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箱根駅伝2026のコースを解説!応援スポットや現地観戦する場合の注意点も解説

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2026年1月2日と3日に開催される第102回箱根駅伝は、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往復217.1kmを2日間かけて走る、日本を代表する駅伝大会です。

3連覇を狙う青山学院大学、全日本大学駅伝を制した駒澤大学、出雲駅伝で連覇を達成した國學院大學による激しい優勝争いが予想されます。

往路5区間、復路5区間の合計10区間は、それぞれ異なる特徴をもち、選手の適性やチームの采配が勝敗を大きく左右するでしょう。平坦な市街地から標高差800m以上の山道まで、変化に富んだコース設定が箱根駅伝の魅力です。

現地での観戦を考えている方は、各区間の特徴や応援スポット、注意点を事前に把握しておくと、より充実した観戦体験になるはずです。本記事では、テレビやインターネット配信での視聴方法もあわせてご紹介します。

箱根駅伝2026のコース

往路107.5km、復路109.6kmの合計10区間で構成されるコースは、選手たちの力と技術を試す舞台です。

平坦な道、起伏のある坂、そして箱根の山が待ち受けます。

1区(21.3km):読売新聞社前〜鶴見中継所

東京・大手町の読売新聞社前からスタートする1区は、レース全体の流れを決定づける重要な区間。コースはほぼ平坦で、各校のスピードランナーが起用されます。

スタート直後は選手たちが牽制し合いながら集団で進むケースが多く、緊張感のある展開になるでしょう。序盤は慎重にペースを刻みながら、後半に向けて力を溜めます。

17km過ぎに現れる六郷橋のアップダウンが勝負のポイントです。わずかな起伏ですが、ここで仕掛ける選手が現れると集団がばらけ、順位変動が起こりやすくなります。

鶴見中継所へ向けてのラストスパートで、各チームの序盤戦略が明らかになるでしょう。

2区(23.1km):鶴見中継所〜戸塚中継所

鶴見中継所から戸塚中継所までの23.1kmは、「花の2区」と称される最重要区間のひとつです。各校のエースが集結し、ハイレベルな戦いが繰り広げられます。

距離が長いだけでなく、13km過ぎからの「権太坂」と呼ばれる長く厳しい上り坂が選手を苦しめるでしょう。急勾配が続く難所を攻略できるかどうかが、順位を大きく左右します。

終盤の戸塚中継所手前にも起伏があり、最後まで気が抜けません。1区で出遅れたチームのエースによる「ごぼう抜き」が見られるケースもあり、序盤の大きな見どころになります。

3区(21.4km):戸塚中継所〜平塚中継所

戸塚中継所から平塚中継所までの21.4kmは、前半に緩やかな下り坂が続く区間です。スピードに乗りやすいため、リズムよく走れる選手が起用されます。

11km過ぎに国道134号線に出ると、左手に相模湾が広がり、天気が良ければ正面に富士山を望める景勝地を走ります。美しい景色が広がる一方で、海沿い特有の強い向かい風が選手の体力を奪う可能性があるでしょう。

ペース配分が鍵となる区間です。前半で無理をすると後半に失速するリスクがあるため、堅実な走りが求められます。

4区(20.9km):平塚中継所〜小田原中継所

平塚中継所から小田原中継所までの20.9kmは、平地区間の中では距離が短めですが、往路終盤の「山登り」5区へ向けて良い位置でタスキを渡すための重要なつなぎ区間です。

コース終盤約3kmは緩やかな上り坂となっており、ここで粘れるかどうかが5区の走者に影響を与えます。準エース級の選手が配置されるケースが多く、チームの総合力が試されるでしょう。

起伏が連続するコースは「準エース区間」と呼ばれる厳しさをもちます。小田原中継所へ向けて、いかに良い状態でタスキをつなげるかが勝負です。

5区(20.8km):小田原中継所〜芦ノ湖

小田原中継所から芦ノ湖までの20.8kmは、箱根駅伝の象徴ともいえる最難関の「山登り」区間です。標高差約860mを一気に駆け上がる過酷なコースで、往路優勝の行方を決定づけます。

急勾配と厳しいカーブが連続し、特に大平台のヘアピンカーブや標高874mの国道1号最高地点などが難所として知られています。体力だけでなく、高い技術力も要求されるでしょう。

区間を得意とする選手は「山の神」と称され、チームに大きなアドバンテージをもたらします。往路のフィニッシュ地点である芦ノ湖へ向けて、ドラマチックな展開が期待できる区間です。

6区(20.8km):芦ノ湖〜小田原中継所

芦ノ湖から小田原中継所までの20.8kmは、復路のスタートを飾る「山下り」の区間です。往路5区とは逆に、標高差約800m以上を駆け下ります。

急な下り坂と100か所以上あるコーナーを高速で走り抜けるため、非常に高い技術と勇気が求められるでしょう。スピードに乗りやすい反面、ペース配分を誤ると後半に失速するリスクがあります。

朝の冷え込みによる体調管理も重要です。往路のタイムに合わせた時差スタートとなるため、腹痛やけいれんに注意しながら走る必要があります。

7区(21.3km):小田原中継所〜平塚中継所

小田原中継所から平塚中継所までの21.3kmは、山を下り、再び平地区間に戻る区間です。比較的平坦なコースですが、小田原から平塚にかけての海沿いは風の影響を受けやすくなっています。

山下りの疲労が残る中で、いかにペースを維持できるかが問われるでしょう。気温差も激しく、前半をオーバーペースで走ると、後半は気温の上昇もあり失速を招きかねません。

気象条件との戦いともいえる区間です。山おろしの寒さから日中の暖かさへの対応力が求められます。

8区(21.4km):平塚中継所〜戸塚中継所

平塚中継所から戸塚中継所までの21.4kmは、復路の終盤戦の始まりを告げる重要な区間です。レース後半で気温が上昇し、追い風が吹くと無風状態に近くなり体感温度が上がるため、選手は体力を消耗しやすくなります。

終盤には「遊行寺の坂」という難所が待ち構えており、シード権争いを繰り広げるチームにとっては勝負どころとなるでしょう。坂を越えた先の戸塚中継所へ向けて、最後の力を振り絞る姿が見られます。

往復のちょうど中間に位置する区間であり、タスキを次の9区につなぐ役割は重大です。

9区(23.1km):戸塚中継所〜鶴見中継所

戸塚中継所から鶴見中継所までの23.1kmは、復路のエース区間であり、2区と並ぶ長距離区間です。優勝争いや総合10位以内に入り翌年の出場権を得る「シード権」争いが激化し、大逆転劇が生まれるケースも多くあります。

力のある選手同士によるハイレベルな戦いが繰り広げられ、終盤戦にも関わらず順位変動が激しい区間になるでしょう。鶴見中継所では、トップから20分以上の差が開いたチームが次の走者を待たずにスタートする「繰り上げスタート」のドラマも見られます。

最終10区へタスキが渡る際の緊迫感は、箱根駅伝ならではの感動を生み出すはずです。

10区(23.0km):鶴見中継所〜読売新聞社前

鶴見中継所から東京・大手町の読売新聞社前までの23.0kmは、2日間にわたるレースの最終区間です。選手たちはゴールを目指し、最後の力を振り絞ります。

優勝チームの歓喜のゴールはもちろん、一つでも順位を上げようとする選手の激走や、シード権をかけた最後の攻防など、感動的なフィナーレが繰り広げられるでしょう。銀座を走り、ゴールテープを切る栄誉を担う一方で、23kmの長丁場で重圧と戦う心身の充実が求められます。

気温上昇やプレッシャーから、最後まで順位変動が起こりうる区間です。仲間が待つフィニッシュへ向けて、選手たちの熱い走りが感動を呼びます。

箱根駅伝2026の応援スポット

現地での観戦は、選手の息づかいやスピード感を肌で感じられる特別な体験です。

目的に合わせて応援スポットを選ぶとよいでしょう。

1区

東京・大手町のスタート地点は、全チームが一斉にスタートする高揚感を味わえる最も人気の高いスポットです。観客や関係者、報道関係者が集まり、お祭り直前のような賑やかさが楽しめます。

運が良ければ、走り出す直前の選手たちを間近で見られるでしょう。

ただし、スタート地点のため非常に混雑します。良い場所で観戦するには、かなり早朝から場所取りをする必要があるかもしれません。

1区終盤の六郷橋エリアは、順位変動が楽しめる戦略的に面白いスポットです。17km過ぎのわずかなアップダウンで、集団から抜け出す選手の駆け引きが見られます。京急川崎駅からのアクセスが良い点も魅力でしょう。

2区

鶴見中継所から戸塚中継所までの「花の2区」では、保土ヶ谷から権太坂にかけてのエリアがハイライトです。エースランナーたちが難所の権太坂に挑む姿を間近で見られます。

急勾配の坂道を駆け上がる選手の迫力ある走りは圧巻です。最寄りのJR保土ヶ谷駅などから距離があり、観客にとってもアクセスがやや難しい場所とされていますが、エースの難所攻略を見たい方にはおすすめのスポットといえるでしょう。

各校のエースによる激しい競り合いや、順位の大きな変動が期待できます。

5区

小田原中継所から芦ノ湖までの「山登り」区間では、大平台・小涌谷駅付近が「山の神」誕生の聖地として知られています。急な坂道やヘアピンカーブに挑む選手の迫力ある走りを間近で体感できるでしょう。

箱根登山鉄道の駅が近くアクセスは良好ですが、コース沿いは狭く混雑するため安全な場所での観戦が求められます。本格的な山登りが始まる直前の箱根湯本駅前は、比較的観戦スペースに余裕がある穴場スポットです。

山に挑む選手の緊張感を感じられます。観戦後は温泉街の雰囲気を楽しめる点も魅力でしょう。

8区

平塚中継所から戸塚中継所までの区間では、藤沢駅周辺が終盤につながる重要地点として注目されます。終盤の難所「遊行寺の坂」の手前に位置し、選手が力を溜めて走る姿を見られるでしょう。

中継所のような極端な混雑を避けられる上、駅周辺に商業施設も多いため利便性が高いスポットです。シード権争いを繰り広げるチームにとっての勝負どころであり、緊張感あふれる展開が期待できます。

観戦後の休憩や食事にも便利な環境が整っています。

9区

戸塚中継所から鶴見中継所までの復路エース区間では、横浜駅から鶴見中継所にかけてのエリアが人気です。力のある選手同士によるハイレベルな戦いが繰り広げられ、大きな逆転劇が発生する可能性が最も高い区間になります。

特に鶴見中継所付近は、最終10区へのタスキリレーやシード権争いの決着がつく場面が見られるため、非常に多くの観客で混雑するでしょう。JR線や京急線でアクセス良好ですが、中継所近くで観戦する場合は早めの時間から待機する必要があります。

終盤戦の緊迫した雰囲気を味わいたい方におすすめのスポットです。

10区

東京・大手町のゴール地点は、2日間の激闘のフィナーレを迎える場所です。優勝の瞬間やシード権をかけた最後のデッドヒートなど、感動的な場面に立ち会えます。

多くの声援の中で迎えるゴールは、感動と興奮に包まれた最高のエリアといえるでしょう。ゴール付近は大変混雑するため、良い位置で観戦するには早めに待機場所を確保する必要があります。

大型ビジョンも設置され、レース全体の動向を見守れる環境が整っています。

箱根駅伝2026を現地で応援する際の注意点

箱根駅伝が末永く愛される大会であり続けるため、主催者である関東学生陸上競技連盟は沿道で応援するファンに対してマナーの遵守を呼びかけています。

車両応援禁止

自家用車やバイクなどでコースを並走して応援する行為は固く禁じられています。

交通渋滞の原因になるだけでなく、重大な事故につながる危険性があるためです。

選手の安全を守るためにも、車両での応援は絶対に避けてください。公共交通機関を利用して移動し、決められた場所で応援しましょう。

沿道での観戦マナーを守れば、全員が気持ちよく新年のスポーツイベントを楽しめます。

車道に出ない

応援の際は絶対に車道やコース内に出ないでください。

選手と接触する危険があるだけでなく、レースの運営に支障をきたします。

選手に直接触れたり、コース内に身を乗り出したりする行為も厳禁です。熱い応援は大歓迎ですが、安全な場所から声援を送りましょう。

係員や警察官の指示に必ず従い、円滑な大会運営にご協力ください。

場所取りと応援グッズ

脚立や自撮り棒を使用しての応援・撮影は、他の観客の迷惑になるだけでなく、選手に接触する危険性があるため禁止されています。

荷物はコンパクトにまとめ、混雑した場所での折りたたみ椅子の使用も控えるべきでしょう。

人の多い場所では立ったまま観戦し、周囲への配慮を忘れないようにしてください。マナーを守った観戦が、選手たちの力を引き出します。

脚立や自撮り棒の使用は危険なため、絶対に避けましょう。

交通規制あり

大会当日は、コース全域で大規模な交通規制が実施されます。

公共交通機関の利用が必須であり、特に箱根エリアでは電車の本数も限られるため、移動には十分な余裕をもった計画が必要です。

主要国道も規制対象となるケースがあるため、車での移動を考えている方は事前に迂回ルートを確認しておきましょう。関東学生陸上競技連盟や大会公式サイトの交通規制マップを必ずダウンロードしておくことをおすすめします。

時間に余裕をもって行動すれば、スムーズに観戦場所へたどり着けるはずです。

箱根駅伝2026を自宅で楽しむ方法

現地に行けない場合でも、テレビやインターネットを通じてレースの興奮を味わえます。

地上波(日本テレビ系列)

日本テレビ系列では、SAPPORO新春スポーツスペシャル」として往路・復路ともに朝7時から生中継されます。

レース開始は両日とも朝8時ですが、放送は1時間早く始まり、スタート直前の様子や各チームの情報を詳しく伝えます。解説陣には、早稲田大学OBの瀬古利彦氏や、前年度の駒澤大学で活躍した篠原倖太朗氏らが名を連ねます。

放送スケジュール

  • 往路:2026年1月2日(金)午前7:00~午後2:05
  • 復路:2026年1月3日(土)午前7:00~午後2:18
  • 往路ダイジェスト(BS日テレ):2026年1月2日(金)21:00~22:54(予定)
  • 復路ダイジェスト(BS日テレ):2026年1月3日(土)21:00~22:54(予定)

ダイジェスト版については、前回と同様のスケジュールであれば、大会開催日と同日の21時から22時54分にBS日テレで放送される見込みです。

TVer

TVerでは、日本テレビの放送を無料でライブ配信します。

配信は往路・復路ともに朝7時50分から開始予定で、テレビがない環境でもスマートフォンやPCで観戦できます。海外から視聴する場合は、VPNサービスを利用してTVerにアクセスする方法があります。

配信スケジュール

  • 往路:2026年1月2日(金)午前7:50~
  • 復路:2026年1月3日(土)午前7:50~

なお、NHKラジオ第1や文化放送でもレースの模様が生中継されます。文化放送は全国のラジオ局にもネットしており、幅広い地域で聴取可能です。

なお、箱根駅伝の視聴方法については以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ

2026年1月2日と3日に開催される第102回箱根駅伝は、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往復217.1kmを2日間かけて競う、日本の新春を象徴するスポーツイベントです。

3連覇を狙う青山学院大学、雪辱を期す駒澤大学、勢いに乗る國學院大學による激しい優勝争いが予想されます。

現地での観戦を考えている方は、交通規制や安全対策をしっかりと守り、マナーある応援を心がけましょう。自宅での観戦も、テレビやインターネット配信で十分に楽しめます。

選手たちの熱い走りを応援し、素晴らしい新年のスタートを切ってください。