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サイ・ヤング賞とは?選考方法と受賞が期待されている日本人選手を解説

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サイ・ヤング賞とは、アメリカ大リーグ(MLB)でその年に最も活躍した優れた投手に贈られる、投手にとって最も権威がある賞です。

この記事では、そんなサイ・ヤング賞の概要をはじめ、選考方法や受賞が期待されている日本人選手などについて解説します。

興味を持った方は、ぜひ最後までご覧ください。

サイ・ヤング賞とは

そもそもサイ・ヤング賞とは、どのような経緯で創設され、どのような選手に賞が与えられるのか。以下で詳しく解説します。

サイ・ヤング賞の歴史

メジャーリーグ歴代最多の通算511勝を挙げた伝説の投手、「サイ・ヤング」の功績を称え1956年に創設されました。

この勝利数は現代の野球において、「絶対に破られない不滅の記録」といわれています。

創設当初は両リーグから1人だけ選ばれていましたが、1967年からはアメリカン・リーグとナショナル・リーグの各リーグから1人ずつ選出されるようになりました。

1969年に同票が発生したことを機に、1970年から1~3位までのポイント投票制が導入されました。その後、2010年に現行の1〜5位方式に変更があり、現在に至ります。

サイ・ヤング賞の選考基準

サイ・ヤング賞の受賞者は、全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者の投票によって決まります。

候補者1位から5位までに投票し、ポイントの合計が最も高い選手がサイ・ヤング賞の受賞者になります。

かつては「最多勝」が最大の判断材料でしたが、味方の援護やリリーフ陣に左右されるため、現在はほぼ決定打になりません。

代わりに防御率、奪三振率、WAR、FIPなどの「セイバーメトリクス(統計を用いた野球分析指標)」を重視する傾向へ完全にシフトしています。

過去10年のサイ・ヤング賞受賞者

受賞年度ア・リーグナ・リーグ
2025年タリク・スクーバル(タイガース)ポール・スキーンズ(パイレーツ)
2024年タリク・スクーバル(タイガース)クリス・セール(ブレーブス)
2023年ゲリット・コール(ヤンキース)ブレイク・スネル(パドレス)
2022年ジャスティン・バーランダー(アストロズ)サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
2021年ロビー・レイ(ブルージェイズ)コービン・バーンズ(ブルワーズ)
2020年シェーン・ビーバー(インディアンス)トレバー・バウアー(レッズ)
2019年ジャスティン・バーランダー(アストロズ)ジェイコブ・デグロム(メッツ)
2018年ブレイク・スネル(レイズ)ジェイコブ・デグロム(メッツ)
2017年コーリー・クルーバー(インディアンス)マックス・シャーザー(ナショナルズ)
2016年リック・ポーセロ(レッドソックス)マックス・シャーザー(ナショナルズ)

サイ・ヤング賞の最多受賞者は?

サイ・ヤング賞の最多受賞者は、7度受賞したロジャー・クレメンスです。

通算354勝、4,672奪三振を記録した歴史的な大投手で、剛速球と鋭いフォークを武器にレッドソックス、ブルージェイズ、ヤンキースなどで活躍しました。

ちなみに、日本のネットスラングである「〜クレメンス」の語源になった人物でもあります。

サイ・ヤング賞の最年少・最年長受賞者は?

サイ・ヤング賞の最年少受賞者は、ドワイト・グッデンです。

1985年当時の年齢は20歳で、シーズン24勝4敗、防御率1.53、268奪三振という圧倒的な成績で満票受賞を果たしました。

そして、最年長受賞者は先ほども取り上げたロジャー・クレメンスです。

2004年に7度目のサイ・ヤング賞を42歳で受賞。ヒューストン・アストロズ移籍1年目での快挙でした。

サイ・ヤング賞を受賞した日本人選手はまだいない

2026年現在、サイ・ヤング賞を受賞した日本人選手は一人もいません。

これは投球回数や勝利数などの主要指標で、同リーグの他の強力なライバルたちを上回る実績を残すハードルが非常に高いためです。

歴代の最高位はダルビッシュ有選手(2013年、2020年)と前田健太選手(2020年)が記録したリーグ2位です。

直近では2025年に山本由伸選手が最終候補に入り、リーグ3位となっています。

サイ・ヤング賞の受賞が期待されている日本人選手

最後に、これからサイ・ヤング賞の受賞が期待されている日本人選手を紹介します。

大谷翔平

出典:SPOTVNOW

野球ファンであれば誰もが知るスーパースターです。

近年はバッターとしての活躍がフィーチャーされていますが、投手としても一級品のスタッツを残しています。

打撃との相乗効果や歴史的な貢献度から、インパクトのある成績を残せば一気に票を集める可能性は十分あります。

なお、その場合は二刀流としての負担軽減や投球イニング数の確保など、いくつかの高いハードルをクリアする必要もあるでしょう。

山本由伸

出典:SPOTVNOW

昨年、松井秀喜以来二人目となるワールドシリーズMVPに輝いた実績を持つ、世界トップクラスの実力を有する投手です。

身長178cmと投手としては小柄ですが、150km後半の圧倒的な直球と全ての球種を一級品として操る総合力の高さが魅力です。

今シーズンは中盤以降も安定した投球を続けており、MLB公式の直近のナ・リーグ受賞予想で上位に名を連ねています。

残りの試合も先発ローテーションを守りつつ、防御率や勝利数、奪三振などの主要指標でさらに数字を積み上げることができれば、初のサイ・ヤング賞受賞も不可能ではないはず。

佐々木朗希

出典:SPOTVNOW

令和の怪物こと佐々木朗希も、日本人初のサイ・ヤング賞獲得が期待されている投手です。

昨年はやや安定感を欠いていましたが、今季はオールスター明けから調子を取り戻しており、チームの勝利にもしっかり貢献しています。

サイ・ヤング賞は年間を通じて安定した投球イニング(通常200イニング前後)や勝ち星、クオリティスタートの積み重ねが重視されます。

今季の受賞は現実的ではありませんが、メジャーの長丁場のシーズンや中4日・中5日の登板間隔、厳しい打線への対応に慣れ、シーズンを通して圧巻の成績を維持できるようになれば、サイ・ヤング賞受賞も見えてくるでしょう。

今永昇太

出典:SPOTVNOW

豪速球ではなく圧倒的な回転数のホップする直球、そして精度の高いスプリッターを軸に打者の錯覚を利用して空振りを奪う頭脳派のピッチャーです。

MLB初年度から29試合に先発。15勝3敗、防御率2.91、174奪三振を記録する歴史的な大活躍を見せました。

ナショナル・リーグには次世代の剛腕や他の強豪投手たちがひしめいていますが、圧倒的な投球を見せれば将来的にサイ・ヤング賞を十分に目指せるはず。