東京六大学野球の視聴方法は?配信サービス、日程を解説!
東京六大学野球は日本で最も歴史ある大学野球リーグとして、多くの野球ファンから愛されています。
早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、法政大学、立教大学、東京大学の6校が熱戦を繰り広げ、将来のプロ野球選手も数多く輩出しています。
本記事では、東京六大学野球の視聴方法や最新日程について詳しく解説します。
東京六大学野球の視聴方法
東京六大学野球を観戦したいファンに向けて、複数の無料配信サービスが用意されています。
テレビ放送とは別に、スマートフォンやPCからも手軽に視聴できます。
BIG6.TV(SPORTS BULL)
BIG6.TVはスポーツメディア「SPORTS BULL」内にある東京六大学野球の公式配信サービスです。
リーグ戦全試合を無料でライブ配信しており、スマートフォンやPCから簡単に視聴できます。
【視聴手順】
- SPORTS BULLのウェブサイトにアクセス
- サイト内メニューから「BIG6.TV」を選択
- 視聴したい試合を選んでクリックすると、ライブ配信が始まります
アプリ版を利用する場合は、App StoreまたはGoogle Playから「SPORTS BULL」アプリをダウンロードします。
アプリをインストールすると、試合開始のプッシュ通知を受け取れるほか、外出先でも手軽に視聴可能です。
ライブ配信だけでなく、過去の名勝負のアーカイブ視聴や試合ハイライト動画、ヒーローインタビューなども充実しています。
選手のプロフィールや特集記事なども閲覧でき、六大学野球をより深く楽しめるコンテンツが満載です。
スポーツナビ
Yahoo! JAPANが運営する「スポーツナビ」も東京六大学野球の試合をライブ配信しています。
「スポーツナビ 大学野球LIVE」では、東京六大学野球全試合のライブ配信と見逃し配信を無料で視聴できます。
【PCまたはスマートフォンブラウザでの視聴方法】
- ウェブブラウザで「スポーツナビ 大学野球LIVE」にアクセス
- 画面中央の「すべての大会・リーグ」から「東京六大学」を選択
- 視聴可能な試合一覧が表示されるので、希望の試合を選ぶと視聴画面が表示されます
【スマートフォンアプリでの視聴方法】
「スポナビ 野球速報アプリ」の場合は以下の手順で視聴可能です。
- App StoreまたはGoogle Playから「スポナビ 野球速報アプリ」をダウンロード
- アプリを起動し、「大学野球」タブを選択
- 当日の試合一覧から視聴したい試合を選び、試合速報画面を表示
- スコアボード下の「ライブ配信中(または見逃し配信)」ボタンを押すと視聴画面が表示されます
「スポーツナビアプリ」の場合
- App StoreまたはGoogle Playから「スポーツナビアプリ」をダウンロード
- アプリを起動し、トップ画面右下の「種目・通知」アイコンをプッシュ
- 「種目・リーグ」一覧から「大学野球」を選択
- 「大学野球」ページを開いたら、右下の「ライブ配信」アイコンをプッシュ
- 視聴可能な試合一覧から希望の試合を選ぶと視聴画面が表示されます
両アプリとも、試合速報や選手成績、ニュースなども閲覧でき、大学野球ファンにとって便利な機能が満載です。
NHK Eテレ(サブチャンネル含む)
Eテレ・地上波(サブチャンネル含む)では6月1日(日)に開催される慶応vs早稲田を13:00~16:00に放送します。
NHKプラスで同時・見逃し配信予定ですので、優勝が決まるかもしれない試合を是非、ご視聴下さい。
東京六大学野球 2025年春季リーグ戦 大会概要
大会方式
2025年春季リーグ戦は4月12日(土)に開幕し、6月1日(日)まで全8週にわたって熱戦が繰り広げられます。
試合は原則として週末に明治神宮野球場で開催されます。
リーグ方式
対戦方式は勝ち点制で進行し、同じ対戦相手に先に2勝したチームが勝ち点1を獲得します。
全チームとの総当たり戦を行い、最終的な勝ち点の合計で順位が決定されます。勝ち点が並んだ場合は勝率で順位を決め、それでも1位が並んだ場合は優勝決定戦が実施されます。
東京六大学野球 2025年春季リーグ戦の最終成績
最終成績
| 順位 | 大学 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 早大 | 9 | 4 | 0 | 4 | .692 |
| 2 | 明大 | 9 | 4 | 1 | 4 | .692 |
| 3 | 立大 | 8 | 5 | 0 | 3 | .615 |
| 4 | 法大 | 6 | 7 | 1 | 2 | .462 |
| 5 | 慶大 | 5 | 7 | 2 | 2 | .417 |
| 6 | 東大 | 0 | 10 | 0 | 0 | .000 |
東京六大学野球 2025年春季リーグ戦 表彰選手
首位打者
立大・山形球道(4年・興南) 4割4分4厘
最優秀防御率
明大・毛利海大(4年・福岡大大濠) 1・34
ベストナイン(記者クラブ投票)
| ポジション | 大学・氏名(学年) | 受賞歴 |
|---|---|---|
| 投手 | 明大・毛利海大(4年) | 初 |
| 捕手 | 早大・吉田瑞樹(4年) | 初 |
| 一塁手 | 東大・中山太陽(4年) | 2度目、外野手として1度 |
| 二塁手 | 早大・小沢周平(4年) | 初 |
| 三塁手 | 明大・宮田知弥(4年) | 初 |
| 遊撃手 | 法大・熊谷陸(2年) | 2度目、二塁手として1度 |
| 外野手 | 早大・寺尾拳聖(3年) | 初 |
| 外野手 | 立大・山形球道(4年) | 初 |
| 外野手 | 法大・境亮陽(1年) | 初 |
東京六大学野球 2025春季リーグ戦 おすすめ情報一覧
立大OBでフリーアナの上重聡氏が始球式に登場「緊張と興奮がよみがえってくる感じ」
東京六大学野球春季リーグ第4週第1日(3日、立大5×-4早大、神宮)東京六大学野球連盟創設100周年を記念して試合前に行われた「レジェンド始球式」にフリーアナウンサーで立大OBの上重聡氏(45)が〝登板〟した。
PL学園高時代は甲子園も沸かせた同氏。大学時代にリーグ史上3人しか達成していない完全試合を達成した右腕は、背番号10の縦じまユニホームを着用して登場した。投球は惜しくもワンバウンドに終わったが「大学4年以来の神宮のマウンド。緊張と興奮がよみがえってくる感じがして楽しかった」と笑顔で振り返った。
あの山口智久審判が2年ぶりに球審に戻ってきた 甲子園大会では「選手とともに試合を作る審判」
慶大―東大の1回戦で山口智久氏(53)が球審を務め、2時間1分の試合をさばいた。
甲子園大会では「選手とともに試合を作る審判」として高校野球ファンに支持される同氏。「元気出していこう」と守備側に声をかけるなど選手も笑顔でプレーするシーンは有名だ。
昨年は左足かかとを骨折し、1年間リハビリ生活。東京六大学の球審は一昨年秋の早慶1回戦以来となった。「まだ足をかばってしまっていますが、久しぶりの球審は心地いい疲れです」と笑顔を見せた。
甲子園大会での審判は卒業、裏方に回っている。「これからは六大学中心。高校は埼玉県から声がかかればやろうかと思っています」と話す。今後は若手審判の指導を中心にこなす予定だ。
“赤門旋風”生みの親、東大・平野裕一元監督が始球式「ストライクを投げたかったね」
リーグ創設100周年記念で行われているレジェンド始球式に、東大OBの平野裕一氏(71=全日本野球協会選手強化委員会委員長)が登板。ワンバウンド投球となったがスタンドを沸かせた。
平野氏は74年入学、俊足巧打の外野手として活躍。4年時には慶大、立大から勝ち点を奪うなど強い東大の主力選手だった。81年、監督に就任すると東大史上初の早慶から勝ち点を挙げシーズン6勝をマーク。優勝の可能性もあったことから「赤門旋風」と言われた。2度、計8年間の監督生活で33勝を挙げた。この日使用した青いグラブは還暦時に教え子から送られた記念品。「ストライクを投げたかったね」と“東大の名将”は笑顔で振り返っていた。
明大OBで元大洋の土井淳氏が始球式「6大学が原点」 雨の神宮沸かせる
大洋(現DeNA)で捕手として活躍した明大OBの土井淳氏(91)が、年齢を感じさせない力強い投球を見せた。
「東京6大学野球連盟創設100年」を記念したレジェンド始球式に登場。雨中にも動じず、右肩をぐるぐると回して気合いっぱいに臨み、ワンバウンドで投げ込んだ。「(捕手まで)届かせないといかんな」と笑みを浮かべた。
在学中に3度のリーグ戦優勝を達成し、卒業後には大洋に入団。日本一や7年連続でオールスターに出場するなど輝かしい成績を残した。「6大学が原点。大人の野球に参加した気がした」と力を込め、「4年間で人間力が自然に身について、それが人生にも生きてくる」と後輩たちにエールを送った。
東大が開幕8連敗で最下位確定 大久保裕監督「選手達の認識を合わせて次の立教戦に向かいたい」
<東京6大学野球:東大2-12法大>◇第5週第2日◇11日◇神宮
東大が法大に連敗で勝ち点を落とした。2回に法大打線に捕まり、打者13人の猛攻で8点を失った。早いイニングでの大量失点が響く結果となり、大久保裕監督(67)は「序盤で勝負あった。集中打で大量失点を招いた」と振り返った。
攻撃面は、4回に代打起用した工藤雄大内野手(4年=市川)にリーグ初打点が生まれるなどの活躍を見せたが、チャンスの場面で凡打が続くなど2得点にとどまった。開幕8連敗で今季最下位が確定し、大久保監督は「選手たちの認識を合わせて、立教戦に向かいたい」と話していた。
法大OBの山本浩二氏がレジェンド始球式
法大OBで、広島の強打者として「ミスター赤ヘル」の名で親しまれた山本浩二さん(78)が東京六大学野球連盟の創設100周年を記念するレジェンド始球式に登場。両校のスタンドからは大きな拍手が注がれた。
投げた瞬間、ため息が漏れた。「あ~っ!」。狙ったノーバウンド投球はならず、浩二さんは悔しさをにじませた。広島時代の永久欠番となった「8」を背に、「HOSEI」のユニホームで神宮に帰ってきた。報道陣の「お疲れさまでした」とのねぎらいに、「疲れてないよ!」と笑い、こう続けた。
「届かないのよ。体が言うことをきかないの。本当はノーバンで投げたかったよ。自己採点? 0点だね」
「母の日」スコアボードの選手名をピンクに ピンクのリストバンドをプレゼント
「母の日」にちなんで東京六大学野球がスコアボードの選手名をピンクにし、先着500人の女性にピンクのリストバンドをプレゼントした。
母への感謝とがん検診啓発支援の意味を込めたもので選手もピンクのリストバンドをしてプレー。母への感謝を表していた。
東京六大学野球連盟創設100周年を祝う横断幕が神宮球場正面に 全日本大学野球連盟の加盟26連盟が祝意
今年で創設100周年を迎えた東京六大学野球。そのメモリアルを祝う横断幕が18日、神宮球場の正面に掲出された。全日本大学野球連盟に加盟する26連盟の総意として、日本最古の大学野球リーグの節目を祝福することになった。
呼びかけたのは、かつて全日本大学野球連盟の監督会会長も務めた、神奈川大学野球連盟の佐々木正雄理事長(76)だ。「我が国の学生野球の礎を創ってきた先人たちに心からの敬意を表するとともに、未来へのさらなる発展を願い、大学球界が一つになって、メッセージをさりげなく発信できればと思ったんです」
提案には賛同の輪が広がった。「学生野球を発展させてきた大先輩たちへの功績を称えるとともに、感謝の思いを形にできてうれしく思います。ご協力いただいた神宮球場のみなさんや各連盟のみなさんに、心から感謝です」と佐々木理事長。大学球界の発展を願い、未来へ一丸となって取り組んでいく。
慶大OBの高橋由伸氏が始球式
東京六大学野球春季リーグ第6週第1日(18日、法大-慶大、神宮)慶大時代の4年春にリーグ戦に優勝、六大学の通算本塁打新記録となる23本をマークし、三冠王を獲得。その後プロ野球の巨人で選手として活躍し、監督も務めた高橋由伸氏(50)が背番号「10」のユニホームに袖を通して始球式を行い、ノーバウンド投球で観衆を沸かせた。
「嫌というほどボールは投げてきたが、こんなに緊張することないと思った。グラウンドに立つとプレーしたことを思い出す。歴史の中に名前を少し残せてもらって、非常にうれしい。一番の思い出? (主将として)4年の春に優勝できたことを思い出す。三田までパレードさせてもらった。現実とは思えない経験をさせてもらった」と話した。
プロ注目の早大・伊藤樹が令和初ノーヒットノーラン「やってしまった」リーグ26度目、明大は初屈辱
<東京6大学野球:明大0-1早大>◇第6週第2日◇19日◇神宮
早大のエース伊藤樹投手(4年=仙台育英)がノーヒットノーランを達成した。9回を投げて106球、11奪三振、5四死球だった。
16年秋に慶大加藤拓也投手(広島-ヤクルト=現矢崎)が東大1回戦で達成して以来25人目、26度目となった。「人生初のノーヒットノーランです。やってしまったなという感じ。ホームを踏ませない一心で投げた」と振り返った。
負ければ優勝の可能性が消えた一戦で、チームを救った。最速151キロの直球と落差の大きいスプリットを低めに集め、明大打線を翻弄(ほんろう)した。
前回登板した立大3回戦で「野球人生でこんなに1試合で取られたことはない」という自己ワーストの3回8失点。立大1回戦で投げた際に人さし指にできたマメが破れて、リリースした瞬間に痛みが襲うほどだった。「マメとはうまく付き合っていく。監督からも投げ方を教えてもらい、違和感なく投げることができた」と小宮山悟監督(59)の助言もあり、大記録を達成した。
チームは0-0の9回裏にサヨナラ勝ち。この回無死一、三塁から寺尾拳聖外野手(3年=佐久長聖)が左前適時打で勝負を決めた。9回表の守備では、レフトへの大飛球をフェンスに激突しながらキャッチしてピンチを救った男が、バットでも勝負強さを発揮した。寺尾は「樹さんがノーヒットで投げていたのに、なかなか打線がチャンスをつくれなかった。最後に打てて良かった」とホッとしたように笑った。
小宮山監督は「9回裏に点を取ってサヨナラが望ましいと考えていた。途中で点が入ると、樹が『守らないといけない』となってしまうので」と最高の勝利に満足げだった。
東京六大学野球で史上25人目“ノーノー達成”早大・伊藤樹(21歳)とは何者なのか?「最初から最後まで150キロで押せる投手じゃない。でも…」
東京六大学野球でリーグ史上25人目となるノーヒットノーランが達成された。実に9年ぶりとなる快挙だが、その偉業を成した最速152キロの臙脂のエースとは何者なのか。
早稲田大学のエース・伊藤樹投手(4年・177cm84kg・右投右打・仙台育英高)の投手としての凄みや優秀さについて、これまであまり報じられてこなかったのは、それがパッと見ではちょっとわかりにくく、説明に多言を要するからだろう。
そんな伊藤投手が、とんでもない「快挙」をやってのけた。
➡詳しくはこちらでご確認下さい
東京六大学野球“9年ぶり”ノーヒットノーランはなぜできた? 偉業達成の早大エース…ベテラン記者が見た快挙のワケは「高校時代の2倍」の太モモ?
東京六大学野球でリーグ史上25人目となるノーヒットノーランが達成された。実に9年ぶりとなる快挙だが、その偉業を成した最速152キロの臙脂のエースとは何者なのか。
東京六大学野球で9年ぶりにノーヒットノーランを達成した早大の伊藤樹投手。
秋田は大曲のあたりで生まれ育ち、中学軟式では仙台育英高系列の秀光中学のエースとして、全国大会でも活躍した。
期待されて進んだ仙台育英高だから、1年夏の甲子園大会からマウンドに上がり、3年生のセンバツと独自大会にも出場した。
仙台育英高当時から全国有数の好投手に推されていた理由は、その「実戦力」だ。
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東京6大学野球、優勝の行方 首位の明大が法大に競り勝ち勝ち点4、V争いは早大との2校に
<東京6大学野球:明大3-2法大>◇第7週第3日◇5月26日◇神宮
首位の明大が3-2法大に競り勝ち、2勝1敗で勝ち点を4に伸ばした。優勝の行方は早大との2校に絞られた。最終週の早慶戦で早大が1敗すれば、明大の4季ぶり44度目の優勝が決まる。
◆優勝の行方
明大、早大の2校に絞られた。明大は法大に2勝1敗で勝ち点を4に伸ばしたことで、最終週に慶大が早大に1勝でもすれば優勝が決まる。明大が2勝1敗でも、早大が慶大に2連勝なら明大との優勝決定戦となる。
東大が秀才軍団の強み生かし1イニング2本塁打「VR映像で良いイメージを作った」10連敗で今季終了も秋へ収穫たっぷり
「東京六大学野球、立大7-6東大」(5月25日、神宮球場)
東大は10連敗で今季終了となったものの、六回までリードを奪う好ゲームを演じた。
先発左腕・田中優飛投手(2年・仙台育英)を攻略した。二回に先頭・荒井慶斗内野手(2年・宇都宮)が高め直球を捉え先制の左越えソロ。2死一塁からは秋元諒内野手(2年・市川)がスライダーを左翼席へ運び今季2号2ランを放った。東大の1イニング2発は、宮台康平を擁し勝ち点を奪った2017年秋の法大2回戦以来。四回には青貝尚柾内野手(4年・攻玉社)の適時二塁打で1点を追加した。
リーグ戦初本塁打となった荒井慶は「完璧でした。打った瞬間、行ったと思いました」と満足顔を浮かべた。185センチの長身で、ウエートトレーニングに力を入れるなど高3夏から12キロ増量し体重90キロと恵まれた体格。高校通算2本塁打ながら、努力の成果をリーグ戦で示した。
さらにアナリストが作成したVR映像で田中の投球を研究。「何度も見て良いイメージを作りました。田中投手のスライダーはキレが良いので(捉えるのは)厳しいかなと思い、甘い直球を一発で仕留めようと臨みました」。秋元も「スライダーの軌道を頭に入れていました」と手応えを語る。ともに研究の成果が最高の形で現れた。
大久保裕監督(67)は今季を振り返り「打つ方がもう少し力があると思っていたが、眠れる東大打線のままで来てしまった」と肩を落とした。それでも収穫たっぷりの最終戦に「最後にこういう試合ができたので、何とか秋につなげたい」と前を向いた。
立大出身・野口裕美氏がレジェンド始球式 ノーバウンド投球で「100点。身が引き締まる思い」
東京六大学野球リーグ第7週第2日(5月25日、東大-立大、神宮)東京六大学野球連盟結成100周年記念事業の一環でレジェンド始球式が行われ、立大出身の野口裕美氏(64)が登場した。立大時代に背負った背番号14のユニホームをまとって、左腕から見事なノーバウンド投球を披露し「久しぶりに緊張した。ちゃんと届いたので100点としておきましょう」と自己採点した。
野口氏は鳥取・米子東高から立大に進学。2年時だった1980年春のリーグ戦では、戦後シーズン最多(当時)の96奪三振をマークした。カーブを武器に、リーグ通算27勝を挙げ、歴代12位の317奪三振を記録。83年にドラフト1位で西武に入団した。神宮のマウンドは大学卒業以来だといい、「40年以上ぶりなので、身が引き締まる思い。久しぶりにマウンドに立てて本当に光栄。昔を思い出した」と頬を緩めた。
立大の木村泰雄監督(62)は2学年下の後輩。「一緒に志木のグラウンドで練習した仲なので、ずっと気になってみている。いいチームに仕上がっているので、ちょっとしたことで(優勝の)可能性がある。僕のときはできなかったので、実現してほしい」と2017年春以来のリーグ戦制覇を願った。
立大の同学年で、当時はチアリーダーだった妻・浩美さんも現地で始球式を見守った。神宮で出会った同じ「野口ひろみ」夫婦。野口氏は「(出会ったときに)そうなるかなと思っていました」と照れくさそうに語った。
立大ナイン 六大学春季リーグ戦閉会式で喪章 長嶋茂雄さん悼み
◇長嶋茂雄さん死去
東京六大学野球リーグ創設100周年を迎えた同連盟の内藤雅之事務局長は「(長嶋さんは)戦後の野球界の象徴のような方だった。六大学の出身者でそのような方がいたということは誇りに思うし、遺志や姿を連盟としても日本の野球界としても受け継いでいかないといけない」と悼んだ。
春季リーグ戦は、4日に早大―明大の優勝決定戦が行われ、閉会式では立大ナインがユニホームに喪章をつける予定となっている。
大学球界にも多大な影響 長嶋茂雄さん、母校の日本一を観戦
東京六大学野球が生んだ大スターが、連盟創設100年の節目に旅立った。
立大で一時代を築いた長嶋茂雄さんの訃報を受け、連盟の内藤雅之事務局長は「戦後の野球界の象徴のような方。六大学の出身者でそのような方がいたことは誇りに思う」と語った。
長嶋さんは主将の本屋敷錦吾さん(89)、エースの故杉浦忠さんと共に「立教三羽ガラス」と称され、1957年に立大史上初の春秋連覇に貢献。当時の連盟新記録となる通算8本塁打を放った。
現役引退翌年の75年、連盟創立50周年記念試合に立大のユニホーム姿で出場。70周年の記念試合は監督を務めた。90周年記念祝賀会ではインタビューを受けただけに、内藤氏は「12月の100周年記念パーティーに数分でもいいから参加してほしかった」と肩を落とした。
立大は2017年の全日本大学野球選手権を59年ぶりに制覇。自身も優勝を経験した長嶋さんも決勝を現地観戦し、校歌を口ずさんでいたそうで、立大OBの内藤氏は「(一緒に)その瞬間を見たのは非常に感慨深い」と振り返った。
02年に野球日本代表監督に就任し、大学の代表チームも視察していたという長嶋さん。大学球界にも多大な影響を与えてきた。立大ナインは4日の春季リーグ戦閉会式に喪章を着けて参加し、偉大な先輩に哀悼の意を表す予定だ。
長嶋茂雄さんを悼み神宮球場は半旗 明大-早大の優勝決定戦
「東京六大学野球・優勝決定戦、明大-早大」(4日、神宮球場)
立大OBで「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で亡くなり、神宮のスコアボード上には半旗が掲げられた。
優勝決定戦後に行われる閉会式では黙とう黙とうがささげられる予定で、後輩の立大選手は喪章を着けて参加する。
早大が3連覇で49度目V 明大との2季連続優勝決定戦を制し、連盟創設100周年の春を制す
<東京6大学野球:明大5-6早大>◇優勝決定戦◇4日◇神宮
連盟創設100周年にふさわしい大混戦の春を制したのは、早大だった。明大との2季連続となる優勝決定戦を制し、リーグ3連覇。通算49度目の優勝を飾った。
元ロッテの早大・小宮山悟監督(59)は、試合後の優勝インタビューで「破竹の5連勝ですね」と振られると、「破竹ではなく『怒濤の5連勝』ということで、よろしくお願いします」と言って大歓声を浴びた。 今季を振り返り「負けられない状況になってからチームが小沢キャプテンを中心に1つにまとまって、負けるもんかという思いが(早大)安部球場に充満してましたので、何とかなるだろうという風に思ってました。今日3連覇を成し遂げましたので、彼らを思いきり褒めたいと思います」と語った。
共にリーグトップの6勝を挙げた早大エース伊藤樹投手(4年=仙台育英)と明大の毛利が先発したが、戦前の予想とは打って変わったゲームになった。初回に6安打で4点を先制するも、3回に明大の小島に3ランを浴びるなど5点を与え逆転を許した。1点ビハインドの6回に寺尾拳聖外野手(3年=佐久長聖)が詰まりながらも中前にに落とす2点適時二塁打を放ち再び前に出ると、最後までリードを守りきった。大一番で打線が奮起。ここまで獅子奮迅の活躍が光った伊藤樹を助けた。
今季転機となったのは、優勝の可能性が消える崖っぷちの明大2回戦だ。伊藤樹が令和初のノーヒットノーランを達成し、そこからさらに3連投で勝利をもぎ取り、勝ち点、勝利数ともに明大と並んだ。逆転優勝の望みをつなぎ、小宮山監督は「5連投になりますが、最後はたつきでピシャッと」とエース起用を明言。今季の活躍に、試合後は「すごいです」とたたえた。
伊藤樹は右手のマメが破れて血がにじもうと、体温が38度を超えようと、言い訳は一切なかった。「僕が投げることが一番、勝ちにつながるから」。3年時から背番号11を背負う右腕は、自らの役割を全うする覚悟で5連投。いずれも勝利に直結する熱投を演じ、春季リーグを締めくくった。
昨秋に続く早明決戦を制し、49度目の栄冠。快進撃を見せる早大は、今秋に節目となる「50度目の優勝」へ挑む。まずは9日から始まる全日本大学選手権へ-。黄金時代をほうふつとさせる伊藤樹の存在は欠かせない。
早大の小宮山悟監督が3連覇を果たした選手たちを絶賛「彼らを思い切り褒めたいと思います」
<東京6大学野球:早大6-5明大>◇優勝決定戦◇4日◇神宮
早大の小宮山悟監督(59)が、選手たちを褒めちぎった。明大2回戦から破竹の5連勝で3連覇を成し遂げたことを振られ「あの破竹ではなく、怒涛の5連勝ということで、よろしくお願い致します」と力を込めた。
いずれもエース伊藤樹(4年=仙台育英)を登板させて白星を続けたことに「立教戦でアクシデントがあって、人さし指と中指に両方の豆をつぶすことがあった。思うように投げられなかったんですけども、そこからよく立ち直ったと思います。すごいです」と感嘆した。
リーグ戦は明大が序盤、中盤と連勝を進む展開にも「負けられないという状況になってから、やっぱりチームが小沢キャプテン中心に1つにまとまってた。『負けるもんか』っていう思いが安部球場に充満してましたので。今日こうして3連覇を成し遂げましたので、彼らを思い切り褒めたいと思います」と話した。
東京6大学の代表として、全日本大学大学選手権へと駒を進めた。「昨年の決勝戦で苦汁をなめた青山学院はまた東都で代表で出ますので、当たるとしたらもう決勝以外ないので。我々も決勝の舞台へ勝ち上がれるように、しっかりと準備をして臨みたいと思います」と意気込んだ。
早大が3連覇で49度目V エース伊藤樹「秋に向けてまた準備をしっかりしていきたい」一問一答
<東京6大学野球:明大5-6早大>◇優勝決定戦◇4日◇神宮
早大が明大との2季連続となる優勝決定戦を制し、リーグ3連覇。通算49度目の優勝を飾った。今季6勝を挙げた早大エース伊藤樹投手(4年=仙台育英)のコメントは以下の通り。
-明大との2回戦でノーヒットノーランを達成しました
ノーヒットノーランは初めてでした。この先も勝っていかないと優勝はなかったので、自分の記録だけに終わらず、優勝できてよかったなと思います。
-今、疲れはありますか
大分しんどいです。
-来週は全日本大学選手権
昨年2連覇して日本一になれずっていうところだったので、日本一目指して今年のチームはやってきました。まだ道半ばだと思うので、一戦必勝で頑張りたいなと思います。
-目標のリーグ通算勝利数20勝まであと1勝
この日の勝利で20勝目になればいいんですけど、残念ながらそれはならないので、20勝到達してからもっと勝てるように4連覇、優勝するためにはエースが無敗で勝ち切らないといけないと思うので、秋に向けてまた準備をしっかりしていきたいなと思います。
-秋は何勝が目標
6勝0敗が初めてだと思うので。でも10勝全勝で終わりたいと思ってるので、5勝0敗で頑張りたいなと思います。
神宮バックスクリーンに立大時代の長嶋茂雄さん 6大学野球閉会式で黙祷 立大ナインは喪章
<東京6大学野球:明大5-6早大>◇優勝決定戦◇4日◇神宮
3日に逝去した故長嶋茂雄さんの母校・立大ナインが、閉会式に喪章を付けて臨んだ。長嶋さんの大学時代の戦績とプレー写真がビジョンで紹介され、選手、関係者、観客が一斉に黙とうをささげた。
立大・木村泰雄監督は「昨日の練習中に、マネジャーから連絡があって非常にびっくりしました。我々もお会いする機会がない中で、優勝して日本一になればお会いできる機会もあるかしれないと思って頑張ってきましたけど、そこまでの力がなく、お会いする前に亡くなられてしまったということで、非常に残念に思っています」と肩を落とした。
埼玉・志木の合宿所には、17年に全日本選手権で優勝した時に書いてもらったサインバットや、観戦した時の写真が飾られている。長嶋さんが掲載されている雑誌もすべて保管されているという。
「長嶋さんは大学時代からものすごく厳しい練習をされて、その努力の結果が偉大な結果につながったということで、数々のそういう練習の話は伝え聞いております。そういうものを野球部、現場の選手たちに伝えながら、努力すること、そしてグランドで全力プレーすること。長嶋さんがやられてきたことを引き継ぎいでいきたいと思います」と決意を新たにした。
立大として66年春の槌田誠以来59年ぶり2人目となる3冠王を獲得した山形球道外野手(4年=興南)は「素直にうれしいです」と声を弾ませた。長嶋さんの訃報に接し、「小さな頃から知ってる方で、偉大な先輩なんですけども、1度もお会いすることなくお亡くなりになられてしまった。元気なうちに立教の優勝を見せてあげれば、後輩としては良かったのかなと思います」と悔しがった。
立大として66年春の槌田誠以来59年ぶり2人目となる3冠王を獲得した山形球道外野手(4年=興南)は「素直にうれしいです」と声を弾ませた。長嶋さんの訃報に接し、「小さな頃から知ってる方で、偉大な先輩なんですけども、1度もお会いすることなくお亡くなりになられてしまった。元気なうちに立教の優勝を見せてあげれば、後輩としては良かったのかなと思います」と悔しがった。
東京六大学野球のよくある質問
東京六大学野球に関して、ファンからよく寄せられる質問にお答えします。
歴史や実績について知ることで、観戦がより一層楽しくなるでしょう。
直近の優勝大学は?
2024年秋季リーグ戦(令和6年秋)の優勝校は早稲田大学です。
明治大学との優勝決定戦を制して2シーズン連続48回目の優勝を達成しました。
早稲田大学は最多優勝回数を誇る名門校として、今季も優勝候補の筆頭とされています。
各大学の優勝回数は?
東京六大学野球における各大学のリーグ戦優勝回数(2024年秋季リーグ戦終了時点)は以下のとおりです。
| 大学名 | 優勝回数 | 最近の優勝 |
|---|---|---|
| 早稲田大学 | 48回 | 2024年(令和6)秋 |
| 法政大学 | 46回 | 2020年(令和2)春 |
| 明治大学 | 43回 | 2023年(令和5)春 |
| 慶應義塾大学 | 40回 | 2023年(令和5)秋 |
| 立教大学 | 13回 | 2017年(平成29)春 |
| 東京大学 | 0回 | – |
早稲田大学が最多優勝を誇る一方、東京大学はまだ優勝経験がありません。
長い歴史の中で各大学が築いてきた伝統と実績が、現在の熱戦にも受け継がれています。