選
5月24日(土)ヤニック・ノア・デー(チャリティデー)
5月25日(日)~5月27日(火)男女シングルス1回戦
5月28日(水)~5月29日(木)男女シングルス2回戦
5月30日(金)~5月31日(土)男女シングルス3回戦
6月1日(日)~6月2日(月)男女シングルス4回戦
6月3日(火)~6月4日(水)男女シングルス準々決勝
6月5日(木)女子シングルス準決勝、混合ダブルス決勝
6月6日(金)男子シングルス準決勝
6月7日(土)女子シングルス決勝、男子ダブルス決勝
6月8日(日)男子シングルス決勝、女子ダブルス決勝

大会期間中、日本とフランス・パリの時差は7時間です(パリが7時間遅れ)。

試合開始時間は、モーニングセッションが現地時間正午12時(日本時間19時)、ナイトセッションが現地時間20時15分(日本時間翌3時15分)からとなります。

決勝戦は各種目とも日本時間22時以降の開始が予想されます。天候などにより日程変更の可能性もありますので、最新情報に注意しましょう。

全仏オープンテニス2025の視聴方法

全仏オープンはWOWOW(配信/衛星放送)で独占配信されます。

WOWOW

WOWOWでは、全仏オープンを配信しています。

WOWOWでは、WEB・アプリ上の配信と衛星放送で番組を見ることができます。

1つの契約で最大5台までアカウントを登録することができます。

テレビだけではなくスマホやPCなどからも視聴できるので、時間に縛られず好きな時間、好きな場所でWOWOWを視聴できるのも最大の特徴です。

WOWOWの料金

WOWOWの料金は、月額2,530円(税込)です。

動画配信と衛星放送、両方を視聴することが可能です。

衛星放送での登録の場合は、アンテナの設置やB-CASカードの準備が必要です。

WOWOWの登録方法

WOWWOWの登録方法を解説します。

  1. WOWOWの公式サイトをにアクセス
  2. 注意事項にチェックして「お申し込みはこちら」をクリック
  3. メールアドレスを登録し、認証コードを入力後、「認証する」をクリック
  4. ログインのパスワード、氏名、電話番号、生年月日、性別を入力
  5. 「無料トライアルの適用」と「支払い方法」を選択し、「入力内容を確認する」をクリックし、登録完了

ABEMA de WOWSPO

ABEMA de WOWSPOとは、WOWOWのスポーツがABEMAで楽しめるプランです。

ABEMA de WOWSPOでも視聴ができます。

追っかけ再生、見逃し配信、コメント機能などを利用できるのが魅力です。

料金

料金は月額1,980円(税込)で、WOWOWの月額料金(月額2,530円)よりも安くなっています。

ABEMA de WOWSPOの配信コンテンツ

ABEMA de WOWSPOの配信コンテンツを紹介します。

全仏オープンテニス2025に出場する日本人選手

2025年の全仏オープンでは、日本からも多くの選手が出場予定です。

男女シングルスを中心に、活躍が期待される選手たちをご紹介します。

選手名性別出場区分主な実績・備考
錦織 圭男子本戦グランドスラムシングルスファイナリスト。
過去全仏オープンベスト8が3回。2年連続13度目の出場。
西岡 良仁男子本戦2025年全仏オープン本戦へのエントリーリストに名前あり。
8年連続9度目の出場。
大坂 なおみ女子本戦(見込み)グランドスラム複数回優勝。過去全仏オープン3回戦進出。
内島 萌夏女子本戦(見込み)2025年全仏オープン本戦からの出場が見込まれる。
ダニエル 太郎男子予選2024年大会に出場。2025年大会は予選からの出場を目指す。
望月 慎太郎男子予選2025年大会は予選からの出場を目指す。
島袋 将男子予選2025年大会は予選からの出場を目指す。
清水 悠太男子予選2025年大会は予選からの出場を目指す。
綿貫 陽介男子予選2025年大会は予選からの出場を目指す。
上遠野 紗織女子ジュニア本戦ジュニア部門シングルス本戦出場権獲得。
川西 飛生男子ジュニア本戦ジュニア部門シングルス本戦出場権獲得。

2025年4月15日に発表された男子シングルス本戦のエントリーリストには、錦織圭選手と西岡良仁選手の名前が掲載されました。

錦織選手は以前から全仏オープンで好成績を残しており、クレーコートとの相性も良いため、コンディション次第では上位進出も期待できます。

女子では、大坂なおみ選手と内島萌夏選手が本戦からの出場となる見込みです。

大坂選手はハードコートでの実績が目立ちますが、クレーコートでの適応力も上げてきており、どこまで勝ち進めるか注目されます。

予選から本戦出場を目指す選手も多く、ダニエル太郎選手や望月慎太郎選手、島袋将選手らが挑戦。

若手の清水悠太選手と綿貫陽介選手も予選からの挑戦となります。

特筆すべきは、ジュニア部門での活躍です。上遠野紗織選手と川西飛生選手がジュニアの本戦出場権を獲得しました。

将来の日本テニス界を担う若手選手たちの活躍にも期待が高まります。

全仏オープンはクレーコートという特殊なサーフェスで行われるため、普段ハードコートを主戦場としている日本人選手たちにとっては難しい挑戦となりますが、経験を積んだベテラン選手の活躍に期待です。

全仏オープンとは?

全仏オープン(ローラン・ギャロス)はテニスの四大大会の一つで、1891年に「フランス選手権」として創設されました。

長い歴史と伝統を持ち、唯一クレーコート(赤土)で行われる大会として世界中のテニスファンを魅了しています。

毎年5月末から6月初めにかけてフランスのパリで開催され、多くのドラマを生み出してきました。

会場

全仏オープンの会場は、フランスの首都パリの西、ブローニュの森に隣接する「スタッド・ローラン・ギャロス」です。

名称は第一次世界大戦で活躍したフランスの飛行家ローラン・ギャロス氏に由来しています。

敷地面積は約11ヘクタールで、多数のテニスコートを有しています。

主要なコートには、センターコートである「コート・フィリップ・シャトリエ」(収容人数約15,000人)、2番目に大きな「コート・スザンヌ・ランラン」(収容人数約10,000人)、2019年に新設された「コート・シモーヌ・マチュー」(収容人数約5,000人)があります。

特にシモーヌ・マチュー・コートは周囲を温室に囲まれたユニークなデザインが特徴的です。

コートの特徴

全仏オープン最大の特徴は、サーフェスがクレーコート(赤土)であることです。

「赤土」は実際には土そのものではなく、細かく砕かれたレンガの粉を何層にも重ねて作られています。

クレーコートでは球足が遅く、ボールが高くバウンドする傾向があります。

また、守備もしやすいためラリーが続きやすく、長い試合になりがちです。

選手には高い技術力に加え、強靭な体力と精神力が求められます。

表面が滑りやすいため、選手はスライディングしながらボールを追いかける独特のフットワークを用います。

「最も過酷なトーナメント」とも言われ、番狂わせも起こりやすい大会です。

クレーコートへの適応力が勝敗を大きく左右しますので、普段ハードコートを得意とする選手にとっては難しい挑戦となります。

歴代優勝者

全仏オープンでは、多くの名選手たちが歴史に名を刻んできました。

男子シングルスではスペインのラファエル・ナダル選手が「赤土の王」として君臨し、前人未到の14回の優勝を誇ります。

近年の男子シングルス優勝者は、2024年がカルロス・アルカラス選手(スペイン)、2023年がノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)、2022年がラファエル・ナダル選手(スペイン)となっています。

女子シングルスではアメリカのクリス・エバート選手が7回の最多優勝記録を持っています。

近年では2022年から2024年まで3連覇を達成したイガ・シフィオンテク選手(ポーランド)に注目です。

賞金・ポイントは?

全仏オープンは四大大会の一つとして高額な賞金とランキングポイントが選手に与えられます。

2025年大会の賞金総額は過去最高の5,635万2,000ユーロ(約92億4,280万円)に達し、前年比で5.21%増となる見込みです。

男女シングルスの優勝者にはそれぞれ255万ユーロ(約4億1,820万円)、準優勝者には127万5,000ユーロ(約2億910万円)が贈られる予定です。

1回戦敗退でも78,000ユーロ(約1,280万円)と高額な賞金が用意されています。

ランキングポイントについても、優勝者には2,000ポイント、準優勝者には1,300ポイントが付与されます。

全仏オープンに関するよくある質問

全仏オープンについて、視聴者から寄せられる質問とその回答をまとめました。

放送方法や視聴方法についての疑問を解消します。

全仏オープンは地上波で放送される?

2024年大会の日本での放送はWOWOWが独占的に行っており、地上波での放送はありませんでした。

2025年大会の放送予定は現時点(2025年5月9日)では未定ですが、近年の傾向からWOWOWが中心となる可能性が高いと考えられます。

WOWOWでは1回戦から決勝までを連日生中継で放送予定です。

放送時間は日本時間17:45頃から始まり、決勝日(6月7日・8日)は21:45頃からの放送が予定されています。

最新情報はWOWOWの公式サイト等でご確認ください。

テレビがなくてもWOWOWは見れる?

テレビがなくてもWOWOWは見られます。

WOWOWはテレビ放送に加えて、Webやスマホアプリで動画を配信しています。

スマートフォン、タブレット、パソコンなどでも視聴可能ですので、テレビがなくても全仏オープンを楽しめます。

動画配信ではテレビで未放送の試合もライブ配信されることがあるため、より多くの試合を観戦したいファンにはおすすめです。

動画配信ならではの便利な機能として、見逃した試合を後から視聴することも可能となっています。

WOWOWは無料で見れる?

WOWOWは基本的に有料放送サービスです。

ただし、新規加入者向けの無料トライアル期間が設けられている場合があります。

また、大会初日などが無料放送されることもあるため、公式サイトでキャンペーン情報を確認するとよいでしょう。

通常、WOWOWの月額視聴料は2,530円(税込)となります。

WOWOWでは全仏オープンだけでなく、ほかのテニス大会や映画、ドラマなど幅広いコンテンツを楽しむことができます。

2025年のグランドスラムの日程は?

2025年の主要なグランドスラム大会の日程は以下のとおりでした。

大会名開催期間開催地サーフェス
全豪オープン1月12日(日)~1月26日(日)オーストラリア・メルボルンハードコート
全仏オープン5月19日(月)~6月8日(日)フランス・パリクレーコート
ウィンブルドン6月30日(月)~7月13日(日)イギリス・ロンドングラスコート
全米オープン8月24日(日)~9月7日(日)アメリカ・ニューヨークハードコート

テニスの四大大会はそれぞれ異なるサーフェスで行われ、選手の適応力が試されます。

全仏オープン2025 決勝戦の試合結果と試合内容

混合ダブルス 決勝戦

試合日6月5日
試合結果〇S・エラーニ/ A・ババソリ2-0T・タウンゼント/ E・キング✕
第1セット6-4
第2セット6-2

戦評

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は5日、混合ダブルス決勝が行われ、第3シードのS・エラーニ(イタリア)/ A・ババソリ(イタリア)組が第4シードのT・タウンゼント(アメリカ)/ E・キング(アメリカ)組を6-4, 6-2のストレートで下し初優勝を飾るとともに、四大大会の混合ダブルスで2度目のタイトルを獲得した。

38歳のエラーニと30歳のババソリは今大会、1回戦でチャン・ハオチン(台湾)/ H・ニス(モナコ)組、2回戦でジィァン・シンユー(中国)/ R・ギャロウェイ(アメリカ)組を下し8強入り。準々決勝はO・ニコルス(イギリス)/ H・パッテン(イギリス)組の試合前棄権より不戦勝となると、準決勝では第2シードのザン・シュアイ(中国)/ M・アレバロ(エルサルバドル)組を下し決勝進出を果たした。

迎えたこの日の決勝戦、エラーニとババソリはサービス時に70パーセントの確率でポイントを獲得し相手に1度もブレークを与えず、リターンゲームでは3度のブレークに成功。ウィナーを16本決めた一方でアンフォーストエラーを9本に抑える安定したプレーで終始主導権を握り、1時間11分で優勝を決めた。

エラーニとババソリはこれで昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)に続き、四大大会の混合ダブルスで2度目の優勝となった。また、女子ダブルスで四大大会5度の優勝を誇るエラーニは、これで四大大会通算7つ目のトロフィー獲得となった。

男子ダブルス 決勝戦

試合日6月8日
試合結果〇マルセル・グラノイェルス/ホレイショ・ゼバロス2-1ジョー・ソールズベリー/ニール・スクプスキー✕
第1セット6-0
第2セット6-7
第3セット7-5

戦評

シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子ダブルス決勝で第5シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)が第8シードのジョー・ソールズベリー/ニール・スクプスキー(ともにイギリス)に6-0 6-7(5) 7-5で競り勝ち、ともに四大大会で初の栄冠に輝いた。

1ゲームも落とさず第1セットを先取したグラノイェルス/ゼバロスはすべてサービスキープで進んだ第2セットを取り返されると第3セット第1ゲームでサービスダウンを喫したが、第2ゲームで追いつくと6-5からのレシーブゲームで迎えた最初のチャンピオンシップポイントをものにして2時間22分で歓喜の瞬間を迎えた。

四大大会に参戦するのが20回目となるグラノイェルス/ゼバロスが決勝に進出したのは4度目(2019年全米、21年&23年ウインブルドン、25年全仏)だったが、初勝利を挙げた。

2019年の夏からペアを組み始めたグラノイェルス/ゼバロスは今季ここまでチャレンジャーを含む8大会でペアを組み、4月のブカレスト(ATP250/クレーコート)と5月のマドリッド(ATP1000/クレーコート)でツアーレベルのタイトルを獲得していた。

今大会でのグラノイェルス/ゼバロスは1回戦でフランシスコ・カブラル(ポルトガル)/ルーカス・ミドラー(オーストリア)を7-6(2) 6-3で、2回戦でアレクサンダー・エルラー(オーストリア)/コンスタンティン・フランツェン(ドイツ)を6-3 6-1で、3回戦でサンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)/オースティン・クライチェク(アメリカ)を6-2 6-1で、準々決勝でイバン・ドディグ(クロアチア)/オルランド・ルズ(ブラジル)を6-2 7-6(4)で、準決勝では第16シードのユーゴ・ニス(モナコ)/エドゥアール・ロジェ バセラン(フランス)を6-7(5) 6-3 6-4で破って決勝進出を決めていた。

40歳のゼバロスが四大大会で決勝に進出したのはグラノイェルスとのペアでのみだが、39歳のグラノイェルスは今回が6度目だった。

女子シングルス 決勝戦

試合日6月7日
試合結果✕アリーナ サバレンカ1-2ココ ガウフ〇
第1セット7-6
第2セット2-6
第3セット4-6

戦評

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、女子シングルス決勝が行われ、第2シードのC・ガウフ(アメリカ)が第1シードのA・サバレンカを6-7 (5-7), 6-2, 6-4の逆転で破り初優勝を飾るとともに、四大大会で2度目のタイトルを獲得した。

21歳で世界ランク2位のガウフが同大会に出場するのは6年連続6度目。最高成績は2022年の準優勝となっていた。

今大会は1回戦で世界ランク91位のO・ガデッキ(オーストラリア)、2回戦で予選勝者で同172位のT・バレントバ(チェコ)、3回戦で同47位のM・ブズコバ(チェコ)、4回戦で第20シードのE・アレクサンドロワ、準々決勝で第7シードのM・キーズ(アメリカ)、準決勝でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同361位のL・ボワソン(フランス)を下し決勝に駒を進めた。

27歳で世界ランク1位のサバレンカとの頂上決戦となった決勝の第1セットはブレーク合戦の展開となり、4度ずつブレークを奪い合ってタイブレークに突入する。タイブレークでガウフは序盤で3-0とリードしたがここからサバレンカに巻き返されると、終盤で4ポイントを連取されこれを落とし先行される。

それでも第2セット、ガウフはサービス時に64パーセントの確率でポイントを獲得し相手のブレークを1度に抑えると、リターンゲームでは3度のブレークを果たし1セットオールに追いつく。

そしてファイナルセット、ガウフは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第7ゲームでブレークポイントを握ると、最後はバックハンドを叩き込み2度目のブレークに成功する。このリードを最後まで守り切ったガウフが2時間30分を超える死闘を制し初優勝を飾った。

ガウフが四大大会でタイトルを獲得するのは2023年9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来、約1年9ヵ月ぶり2度目となる。

一方、敗れたサバレンカは同大会初優勝とはならなかった。

➡ガウフ、優勝の瞬間動画はこちら

3年前のリベンジ果たし全仏OP初優勝「嬉しい」 21歳ガウフ 米選手10年ぶりV

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、女子シングルス決勝が行われ、第2シードのC・ガウフ(アメリカ)が第1シードのA・サバレンカを6-7 (5-7), 6-2, 6-4の逆転で破り初優勝を飾るとともに、四大大会で2度目のタイトルを獲得した。表彰式でガウフは喜びを語った。

21歳で世界ランク2位のガウフが同大会に出場するのは6年連続6度目。2022年は決勝でI・シフィオンテク(ポーランド)に敗れ準優勝となっていた。

今大会は1回戦で世界ランク91位のO・ガデッキ(オーストラリア)、2回戦で予選勝者で同172位のT・バレントバ(チェコ)、3回戦で同47位のM・ブズコバ(チェコ)、4回戦で第20シードのE・アレクサンドロワ、準々決勝で第7シードのM・キーズ(アメリカ)、準決勝でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同361位のL・ボワソン(フランス)を下し決勝に駒を進めた。

27歳で世界ランク1位のサバレンカとの頂上決戦となった決勝戦、ガウフはブレーク合戦となった第1セットをタイブレークの末に落とすも、第2セットは立て直し相手のブレークを1度に抑え、リターンゲームでは3度のブレークを奪い1セットオールに追いつく。

そしてファイナルセット、ガウフは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第7ゲームでブレークポイントを握ると、最後はバックハンドを叩き込み2度目のブレークに成功する。このリードを最後まで守り切ったガウフが2時間38分の死闘を制して初優勝を飾った。

ガウフが四大大会でタイトルを獲得するのは2023年9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来、約1年9ヵ月ぶり2度目となる。

試合後の表彰式でガウフは「3年前の決勝で負けたときは、本当に色々なことがあった。今ここにいられることがただただ嬉しい」と喜びを語った。

なお、同大会の女子シングルスでアメリカ人選手が優勝を飾るのは2015年のS・ウィリアムズ(アメリカ)以来10年ぶりとなった。

世界1位 準Vに涙「本当に辛い」 逆転負けサバレンカ「ひどい決勝戦」

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、女子シングルス決勝が行われ、第1シードのA・サバレンカは第2シードのC・ガウフ(アメリカ)に7-6 (7-5), 2-6, 4-6の逆転で敗れ準優勝となった。表彰式でサバレンカは涙を流しながら「本当に辛い」と語った。

27歳で世界ランク1位のサバレンカが同大会に出場するのは8年連続8度目。最高成績は2023年のベスト4となっていた。

今大会は1回戦で世界ランク86位のK・ラヒモワ、2回戦で同97位のJ・タイシュマン(スイス)、3回戦で同34位のO・ダニロビッチ(セルビア)、4回戦で第16シードのA・アニシモワ(アメリカ)、準々決勝で第8シードのジェン・チンウェン(中国)、準決勝で第5シードのI・シフィオンテク(ポーランド)を下し、初の決勝に駒を進めた。

21歳で世界ランク2位のガウフとの顔合わせとなった決勝の第1セットはブレーク合戦の展開となり、4度ずつブレークを奪い合ってタイブレークに突入する。タイブレークでサバレンカは序盤で0-3とリードされるも巻き返すと、終盤で4ポイントを連取してこれをものにし先行する。

しかし第2セット、サバレンカはファーストサービス時のポイント獲得率が25パーセントに留まりガウフに3度のブレークを許すと、自身は1度しかブレークを奪えず、1セットオールに追いつかれる。

迎えたファイナルセット、サバレンカは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第7ゲームでブレークポイントを握られると、最後はガウフにバックハンドを叩き込まれ2度目のブレークを許す。サバレンカはその後ブレークバックを果たせず、2時間38分で力尽きた。

表彰式でサバレンカは涙を流し、悔しさを滲ませながらスピーチを行った。

「正直、本当に辛い。特に、こんなにタフな2週間を過ごした後はなおさらだ。素晴らしいテニスをしていたのに、こんなにひどいコンディションで、決勝でこんなひどいテニスをするのは本当に辛い」

「ココ(ガウフ)おめでとう。こんな厳しいコンディションの中で、あなたは私よりも優れた選手だった。素晴らしい2週間をおめでとう。2度目のグランドスラム制覇、おめでとう。あなたはファイターで、努力家だ。あなたとチームの皆さん、おめでとう」

「私のチームもサポートしてくれてありがとう。ひどい決勝戦でごめんなさい。とにかく、皆さんありがとう。また強くなって戻ってくる」

一方、ガウフは同大会初優勝を飾るとともに、四大大会で2度目のタイトルを獲得した。

死闘制し全仏OP初優勝「やり遂げた」 世界2位ガウフ「この大会が一番勝てると思っていた」

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、女子シングルス決勝が行われ、第2シードのC・ガウフ(アメリカ)が第1シードのA・サバレンカを6-7 (5-7), 6-2, 6-4の2時間38分に及ぶ死闘の末に逆転で破り初優勝を飾るとともに、四大大会で2度目のタイトルを獲得した。試合後の会見でガウフは「全体的に今日の試合には本当に満足している。美しい試合ではなかったけれど、やり遂げた」と語った。

21歳で世界ランク2位のガウフが同大会に出場するのは6年連続6度目。2022年は決勝でI・シフィオンテク(ポーランド)に敗れ準優勝となっていた。

今大会は1回戦で世界ランク91位のO・ガデッキ(オーストラリア)、2回戦で予選勝者で同172位のT・バレントバ(チェコ)、3回戦で同47位のM・ブズコバ(チェコ)、4回戦で第20シードのE・アレクサンドロワ、準々決勝で第7シードのM・キーズ(アメリカ)、準決勝でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同361位のL・ボワソン(フランス)を下し決勝に駒を進めた。

27歳で世界ランク1位のサバレンカとの頂上決戦となった決勝戦、ガウフはブレーク合戦となった第1セットをタイブレークの末に落とすも、第2セットは立て直し相手のブレークを1度に抑え、リターンゲームでは3度のブレークを奪い1セットオールに追いつく。

そしてファイナルセット、ガウフは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第7ゲームでブレークポイントを握ると、最後はバックハンドを叩き込み2度目のブレークに成功する。このリードを最後まで守り切ったガウフが2時間38分の死闘を制して初優勝を飾った。

ガウフが四大大会でタイトルを獲得するのは2023年9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来、約1年9ヵ月ぶり2度目。

試合後の会見でガウフは決勝を振り返った。

「本当に最後の数ポイントで決着がついたけど、全体的に今日の試合には本当に満足している。美しい試合ではなかったけれど、やり遂げた。それが全て」

「全仏オープンは本当に勝ちたいと思っていた大会だった。若い頃、この大会が一番勝てると思っていた。だから、キャリアを通して少なくとも1度は勝たないと、きっと後悔するだろうって思っていた。今日のアリナ(サバレンカ)との対戦は、とにかく全力を尽くして、試合を勝ち抜こうという気持ちだった。実際にそれができた」

なお、同大会の女子シングルスでアメリカ人選手が優勝を飾るのは2015年のS・ウィリアムズ(アメリカ)以来10年ぶりとなった。

ミス70本で逆転負け「最悪の決勝」 準Vサバレンカ「彼女が素晴らしいプレーをしたからではない…」

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、女子シングルス決勝が行われ、第1シードのA・サバレンカは第2シードのC・ガウフ(アメリカ)に7-6 (7-5), 2-6, 4-6の逆転で敗れ準優勝となった。試合後の会見でサバレンカは「今までプレーした中で最悪の決勝だったと思う」と語った。

27歳で世界ランク1位のサバレンカが同大会に出場するのは8年連続8度目。最高成績は2023年のベスト4となっていた。

今大会は1回戦で世界ランク86位のK・ラヒモワ、2回戦で同97位のJ・タイシュマン(スイス)、3回戦で同34位のO・ダニロビッチ(セルビア)、4回戦で第16シードのA・アニシモワ(アメリカ)、準々決勝で第8シードのジェン・チンウェン(中国)、準決勝で第5シードのI・シフィオンテク(ポーランド)を下し、初の決勝に駒を進めた。

21歳で世界ランク2位のガウフとの顔合わせとなった決勝戦、サバレンカはブレーク合戦となった第1セットをタイブレークの末に獲得するも、第2セットでは3度のブレークを許しながら自身は1度のブレークに留まり、1セットオールに追いつかれる。

迎えたファイナルセット、サバレンカは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第7ゲームでブレークポイントを握られると、最後はガウフにバックハンドを叩き込まれ2度目のブレークを許す。サバレンカはその後ブレークバックを果たせず、2時間38分で力尽きた。試合を通じて、サバレンカのミスとなるアンフォーストエラーは70本に及んだ。

試合後の会見でサバレンカは決勝を振り返った。

「この2週間は本当にタフな試合ばかりで、とても素晴らしい選手たちと対戦してきた。私は決勝よりも明らかに高いレベルでプレーしていた」

「正直言って、今日はここ何ヵ月かでプレーした中で最悪のテニスだった。コンディションは最悪で、彼女(ガウフ)の方が私よりずっと上手だった。今までプレーした中で最悪の決勝だったと思う」

「風がどんどん強くなっていった。そして、感情的になりすぎていた。今日はメンタル面でうまくコントロールできなかったと思う。基本的にこれが全て」

「統計で確認しないと分からないけれど、私はただアンフォーストエラーばかりしていた。彼女が試合に勝ったのは、彼女が素晴らしいプレーをしたからではなく、私が客観的に見れば簡単なボールをミスをしていたからだと思う」

一方、勝利したガウフは同大会初優勝を飾るとともに、四大大会で2度目のタイトルを獲得した。

「相手がシフィオンテクだったら負けていた」サバレンカの無礼な発言にガウフが反論。「誰と対戦しても勝つチャンスはある」

テニス四大大会「全仏オープン」は現地6月7日に女子シングルス決勝を実施。第1シードで同1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)は、第2シードで世界ランキング2位のココ・ガウフ(アメリカ)に7-6(5)、2-6、4-6で敗れ、惜しくも大会初優勝を逃した。

試合後の表彰式では「正直本当につらい。最悪の決勝戦だった」と涙ながらに語ったサバレンカ。この日は非常に風の強いコンディションで、対応に手を焼いたサバレンカはアンフォーストエラーの本数がガウフの30本に対して70本と、本来のプレーを発揮できないまま試合終了を迎えた。

非常に悔やまれる敗戦となったサバレンカは、試合後の会見で「彼女が素晴らしいプレーをしたから負けたわけではなく、私がたくさんのミスを犯したから負けた。今までで最悪の決勝戦だったわ」とコメント。

さらに、サバレンカは準決勝で大会3連覇中だったイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク5位)を破っていたが、「もし決勝に進出したのが私ではなくイガだったら、優勝していたのはイガだったでしょう」とし、ガウフの優勝に水を差すような発言を残した。

負け惜しみとも取れるようなサバレンカの発言に対し、ガウフは自身の会見で「彼女の意見には同意できません。イガに悪意はないけれど、前回対戦した時には私がイガにストレートで勝ったわ。彼女の発言はフェアじゃないと思う」と反論。

また、「当然、イガはここでのチャンピオンと呼べる存在だから、どちらにせよ厳しい試合になるのはわかっていた」としつつ、「でも誰と対戦しても勝つチャンスはあったと思う。それくらいの信念を持って臨んでいたわ」と勝者の器たるコメントを残した。

ガウフは今回の優勝で自身2度目の四大大会タイトルを獲得。母国アメリカにとっては2015年のセレナ・ウィリアムズさん以来、10年ぶりとなる全仏オープンタイトルとなった。

世界1位 波紋発言を釈明「私は正直で人間的」 サバレンカ 優勝ガウフに「ふさわしい評価を与えたい」

女子テニスで世界ランク1位のA・サバレンカは8日に自身のSNSを更新し、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の女子シングルス決勝後に波紋を呼んだ発言を釈明した。

27歳で世界ランク1位のサバレンカは今大会に第1シードとして出場し、1回戦で同86位のK・ラヒモワ、2回戦で同97位のJ・タイシュマン(スイス)、3回戦で同34位のO・ダニロビッチ(セルビア)、4回戦で第16シードのA・アニシモワ(アメリカ)、準々決勝で第8シードのジェン・チンウェン(中国)、準決勝で第5シードのI・シフィオンテク(ポーランド)を下し、初の決勝に駒を進めた。

しかし、7日に行われた決勝では第2シードのC・ガウフ(アメリカ)に7-6 (7-5), 2-6, 4-6の逆転で敗れ準優勝となった。

この試合でアンフォーストエラーを70本犯すなど精彩を欠いたサバレンカは試合後の会見で「正直言って、今日はここ何ヵ月かでプレーした中で最悪のテニスだった。コンディションは最悪で、彼女(ガウフ)の方が私よりずっと上手だった。今までプレーした中で最悪の決勝だったと思う」と発言。

また「統計で確認しないと分からないけれど、私はただアンフォーストエラーばかりしていた。彼女が試合に勝ったのは、彼女が素晴らしいプレーをしたからではなく、私が客観的に見れば簡単なボールをミスをしていたからだと思う」と続けた。

さらに、準決勝でシフィオンテクが自身に勝利し決勝に進んでいたら優勝していただろうとも発言。

これらの発言がガウフに対して敬意を欠くものだと波紋を呼んでいた。

これに対しサバレンカはこの日、自身のインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)を更新し釈明した。

「昨日は厳しい1日だった。ココ(ガウフ)は私よりもずっと上手くコンディションに対応し、勝利にふさわしいプレーを見せた。昨日は彼女の方が優れていたので、彼女にふさわしい評価を与えたいと思う」

「皆さんは私のことをわかっているでしょう… 私は常に正直で人間的な態度でこうした瞬間を受け止めている。70本ものアンフォーストエラーを犯してしまったので、私にとって素晴らしい日だったとは言い切れない」

「しかし、どちらも真実だ… 私はベストのプレーができなかった。一方、ココは立ち上がり、落ち着きと目的意識を持ってプレーした。彼女はタイトルを獲得した。敬意を表したい。休息を取り、学び、そしてより強くなって戻ってくる」

女子ダブルス 決勝戦

試合日6月8日
試合結果〇S・エラーニ/J・パオリーニ 2-1 A・ダニリナ/ A・クルニッツ✕
第1セット6-4
第2セット2-6
第3セット6-1

戦評

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は8日、女子ダブルス決勝が行われ、第2シードのS・エラーニ(イタリア)/ J・パオリーニ(イタリア)組がA・ダニリナ(カザフスタン)/ A・クルニッツ(セルビア)組を6-4, 2-6, 6-1の激闘の末にフルセットで破り、同大会で初優勝を果たした。

エラーニ/ パオリーニ組は昨年の同大会で準優勝を飾り、同年8月に行われたパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)では金メダルを獲得している。

同ペアは全仏オープンの前哨戦となったBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)では大会2連覇を達成。好調を維持したまま迎えた今大会、準決勝で第4シードのM・アンドレーワ/ D・シュナイデル組に6-0, 6-1で完勝し決勝進出を果たした。

なお、エラーニは今大会、A・ババソリ(イタリア)とのペアで挑んだ混合ダブルスで優勝を果たしている。

一方、ダニリナ/ クルニッツ組は準々決勝で第1シードのK・シニアコバ(チェコ)/ T・タウンゼント(アメリカ)組を破る金星を挙げベスト4へ進出。そして、準決勝では穂積絵莉/ U・エイケリ(ノルウェー)を6-7 (5-7), 6-3, 7-5の死闘の末に逆転で破り決勝へ駒を進めた。

決勝の第1セット、エラーニとパオリーニはロブを多用するなどして主導権を握り、2度のブレークを奪って先行する。

しかし、第2セットでは2度のブレークを許し、リターンゲームでは1度もブレークポイントを握れずにセットカウントは1-1に。

それでもファイナルセット、第2ゲームで6度のデュースの末にブレークに成功したエラーニとパオリーニは、第4ゲームでもブレークを奪って一気に5ゲームを連取。迎えた1度目のマッチポイントをものにし2時間15分の激闘を制した。

また、この勝利によりエラーニは混合ダブルスと女子ダブルスで2冠を達成。一方、パオリーニは四大大会のダブルスで初タイトルを獲得した。

男子シングルス 決勝戦

試合日6月9日
試合結果〇C・アルカラス 3-2 J・シナー✕
第1セット4-6
第2セット6-7
第3セット6-4
第4セット7-6
第5セット7-6

戦評

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのC・アルカラスが第1シードのJ・シナーを4-6, 6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-3), 7-6 (10-2)のフルセットの死闘の末に大逆転で破り、オープン化以降では史上8人目となる大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。試合時間は5時間29分を記録し、同大会史上最長の決勝となった。

22歳で世界ランク2位のアルカラスが同大会に出場するのは5年連続5度目。昨年は決勝でA・ズベレフ(ドイツ)を下し初優勝を飾った。

大会2連覇を狙った今大会は1回戦で予選勝者で世界ランク310位のG・ゼッピエリ(イタリア)、2回戦で同56位のF・マロジャン(ハンガリー)、3回戦で同69位のD・ジュムホール(ボスニア)、4回戦で第13シードのB・シェルトン(アメリカ)、準々決勝で第12シードのT・ポール(アメリカ)を下し4強入り。準決勝は第8シードのL・ムセッティ(イタリア)の途中棄権により決勝に駒を進めた。

23歳で世界ランク1位のシナーとの頂上決戦となった決勝の第1セット、アルカラスは第5ゲームで先にブレークを奪ったものの、その後2度のブレークを許して先行される。

続く第2セット、アルカラスはストロークでミスが目立ち第2ゲームでブレークを許す。それでもシナーのサービング・フォー・ザ・セットではリターンのポジションを上げ積極的に仕掛けていき、1度のチャンスを活かしてブレークバックに成功。しかし、突入したタイブレークを獲得できずこのセットも落としセットカウント0-2と追い込まれる。

それでも第3セット、アルカラスは第1ゲームでいきなりブレークを許したものの、粘り強いプレーを見せ直後のリターンゲームですぐにブレークを返す。さらに、アルカラスは第4ゲームで持ち前のドロップショットからチャンスを作ると、激しいストローク戦を制して再びブレークに成功。迎えたサービング・フォー・ザ・セットは活かすことができなかったアルカラスだったが、第10ゲームで3度目のブレークに成功しこのセットを取り返す。

そして第4セット、アルカラスは第7ゲームで痛恨のブレークを許す。それでも第9ゲームでは0-40から3連続のマッチポイントを凌ぎキープに成功したアルカラスは、脅威的なディフェンス力で直後のシナーのサービング・フォー・ザ・マッチを土壇場でブレークバックに成功。その勢いのままタイブレークをものにし、セットカウント2-2に追いつく。

ファイナルセットに入ってもアルカラスの勢いは衰えず、第1ゲームでいきなりブレークに成功。第4ゲームではダブルフォルトを犯すなどして2度のブレークポイントを握られるも、攻めの姿勢を崩さずこれを凌ぎキープに成功。迎えたサービング・フォー・ザ・マッチで痛恨のブレークバックを許したアルカラスだったが、10ポイントマッチのタイブレークをものにし、同大会史上最長の決勝となった5時間29分に及ぶ死闘を制した。

この勝利によりアルカラスはオープン化以降では史上8人目となる大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。

➡同大会史上最長の決勝となった5時間29分に及ぶ死闘のハイライト動画はこちら

アルカラス 全仏OP決勝史上最長の死闘制し2連覇、シナーへ「君と歴史を作る」

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)が第1シードのJ・シナー(イタリア)を4-6, 6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-3), 7-6 (10-2)のフルセットの死闘の末に大逆転で破り、オープン化以降では史上8人目となる大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。試合時間は5間29分を記録し、同大会史上最長の決勝となった。表彰式でアルカラスはライバルのシナーに言葉をかけた。

「ヤニック(シナー)、君のレベルの高さは素晴らしい。素晴らしい2週間、素晴らしい大会を過ごせたことを祝福したい。君とチームの皆さんが毎日どれだけ努力しているか、よく知っている。本当に素晴らしいことだ。この大会だけでなく、すべての大会でどれだけの努力をしているか、本当によく分かっている。君は一度だけでなく、何度も優勝するだろう。すべての大会で君とともにコートに立つことができ、光栄だ。君とともに歴史を作っていく。この大会だけでなく、他の大会でも、君とともに歴史を作れることを本当に嬉しく思う。君は子供たちや皆にとって、そして僕自身にとっても、大きなインスピレーションだ。ありがとう」

一方、敗れたシナーは四大大会4度目の制覇とはならず準優勝となった。

世界1位シナー 逆転負けで全仏OP準V「全てを出し切った」「今はとても辛い」

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)は第2シードのC・アルカラス(スペイン)に6-4, 7-6 (7-4), 4-6, 6-7 (3-7), 6-7 (2-10)の同大会の決勝史上最長となる5時間29分に及ぶ死闘の末に逆転で敗れ準優勝となった。シナーは表彰式でアルカラスを称えるとともに、チームに感謝を述べた。

「カルロス(アルカラス)、おめでとう。素晴らしいパフォーマンス、素晴らしい戦い、すべてが素晴らしかった。君とチームの皆さんは素晴らしい仕事をした。僕も嬉しい。あなたはこれに値する。おめでとう」

「チームのみんな、この場に立たせてくれて本当にありがとう。僕たちは今日ベストを尽くし、持てる全てを出し切った。今はとても辛いが、それでも素晴らしい大会だった」

一方、勝利したアルカラスはオープン化以降では史上8人目となる大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。

準Vシナー 悔しさ滲む「今は辛い」 5時間29分の死闘の末に逆転負け

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)は第2シードのC・アルカラス(スペイン)に6-4, 7-6 (7-4), 4-6, 6-7 (3-7), 6-7 (2-10)の同大会の決勝史上最長となる5時間29分に及ぶ死闘の末に逆転で敗れ準優勝となった。試合後の会見でシナーは「今は辛い」と悔しさを滲ませた。

「今は辛い。もちろん、このレベルの結果を出せたことは嬉しい。大会自体にも満足している。でもこれは明らかに辛いものだ」

「非常にハイレベルな試合だった。この試合をできて本当に嬉しい。でも、この決勝の結果は辛い」

「チャンスがたくさんあったから今は受け入れがたいが、これがこのスポーツの良い部分だ。一方で今日のことは悲しい部分でもあるよね」

「でも、悲しい部分だけを見ていると、二度と立ち直れない。去年より選手として成長できたと信じている。これは良いことだ。だから、これからも頑張り続ける」

一方、勝利したアルカラスはオープン化以降では史上8人目となる同大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。

崖っぷちから大逆転V「自分を一度も疑わなかった」 劇的勝利アルカラス 全仏OP2連覇

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)が第1シードのJ・シナー(イタリア)を4-6, 6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-3), 7-6 (10-2)の死闘の末に大逆転で破り、オープン化以降では史上8人目となる大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。試合時間は5間29分を記録し、同大会史上最長の決勝となった。試合後の会見でアルカラスは「今日は自分を一度も疑わなかった」と語った。

試合後の会見でアルカラスはチャンピオンシップポイントを握られた崖っぷちの状況からの大逆転勝ちにつてい言及した。

「間違いなく今日は今までで一番エキサイティングな試合だった。今日の試合には、本当に良い瞬間も、悪い瞬間も、全てが詰まっていたと思う。とにかく、本当に幸せだ。今日の全ての出来事にうまく対処できたことを誇りに思う」

「簡単ではなかった。2セットを落としてから逆転した初めての試合だ。グランドスラム決勝でこれを成し遂げたのは、良い機会だった」

「いつも自分に言い聞かせているのは、どんな状況でも、たとえ負けていても、たとえ第5セットのスーパータイブレークであっても、全力でプレーしなければいけないということ」

「ミスを恐れずに、全力でプレーするときだと思った。今日は自分を信じることが全てだったと思う。今日は自分を一度も疑わなかった。そして、全力でプレーしようと努めた。だからこそ、重要な場面で最高のテニスができたし、難しい状況でも最高のテニスができた」

「彼(シナー)が最後のポイントを取るまで試合は終わらない。あと1ポイントで負けるところだった。でも、グランドスラム決勝や他の試合でも、マッチポイントを落とした選手が逆転されるケースはよくある」

「だから僕はグランドスラム決勝でマッチポイントをセーブし、最終的に勝利を収めるような選手になりたかった。僕は常に自分を信じている。たとえマッチポイントに陥ったとしても、自分を疑ったことは一度もない。1ポイントずつ、ただ1ポイントずつ、そして1ポイントずつ、そのゲームをセーブし、信じ続けることだけを考えていた。それが僕の考えていたことだ」

一方、敗れたシナーは四大大会4度目の制覇とはならず準優勝となった。

アルカラス 史上3番目の早さで四大大会5勝目、ナダルと”ほぼ”同じスピード記録に「運命」

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)が第1シードのJ・シナー(イタリア)を4-6, 6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-3), 7-6 (10-2)の同大会の決勝史上最長となる5時間29分に及ぶ死闘の末に大逆転で破り、大会2連覇を成し遂げるとともに、史上3番目の早さで四大大会5勝目を挙げた。

アルカラスは試合後の会見で、自国の先輩であり尊敬するナダルと1日違いの”ほぼ”同じスピードで四大大会5度目の制覇を成し遂げたことについて語った。

「自分が(この記録を)成し遂げたという実感を持たなければならない。それが最初のステップだと思う。正直なところ、ナダルと同じ年齢で5度目のグランドスラム優勝を果たしたという偶然は、運命と言えるだろう」

「僕のアイドルであり、インスピレーションの源であるラファ(ナダル)と同じタイミングで5度目のグランドスラム優勝を果たしたという記録は僕にとって永遠に残るもの。本当に光栄だ。これで終わってしまわないように願っている」

一方、敗れたシナーは四大大会4度目の制覇とはならず準優勝となった。

フェデラー 全仏OP決勝を称賛「3人の勝者がいる…」「なんという試合」

男子テニスで元世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)が日本時間9日に自身のSNSを更新し、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の男子シングルス決勝で優勝した世界ランク2位のC・アルカラス(スペイン)と準優勝となった同1位のJ・シナー(イタリア)を祝福するとともに「なんという試合だ!」と称賛した。

現地8日に行われた全仏オープン男子シングルス決勝では、世界ランク2位で前年王者のアルカラスと初優勝を狙う同1位のシナーが激突。

現在のテニス界を牽引する両者による頂上決戦は、同大会の決勝史上最長となる5時間29分に及ぶ死闘の末にアルカラスがシナーを2セットダウンから4-6, 6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-3), 7-6 (10-2)の逆転で破り、オープン化以降では史上8人目となる大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。

歴史に残る名勝負となった一戦にこの日、元世界ランク1位で同大会の2009年の王者であるフェデラーも反応。自身のインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)に「今日パリには3人の勝者がいる。アルカラス、シナー、そしてこの美しいテニスの試合だ。なんという試合だ!」と投稿し両者を祝福するとともに称賛した。