格闘技

武居由樹・力石政法ダブル世界タイトルマッチの視聴方法!配信サービスやLemino、対戦カードについて解説

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2025年5月28日、横浜BUNTAIでプロボクシングの注目イベントが開催されます。

WBO世界バンタム級王者・武居由樹選手とIBF世界スーパーフェザー級3位・力石政法選手がそれぞれ世界タイトルマッチに挑むダブル世界戦です。

武居選手は2度目の防衛戦、力石選手は待望の世界初挑戦となります。

本記事では、武居由樹・力石政法ダブル世界タイトルマッチの視聴方法や試合の見どころまで解説します。

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目次

武居由樹・力石政法ダブル世界タイトルマッチの概要

ボクシングファン必見のダブル世界タイトルマッチが2025年5月28日に横浜BUNTAIで開催されます。

会場の横浜BUNTAIは元・横浜文化体育館を継承して昨年オープンした新施設です。

イベント名NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ
『武居由樹 vs ユッタポン・トンデイ & エドアルド・ヌニェス vs 力石政法』
開催日時2025年5月28日(水) 開場15:30(予定)、試合開始16:30(予定)
会場横浜BUNTAI(神奈川県横浜市中区)
主な対戦・WBO世界バンタム級タイトルマッチ:武居由樹 vs ユッタポン・トンデイ
・IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦:エドアルド・ヌニェス vs 力石政法
配信Lemino(レミノ)プレミアムにて独占生配信(アーカイブ配信あり)

メインイベントでは、WBO世界バンタム級チャンピオンの武居由樹選手が同級8位のユッタポン・トンデイ選手を相手に2度目の防衛戦を行います。

セミファイナルでは、IBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法選手が同級1位のエドアルド・ヌニェス選手と空位王座をかけた決定戦に挑みます。

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武居由樹・力石政法ダブル世界タイトルマッチはLeminoで独占配信!

5月28日の武居由樹選手と力石政法選手のダブル世界タイトルマッチは、NTTドコモが提供する映像配信サービス「Lemino(レミノ)」で独占生配信されます。

会場に足を運べない方もリアルタイムで試合観戦が可能です。

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ボクシングファンにとって見逃せない特典といえるでしょう。

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ダブル世界タイトルマッチの解説

今回のダブル世界タイトルマッチは、日本ボクシング界にとって重要なカードが組まれています。

武居由樹選手の防衛戦と力石政法選手の王座決定戦、それぞれの見どころを解説します。

武居由樹 vs ユッタポン・トンデイ

WBO世界バンタム級チャンピオンの武居由樹選手は、プロ転向後10戦全勝(8KO)の戦績を誇るサウスポーです。

2024年5月に王座を獲得し、同年9月には比嘉大吾選手との激闘を制して初防衛に成功しました。

元K-1王者であり、ボクシングでもパワフルな強打を発揮しています。

対する挑戦者ユッタポン・トンデイ選手はタイ出身の31歳で、15戦全勝(9KO)の無敗レコードを持つWBO世界バンタム級8位の選手です。

アマチュア時代には五輪2連覇王者のロベイシー・ラミレス選手に勝利した実績も持っていますが、プロでは著名選手との対戦経験はまだ少ないです。

当初予定されていた2025年1月の対戦は武居選手の右肩負傷により延期され、今回改めて実現しました。

豊富なアマチュアキャリアを持つテクニシャンタイプと見られており、武居選手にとって油断できない相手といえるでしょう。

エドアルド・ヌニェス vs 力石政法

IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に挑む力石政法選手は、17戦16勝(11KO)1敗の戦績を持つサウスポーです。

身長177cmの長いリーチを活かした強打が持ち味で、WBCシルバー王座獲得やWBC世界同級挑戦者決定戦での勝利など、着実に実績を積み重ねてきました。

2024年に大橋ジムへ移籍し、今回が待望の世界初挑戦となります。

対戦相手のエドアルド・ヌニェス選手はメキシコ出身の27歳で、IBF同級1位にランクされています。

特筆すべきは驚異的なKO率で、プロ戦績は28戦27勝(27KO)1敗です。

唯一の敗北を除き、全ての勝利をKOで飾っているハードパンチャーです。

2023年10月には元世界挑戦者を2ラウンドKO、2024年2月には元IBF世界同級王者シャフカッツ・ラヒモフ選手を敵地で11回TKOに下し、挑戦権を獲得しました。

両選手とも高いKO率を誇るため、KO必死の熱戦となりそうです。

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Lemino BOXING 武居由樹・力石政法ダブル世界タイトルマッチ 全対戦カード

試合順試合名対戦カード
ファイナルWBO世界バンタム級
タイトルマッチ
12R
【王者】武居由樹
vs
【挑戦者】ユッタポン・トンデイ
セミファイナルIBF世界スーパーフェザー級
王座決定戦
12R
【IBF世界スーパーフェザー級1位】エドアルド・ヌニェス
vs
【IBF世界スーパーフェザー級3位】
力石政法
第4試合チャンピオン・カーニバル
日本スーパーフェザー級タイトルマッチ
10R
【王者】奈良井翼
vs
【挑戦者】原優奈
第3試合ライトフライ級
8R
礒金龍
vs
山本智哉
第2試合49キロ契約デビュー戦
6R
荒竹一真(アジア大会銀メダリスト)
vs
キティデッチ・ヒルンスク
第1試合スーパーフライ級
6R
山田龍斗
vs
スリヤ・クライマネー

※試合順・対戦カードなどは直前に変更になる場合があります。詳しくはこちらでご確認下さい

Lemino BOXING 武居由樹・力石政法ダブル世界タイトルマッチ 試合結果と試合内容 ※随時更新

第1試合 山田龍斗vsスリヤ・クライマネー

【スーパーフライ級6R】

試合日5月28日
試合結果〇山田龍斗 KO 1分10秒 スリヤ・クライマネー✕

【戦評】

山田は28歳で、3勝(1KO)4敗2分、デビューからは3敗2分と勝ち星がなかったが、その後は勝利を重ね、今回B級昇格初の6回戦。対するクライマネーは5勝(3KO)4敗2分で、23年にはWBAアジアイーストSフライ級王座戦も経験している21歳だ。

試合はステップで回る山田が、スリヤに強烈な左ボディを入れると、スリヤが下がる。
ロープに詰めると、強烈な右フックから左ボディのコンビネーション!スリヤが横倒れにガクリとダウン。そのまま苦悶の表情も、10カウントで立てなかった。

第2試合 荒竹一真vsキティデッチ・ヒルンスク

【49kg契約6R】

試合日5月28日
試合結果〇荒竹一真 TKO 2R 2分13秒 キティデッチ・ヒルンスク✕

【戦評】

荒竹は高校5冠を経て、大学時代にはアジア大会48㎏級で銀メダル、全日本ミニマム級優勝もしているアマ8冠のエリート。22歳、今回がデビュー戦となる。

ヒルンスクは15勝(9KO)7敗の23歳。

試合は荒竹がヒットアンドアウェイでボディも入れる。ヒルンスクは空振りが目立つ。

2R、荒竹は近寄るとボディの連打、打ち合いの中、左ボディから即座に右フック!完全にカウンターとなり、ヒルンスクが糸の切れた人形のように崩れ落ちる。カウントを待たずしてレフェリーが止めた。

第3試合 礒金龍vs山本智哉

【ライトフライ級8R】

試合日5月28日
試合結果〇礒金龍 TKO 6R 1分 山本智哉✕

【戦評】

磯金は元高校球児で、4年前にボクシングを始めると、プロ5勝(4KO)1敗1分。23年には全日本新人王となり、現在は日本同級11位につける。

山本はアマ時代は勝利は全てKOとパワーを発揮、プロ入りすると技術を生かし現在は日本同級3 位に。戦績は9勝(1KO)3敗。

互いにサウスポー、磯金が遠間からボディ、右フックと細かく入れてゆく。

3R終盤には、互いに踏み込むと、磯金の左がドンピシャでカウンター!山本がダウンするも、立ち上がりゴング。

4Rには磯金が踏み込んで強振し続けると、今度は山本が右のカウンター、磯金がグラつき腰を落としかける。

その後は磯金の踏み込みに山本がカウンターを合わせにゆく展開。

そして6R、磯金が飛び込みのフックを当てると、ボディを効かせては顔面へと連打の嵐。山本はロープ際で防戦一方から、フラつきガードも下がるとレフェリーが試合を止めた。

磯金はこれで6連勝。日本3位の山本は、OPBF同級14位、WBO-AP同級10位でもあり「東洋のランキングにも入れるかも」と国内外のタイトルへ目を向けた。

第4試合 【王者】奈良井翼vs【挑戦者】原優奈

【チャンピオン・カーニバル日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10R】

試合日5月28日
試合結果〇【王者】奈良井翼 TKO 8R 1分55秒【挑戦者】原優奈✕

※日本王者・奈良井翼、”ボコボコ”KO勝利でV2!再戦の前王者・原優奈を返り討ち

【戦評】

5月28日(水)神奈川・横浜BUNTAIで行われた『Lemino BOXING』の[日本スーパーフェザー級タイトルマッチ]では、王者・奈良井翼(25=RK蒲田)が、前チャンピオンで同級1位の原優奈(30=真正)に8R 1分55秒 TKO勝利し、返り討ち防衛。相手をしゃがみ込ませるダウンを奪った後、猛連打でのフィニッシュだった。

両者は昨年4月のタイトルマッチで、当時王者だった原に奈良井が挑戦し、奈良井が3度のダウンを奪い5R TKO勝利で戴冠した。

その後、奈良井は8月の初防衛戦に判定勝利すると、今年24日、井上尚弥vs金藝俊の前座で、WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者・渡邊海とノンタイトル戦で判定勝利している。奈良井は15勝(10KO)2敗。

原は12月に日本スーパーフェザー級最強挑戦者決定戦でドローも、優勢点で挑戦者権を勝ち取っている。原は14勝(8KO)3敗2分。

試合は、向かい合うと176cmと長身の原と、166cmの奈良井と身長差が目立つ。序盤から奈良井が、鋭い前後の出入りからボディ、右ストレートを入れてゆく。

さらに中盤までのペースも、奈良井がボディストレート、顔面フックと打ち分けてリズムに乗る。

5R終了時点でのジャッジは、3者ともに50-45と奈良井がパーフェクトスコア。

後半、原は気持ちを固めたか、接近しては上下のショートフックを狙うが、この距離でも奈良井がクリーンヒットする。

そして8R、奈良井の右が当たったかと思いきや、これはスリップ。奈良井が上下の連打から右の打ち下ろし!原がしゃがみ込むようにダウンした。

立ち上がるも奈良井は容赦せず、ロープに追い込み連打、原はガード一辺倒だ。最後は右を当てた所でレフェリーが止め、奈良井が返り討ちで2度目の防衛に成功した。

KO勝利し喜びあらわにした奈良井だったが、セコンドからダメ出しの嵐を受けており、解説陣も困惑だ。

奈良井はマイクで「ひさびさKOして嬉しいんですけど、目指していた“国内敵無し”という試合にはまだ遠かった。すぐ世界とは言えないけれど、近々力をつけて世界にいきたい」とコメント。

さらに「会長に、お前が目指してるのはどこや、と。久々ダウンとって“イエイ!”って喜んだんですけど、会長とか色んな人に申し訳ない試合」とKO勝利して反省。

相手の原については「前回より今回のほうがやりづらくて、気持ちというのを教えてもらった」と称えた。

第5試合 エドアルド・ヌニェスvs力石政法

【IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦12R】

試合日5月28日
試合結果〇エドアルド・ヌニェス 判定3-0 力石政法✕

※力石政法、戴冠ならず!1位・ヌニェスの”怒涛の連打”止められず、厚い世界の”中量級”の壁

【戦評】

5月28日(水)神奈川・横浜BUNTAIで行われた『Lemino BOXING』の[IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦]では同級1位エドアルド・ヌニェス(27=メキシコ)が判定3-0(115-113、116-112、117-111)で、同級3位・力石政法(30=大橋)に勝利し新王者となった。ヌニェスの無限に止まらぬ連打の前に、悲願の戴冠はならなかった。

力石はIBF世界フライ級王者・矢吹正道の弟。昨年大橋ジムに移籍すると、10月の前戦では2R KO勝利している。15勝(10KO)1敗で、今回が世界初挑戦。

対するヌニェスは27勝(27KO)1敗と、勝利した試合は全てKOの強打者だ。

試合は向かい合うと、身長177cmの力石(リーチは182cm)、168cmのヌニェス(リーチは173cm)と体格差が目立つ。

サウスポーの力石は右ジャブを放ちつつ、足を使い、素早い左ストレート。ヌニェスは強い圧力をかけ、変則なタイミングのステップインからの右を出してゆく。

5Rになると力石が足を止め、ガードを固め打ち合いに。ヌニェスが強いボディから左アッパー、右フックがヒットしていくが、力石もボディからの右フックを当てる激闘に。力石が止まると、ヌニェスが即座に外を取り右へ逃がさない。

7R、ますます詰めたヌニェスが、左ボディから右フックで力石のアゴを跳ね上げ続けるが、8Rからは力石がステップを復活し、右ジャブで寄らせず左ストレートでヌニェスをグラつかせた。

10Rのゴング直後、ヌニェスの渾身の右オーバーハンドが炸裂、力石がロープまで吹っ飛ばされる。攻め込むヌニェス。力石も時折返すがヌニェスは数倍の手数で返す。

しかし最終12R,力石のショートの右から左でヌニェスの動きが止まる!さらにアッパーも、ヌニェスは若干グラつきながらも前へ出ては殴るペースをやめない。最後は互いに殴り合う激闘打ち合いでゴングが鳴った。

判定は終始殴り続けたヌニェスの3-0判定勝利。世界の壁厚い”中量級”で力石は戴冠ならなかった。

第6試合 【王者】武居由樹vs【挑戦者】ユッタポン・トンデイ

【WBO世界バンタム級タイトルマッチ12R】

試合日5月28日
試合結果〇【王者】武居由樹 KO 1R 2分7秒【挑戦者】ユッタポン・トンデイ✕

※王者・武居由樹、1R KO勝利で復活!ダウン経験ないユッタポンを”4度”倒し「ベルトもう一本くらい欲しい」

【戦評】

5月28日(水)神奈川・横浜BUNTAIで行われた『Lemino BOXING』の[WBO世界バンタムタイトルマッチ]では王者・武居由樹(28=大橋)が2度目の防衛戦で、ユッタポン・トンディ(31=タイ)に1R2分7秒TKO勝利。ダウン経験のないユッタポンを4度倒し、圧巻の復活勝利をアピールした。

マイクでは「もう一本くらいベルト欲しい」とアピール。オーロラビジョンではリングサイドのWBA世界バンタム級休養王者・堤聖也がパンチを打つ姿が映った。

この試合は武居の肩の負傷により1月24日の井上尚弥アンダーカードからスライド。ユッタポンは、ムエタイ殿堂の元ラジャダムナン王者で、元K-1王者の武居とは”元立ち技王者対決”でもある。

武居は10勝全勝(8KO)で、今回は2度目の防衛戦。ユッタポンは15戦全勝(9KO)。

試合は1R、サウスポーの武居がステップインしては強烈左ボディ。更に強烈ワンツーでユッタポンがダウン!ユッタポンはダウン経験が無いが、武居が1Rでいきなり奪う。

立ち上がった所へ武居が襲いかかり、連打からの左ストレート!ユッタポンが吹っ飛ばされ、仰向けにダウンする。立ち上がるもグラグラだ。

武居がまたも駆け寄り滅多打ち。しかしユッタボンと相打ちの場面も。しかし連打からの左でユッタボンが3度目のダウン。ロープに寄りかかり”まだやる”のサインだ。

ユッタポンは左を返し、クリンチも使う。しかし武居の猛打は止まらず、ユッタポン「最初の雰囲気とか怖さがあったので、なかなか入りにくかった所もありました」はガードも、足がグラついている。レフェリーが入り、止めた。

V2成功した武居は「今日は倒さなきゃいけないと思って最初から飛ばしていきました」とKOを意識していたとし「怪我して試合を流してしまって、気持ちも落ち込んでしまったんですけど、仲間たちが支えてくれて今日まで頑張ってこれました」と感謝を述べる。

日本人ファイターひしめくバンタム級だが「まずは指名試合をクリアしたら、誰だってやるんで。もう一本くらいベルトほしいですね」と統一を希望した。

オーロラビジョンではリングサイドのWBA世界バンタム級休養王者・堤聖也がパンチを打つ姿が映る。

今年4月に堤は「流れを見れば、ここでWBA×WBOをやるのが一番いい」とXに投稿。これに武居は「自分は何でもいい」と応じている。

堤は現在目のケガにより休養王者となっているが、治療後に堤との統一戦はあるのか。それとも那須川天心、はたまた他の王者と激突が見られるのか。

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初防衛戦に臨む武居由樹「このベルトに触らせる気はない。自分のパンチを一方的に当ててKOし切る」

「Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 武居由樹vsユッタポン・トンデイ&エドアルド・ヌニェスvs力石政法」(5月28日、神奈川・横浜BUNTAI)の公式会見が5月26日、横浜市内で開催された。

今大会ではWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)がユッタポン・トンデイ(タイ)を相手に2度目の防衛戦に臨む。武居は当初、昨年12月24日にユッタポンと防衛戦を行う予定だったのだが、12月上旬の練習中に右肩を負傷し試合は中止に。今年3月に改めてユッタポンとのタイトル戦が発表された。

会見の冒頭で武居は5カ月対戦を待たせてしまったユッタポンに感謝の言葉を述べたうえで「この期間にケガも完治したし、ボクシングスキルのほうも上げることができて、本当に良い時間を過ごせたかなと思っている。バンタム級も動き始めていて、自分も悔しい思いをしたんですけど、その辺は今は考えていなくて、ただただ2日後の試合に集中しているという感じですね」と語った。

試合については「世界戦で初のメインで横浜を任せていただいたので、メインらしく。でもいい試合はするつもりではないです。自分がただ一方的に殴る、そんな試合を見せたいと思うので、ぜひ横浜BUNTAIに来ていただければなと思っています」と改めてKOでの防衛を約束した。

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世界王座決定戦に臨む力石政法「世界王者以外は0。自分を信じて100になるようにやるだけ。自分に勝って世界王者になる」

「Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 武居由樹vsユッタポン・トンデイ&エドアルド・ヌニェスvs力石政法」(5月28日、神奈川・横浜BUNTAI)の公式会見が5月26日、横浜市内で開催された。

今大会ではIBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(大橋)が同級1位のエドアルド・ヌニェス(メキシコ)と「IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦」で対戦する。

会見で力石は「練習環境も最高で、何不自由なく練習をずっとさせていただいて、今日のこの日まで悔いなくパーフェクトに練習をすることができました。試合の日は自分のパフォーマンスを発揮して勝つだけなので。それだけです」とここまでの練習を振り返り、明日への決意を述べた。ヌニェスについては「勝ち星すべてがKOということは本当に素晴らしいことなのでリスペクトしていますし、28日は そのリスペクトも込めてしっかりとKOで勝てたらなと思います」と語った。

力石は兄が現IBF世界ライトフライ王者の矢吹正道で兄弟同時世界王者誕生ということにも注目が集まるのだが「とりあえず悔いなく全てを練習でやってきたので、明後日はそれを出してやれば勝てると信じている。兄弟同時世界チャンピオンはそれのおまけだと思ってるんで、取りあえずは自分のことに集中できたらなと思っています」とそこについては特に意識はせず。

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武居由樹“圧巻”127秒殺TKO!トレンド入りで衝撃の声「鬼神」「“鉄の拳”が火を吹いた」「えぐい」

WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)が挑戦者で同級7位ユッタポン・トンデイ(31=タイ)を1回2分7秒TKOで破り、2度目の防衛に成功。ボクシングデビューから11連勝とした。世界戦3戦目で初のKO勝利を挙げた。

王者は横浜に衝撃を与えた。

1R開始から強い圧力でリングを制した。そして左ストレート一閃でダウンを奪うと、そのまま圧倒した。ラッシュで2度、3度と挑戦者をひざまづかせた。わずか127秒で試合を終わらせた。

ネットではトレンド入り。「ノーモーションストレートえぐい」「すげぇ…」「“鉄の拳”が火を吹いた」「強すぎる」「相手吹っ飛んでたぞ」「鬼神やん」など衝撃の声が上がった。

「力石選手はやはり戦士でした」“怪物”ヌニェスが称える「私も本当に命を懸けて戦いました」

IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で同級3位の力石政法(30=大橋)は同級1位エドアルド・ヌニェス(27=メキシコ)に0―3の判定で敗れ、プロ18戦目での世界王座獲得を逃した。IBF世界フライ級王者・矢吹正道(32=LUSH緑)との兄弟同時世界王者はお預けとなった。

試合後、“怪物”ヌニェスは「この結果に大変満足してます。夢をかなえることができました。この先のキャリアにもたくさんの夢が待っている。一つ一つ消化していきたい」と笑みを浮かべた。

そのうえで「試合は大変ハードなものでした。力石選手はやはり戦士でした。私も本当に命を懸けて戦いました」と、力石の奮闘を称えた。

力石は序盤、前に出てくる相手に足を使って距離を取り冷静に対応。4回から近距離でパンチを受ける場面が増えたが、激しい打ち合いで会場を沸かせた。相手のギヤが上がったのが7回。ロープに追い詰められ相手の力強いパンチを打ち込まれる場面が増えた。12回には左を当てて相手の動きを一瞬止めたが、決定打とはならなかった。

武居由樹、衝撃127秒殺でV2「絶対にKOで勝ちたかった」 ダウン経験ゼロ&無敗の難敵ユッタポンに圧勝

衝撃のダウン祭りだ。開始約50秒。武居がダウン経験のない相手からダウン奪取。再開直後にもぶっ倒した。3度目のダウンを奪い、再開後も猛連打。たまらずレフェリーが試合を止めた。たった127秒で決着。場内は騒然となった。

試合後、顔に傷一つない状態で会見に臨んだ武居は「今回は本当に絶対にKOで勝ちたい気持ちだった。初回で勝ってよかった」と笑顔。群雄割拠のバンタム級でインパクトを残し「とりあえず倒せて勝ててよかったけど、自分はまだまだ。まだまだ上を目指したい。チャレンジャーなのでまだまだ上を目指したい」と語った。

所属ジムの大橋秀行会長は「試合前に言った通り、判定は2試合続いていたので守りに入っていた。今日は初回から行っていたので野性味を取り戻せた」と評価。「次は指名試合なので、それが終わったら面白い試合を実現させたい」と含みを持たせた。

バンタム級の王座は、WBCに中谷潤人(M.T)、IBFに西田凌佑(六島)、WBAにアントニオ・バルガス(米国)が就き、WBAには目の手術を受けた堤聖也(角海老宝石)も休養王者として存在する。6月8日には中谷と西田が王座統一戦で激突。武居が対戦を熱望してきたWBC1位・那須川天心(帝拳)も6月8日に世界前哨戦に臨み、11月頃に世界初挑戦を狙う。

WBA王者・堤聖也「楽しい感じになってきた」 統一戦熱望の武居由樹について「隙があるにはある」

WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)が挑戦者で同級7位ユッタポン・トンデイ(31=タイ)を1回2分7秒TKOで破り、2度目の防衛に成功。ボクシングデビューから11連勝とした。世界戦3戦目で初のKO勝利を挙げた。試合後にリングサイドで観戦していたWBA同級王者の堤聖也(29=角海老宝石)が取材に応じて、武居の世界戦そして今後について言及した。

「楽しい感じになってきましたね」

武居は横浜に衝撃を与えた。1R開始から強い圧力でリングを制した。そして左ストレート一閃でダウンを奪うと、そのまま圧倒した。ラッシュで2度、3度と挑戦者をひざまづかせた。わずか127秒で試合を終わらせた。

堤は「よかったすね~」と開口一番。「2回目のダウンで止めると思ったが、止めるの遅いくらい。2回目3回目より、一発目でダメージ食らっていた」と試合を振り返った。

試合後、武居は「まずは指名試合をクリアしたら誰だってやるので、もう1本ぐらいベルト欲しいですね」と統一戦を熱望。堤は「ほぉ」という納得の表情から笑顔を見せていた。

「僕(リングに)上がった方がよかったっすかね?」と冗談を交えながら「そういうふうに応えてくれているならこっちとしてもありがたい。いいんじゃないかな?僕も武居選手もやらなきゃいけない試合がある。それを無事クリアして、いいタイミングでできるんじゃないかな?僕もこけずにやってしっかり…楽しい感じになってきましたね」と対戦を楽しみにした。

武居戦のイメージについて「あんまり考えてはいない。リスクは高い選手。今日の試合でも隙があるにはある。けど、それを無視するくらい強かった。対戦相手として、より怖さはある選手だという印象は強まった」と明かした。

最後に「今日の試合見せられると、4人の日本人チャンピオンの中で下の方に入っちゃったかな?俺ドローだし(苦笑)頑張んねーと。今日のインパクトは凄いあった」と今後に向けてモチベーションを高めた様子だった。