2024-25 SVリーグチャンピオンシップの視聴方法!配信サービスや試合日程を解説
日本バレーボール界の頂点を決める2024-25 SVリーグチャンピオンシップが2025年4月から開幕します。
男女トップチームが激突する熱戦を見逃さないために、視聴方法や試合日程を詳しく解説します。
世界で活躍する日本代表選手たちの所属するチームも多数参戦し、国内バレーボールの最高峰として注目を集めています。
\ SVリーグチャンピオンシップ配信! /
SVリーグチャンピオンシップは日本バレーボールの最高峰リーグを決める決勝トーナメントです。
レギュラーシーズンの結果に基づき、男女それぞれトップチームが参戦します。
熱戦が繰り広げられる舞台で、どのチームが頂点に立つのか注目です。
| 大会方式 | 3試合制(2勝したチームが勝ち進む) |
| 男子出場チーム | レギュラーシーズン上位6チーム |
| 女子出場チーム | レギュラーシーズン上位チーム |
| 開催期間(男子) | 2025年4月第3週~5月6日 |
| 開催期間(女子) | 2025年4月第3週~5月4日 |
| 会場決定方式 | レギュラーシーズン順位によってホームゲーム権利獲得 |
SVリーグは2024年10月に名称変更された日本のトップバレーボールリーグです。
2027年までのプロリーグ化を目指しており、国内外で活躍する選手たちが所属しています。
ホームアンドアウェー方式を採用し、レギュラーシーズンの順位によってチャンピオンシップでのホームゲーム開催権が決まる形式です。
男子リーグには東レアローズ静岡、サントリーサンバーズ大阪、大阪ブルテオン(旧パナソニックパンサーズ)など強豪チームが揃っています。
女子リーグにはNECレッドロケッツ川崎、埼玉上尾メディックス、SAGA久光スプリングスなど実力のあるチームが名を連ねています。
トーナメント形式で行われるSVリーグチャンピオンシップの日程は段階ごとに決められています。
男女別の詳細な日程を表にまとめました。
各カテゴリの激戦が5月のゴールデンウィーク期間まで続きます。
男子日程
| クォーターファイナル | 2025年4月19日・20日・21日 |
| セミファイナル | 2025年4月25日・26日・27日 |
| ファイナル | GAME1:2025年5月3日 GAME2:2025年5月5日 |
男子トーナメントはレギュラーシーズン上位6チームによる争いとなります。
クォーターファイナルからスタートし、勝ち上がったチームがセミファイナル、そしてファイナルへと進みます。
ファイナルは5月のゴールデンウィーク期間に行われ、多くのファンが観戦できる日程となっています。
女子日程
| GAME1 | 2025年4月18日(金) |
| GAME2 | 2025年4月26日(土) |
| GAME3 | 2025年4月27日(日) |
女子カテゴリーも熱い戦いが期待されます。
4月18日の金曜日から始まり、約1週間後の週末に第2戦、第3戦が連日開催されます。
どのチームが優勝カップを手にするのか、ファン必見の対決となるでしょう。
各試合はレギュラーシーズンの結果によってホームゲーム開催が決定します。
3試合制で2勝したチームが次の段階へ進出できます。
ホームでの応援は選手たちに大きな力を与えるため、レギュラーシーズンの順位争いも重要な意味を持っています。
SVリーグの試合を視聴するには主に3つの方法があります。
各サービスの料金や特徴を詳しく紹介します。
お気に入りの選手やチームの試合を見逃さないよう、最適な視聴方法を選びましょう。
J SPORTSオンデマンド

J SPORTSオンデマンドではSVリーグの男女全試合を独占LIVE配信しています。
スマートフォンやタブレット、PCからいつでも視聴可能です。解説者による専門的な解説も付き、バレーボールをより深く楽しめます。
J SPORTSオンデマンドの料金プラン
J SPORTSオンデマンドには2種類の料金プランがあります。
用途や予算に合わせて選べるため、利用しやすいサービスとなっています。
| プラン | 月額料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 総合パック | 2,640円 | J SPORTSオンデマンドで配信される全スポーツ視聴可能 サッカー、野球、モータースポーツなど多数のスポーツを楽しめる |
| バレーボールパック | 1,980円 | SVリーグ(バレーボール)に特化したプラン バレーボール関連コンテンツをすべて視聴可能 |
バレーボールだけを視聴したい方はバレーボールパックがお得です。
月額1,980円でSVリーグの全試合をライブ視聴できるだけでなく、過去の名勝負も見逃し配信で楽しめます。
また、複数のスポーツを楽しみたい方は総合パックがおすすめです。
バレーボール以外にも様々なスポーツコンテンツが視聴できるため、スポーツファンには魅力的な選択肢となっています。
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13歳から25歳までの方は、U25割引が適用され全パックが半額になります。学生や若い社会人にとって嬉しい特典です。
| プラン | 通常料金(税込) | U25割引適用後(税込) |
|---|---|---|
| 総合パック | 2,640円 | 1,320円 |
| バレーボールパック | 1,980円 | 990円 |
U25割引を利用するには身分証明書による年齢確認が必要です。
25歳の誕生日を迎えた日から次の3月31日までが適用期間となります。
学生証や運転免許証などの身分証明書をアップロードすることで簡単に手続きが完了します。
バレーボールパックなら月額990円で全試合を楽しめるため、非常にコストパフォーマンスが高いサービスといえます。
J SPORTSオンデマンドの登録方法
J SPORTSオンデマンドへの登録は簡単な手順で完了します。
数分で手続きが終わり、すぐに視聴を開始できます。
- J SPORTSオンデマンド公式サイトへアクセスする
- 「ご購入はこちら」をクリックする
- 登録したいパックを選んで「購入する」をクリックする
- J SPORTS IDの新規登録、または既存のIDでログインする
- IDの登録が完了したら、支払い方法を選んで購入を完了する
- 視聴を開始する
\ SVリーグチャンピオンシップ配信! /
J SPORTSチャンネル(AmazonPrimevideo)

Amazon Prime Videoのチャンネルサービスとして提供されるJ SPORTSチャンネルでもSVリーグ2024-25が配信されます。
すでにAmazonプライム会員の方は簡単に追加できる便利なサービスです。
J SPORTSチャンネルの料金
J SPORTSチャンネルの利用には、Amazonプライム会員費と別途チャンネル利用料が必要です。
合計すると月額2,778円となりますが、Amazonプライムの特典も同時に利用できるため、総合的なサービスを求める方におすすめです。
| サービス | 月額料金(税込) |
|---|---|
| Amazonプライム会員費 | 600円 |
| J SPORTSチャンネル利用料 | 2,178円 |
| 合計 | 2,778円 |
Amazonプライム会員であれば、プライムビデオの機能を使って簡単に視聴できます。
また、Amazonの送料無料特典や音楽、電子書籍など他のサービスも同時に利用できるため、普段からAmazonをよく利用する方には大変便利です。
年間プランに加入すると月額換算でさらにお得になるため、長期間の利用を考えている方は年間プランも検討してみるとよいでしょう。
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無料期間中に解約しても料金は発生しません。試合の少ない時期に登録して無料期間を最大限活用するという方法もあります。
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J SPORTSチャンネルの登録方法
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各プラットフォームでは試合だけでなく、解説や選手インタビューなども配信されており、より深くバレーボールを楽しめます。
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男子 準決勝 サントリーサンバーズ大阪vsウルフドッグス名古屋
【GAME1】
| 試合日 | 4月25日(金) |
| 試合結果 | ✕サントリーサンバーズ大阪2-3ウルフドッグス名古屋〇 |
| 第1セット | 25-22 |
| 第2セット | 25-14 |
| 第3セット | 25-27 |
| 第4セット | 23-25 |
| 第5セット | 15-17 |
【戦評】
レギュラーラウンド(RS)2位のサントリーは、セッター(S)大宅真樹、オポジット(OP)ドミトリー・ムセルセスキー、アウトサイドヒッター(OH)高橋藍、アライン・デアルマス、ミドルブロッカー(MB)鬼木錬、小野寺太志、リベロ(L)藤中颯志をスタメン起用。対するRS3位の名古屋は、S深津英臣、OPニミル・アブデルアジズ、OH水町泰杜、ティネ・ウルナウト、MBのポジションに、山崎彰都と傳田亮太、L市川健太を起用した。
第1セット、サントリーはいきなり3点を失うバタついた立ち上がりとなったが、高橋藍やムセルスキーの攻撃が決まり始めた中盤以降は1点を争う攻防となった。互いにサーブでプレッシャーをかけ合う展開が続いたが、18-19で相手のサーブミスで追いつくと、ムセルスキーがその場跳びで強打を決めて勝ち越しに成功した。20-20の場面では高橋藍のスパイク、ムセルスキーのブロック、デアルマスのバックアタックで一挙3得点。鬼木のクイックでセットポイントを握ると、最後は高橋藍がバックアタックを決めて25-22で先取した。
第2セットは、サントリーがミドルブロッカー(MB)鬼木錬のブロックで先制すると、セッター大宅真樹もブロックで続き、主導権を握った。
高橋藍も効果的にスパイクを決め、小野寺太志もサービスエースで7-3とした。守備を崩されながらもドミトリー・ムセルスキーが難しいトスを打ち切るなど、攻め手を緩めず。18-12と大差を付けて終盤戦を迎えた。その後も、アライン・デアルマスがブロックを決めて10点差とすると、小野寺の速攻でセットポイントを奪取。最後はムセルスキーがサービスエースを決めて25-14。サントリーがセットカウント連取しに成功した。
第3セットは、ここまで見せ場を作ることが出来なかった名古屋が、先手を取った。
ニミル・アブデルアジズのサービスエースやこのセットの頭から出場するリヴァン・ヌルムルキのブロックなどが決まった。だが、サントリーはデアルマスが絶好調。バックアタックを連発し、9-8とすかさず逆転に成功した。中盤にもデアルマスがエースを突き刺し、14-13としたが、その後は取って取られての展開が続いた。23-23の同点の場面で、名古屋のアタックアウトでサントリーがマッチポイントを握った。だが、名古屋が辛うじてジュースに持ち込むと、アブデルアジズのブロックアウトで逆にセットポイントを奪取。最後は水町泰杜がスパイクを決め、27-25で名古屋が取り返し、踏みとどまった。セットカウントはサントリーの2-1。
サントリーの2-1で迎えた第4セットは、立ち上がりから一進一退の攻防となった。均衡を破ったのはサントリー。アライン・デアルマス、ドミトリー・ムセルスキーのスパイクで勝ち越すと、高橋藍のバックアタックで12-10とリードを取った。しかし、名古屋もニミル・アブデルアジズ、ティネ・ウルナウトの両外国人が効果的に得点を重ね、14-17と逆転に成功。サントリーも途中出場のアレクサンデル・シリフカがスパイクやブロックを決めて追い掛けたが、あと1歩及ばず。セットポイントから水町泰斗がスパイクを決めて、25-23で連取。セットカウント2-2のタイに戻した。
セットカウント2-2で迎えた最終第5セットも、中盤までサイドアウトの応酬となった。先に前に出たのは名古屋。9-8の場面で、本来はアウトサイドヒッターながらミドルブロッカーとして出場を続ける山崎彰都がサービスエースを決めてブレーク成功、10-8とした。その後は一進一退の展開となったが、マッチポイントからニミル・アブデルアジズがコーナーラインギリギリにスパイクを決め、17-15。名古屋がセットカウント0-2から3セット連取で逆転勝ち。決勝進出に王手を懸けた。
【GAME2】
| 試合日 | 4月26日(土) |
| 試合結果 | 〇サントリーサンバーズ大阪3-0ウルフドッグス名古屋✕ |
| 第1セット | 25-16 |
| 第2セット | 25-20 |
| 第3セット | 25-23 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE MENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME2が26日(土)に行われ、Asueアリーナ大阪にてサントリーサンバーズ大阪とウルフドッグス名古屋が対戦した。
昨日に行われたGAME1ではWD名古屋が2セットダウンから大逆転勝利、ファイナル進出に王手をかけた。続くGAME2、後がないサントリーはホームの応援を背に勝利を掴みGAME3へと持ち込めるか。一方のWD名古屋は2連勝でジェイテクトSTINGS愛知の待つファイナルに駒を進めたい。
サントリーはアウトサイドヒッター(OH)にアレクサンデル・シリフカと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と鬼木錬、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志をスタメンに起用。GAME1からデ・アルマス・アラインをシリフカに変更した。
対するWD名古屋はOHに水町泰杜とティネ・ウルナウト、MBに傳田亮太と山崎彰都(本来はOH)、Sに深津英臣、OPにニミル・アブデルアジズ、Lに渡辺俊介と市川健太をスタメンに起用し、GAME1と同様の布陣で挑んだ。
第1セットは序盤、一進一退の攻防となる。ラリーを制して前に出たサントリーは、リードを維持したまま中盤に入る。ウルナウトのスパイクを大宅がブロックで仕留めると、ムセルスキーのサービスエースや小野寺のブロック得点でサントリーが点差を広げ始める。流れを掴んだサントリーはブレイクを重ね、7点リードで先に20点に乗せる。終盤も手を緩めないサントリーは大差でセットを先取する。
続く第2セット、ブロック&ディフェンスの機能するサントリーが先行する入りとなる。中盤にかけて、サービスエースで勢いの増すサントリーがリードを広げる。流れを変えたいWD名古屋は水町をOH高梨健太に変更。その後はサイドアウトを重ね、連続得点も生み出すWD名古屋だったが開いた差を縮められず。堅いディフェンスを見せるサントリーがセットを連取する。
WD名古屋が山崎に代わって本来OPのリヴァン・ヌルムルキを投入、高梨もスタートから起用された第3セット。序盤は調子を上げてきたニミルのサーブからWD名古屋がリードする。しかし、乗ってきたニミルを2連続でブロックしポイントにしたサントリーが9ー10と1点差まで詰め寄る。テクニカルタイムアウト明け、連続のサーブ&ブロックでサントリーが12ー12の同点にすると以降は競った展開に。終盤に差し掛かった場面、藤中颯志の好ディグから髙橋藍のバックアタックでサントリーが前に出る。その後、ディフェンスから切り返して得点を重ねたサントリーが第3セットを取り切り、ストレート勝利を飾った。
粘り強いブロック&ディフェンスから攻撃機会を生み出し、得点したサントリーが最後まで集中力を切らさずストレート勝利。セミファイナルを1勝1敗のイーブンとした。
【GAME3】
| 試合日 | 4月27日(日) |
| 試合結果 | 〇サントリーサンバーズ大阪3-1ウルフドッグス名古屋✕ |
| 第1セット | 22-25 |
| 第2セット | 25-23 |
| 第3セット | 25-22 |
| 第4セット | 28-26 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE MENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME3が27日(日)に行われ、Asueアリーナ大阪にてサントリーサンバーズ大阪とウルフドッグス名古屋が対戦した。
GAME1では2セットダウンから巻き返したWD名古屋がフルセットを制して勝利。続くGAME2では後がないサントリーがストレートで下し、決勝進出をかけた準決勝は最終GAME3に持ち越された。
サントリーはアウトサイドヒッター(OH)にアレクサンデル・シリフカと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と鬼木錬、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志をスタメンに起用。
対するWD名古屋はOHに水町泰杜とティネ・ウルナウト、MBに傳田亮太と山崎彰都(本来はOH)、Sに深津英臣、OPにニミル・アブデルアジズ、Lに渡辺俊介と市川健太をスタメンに起用し、両チームが前日のGAME2と同じ布陣で挑んだ。
第1セット序盤、WD名古屋は水町のサービスエース、サントリーは髙橋のサーブターンでブレイクを取る。お互いに流れを掴み合い、拮抗した展開に。サイドアウトの攻防が続く中、サントリーの攻撃をブロックで仕留めて3連続ポイントを奪い、11ー13と前に出たのはWD名古屋。さらにチームを勢いづけるようにニミルの強烈なサービスエースが飛び出し12ー16と点差を広げる。しかし簡単にはWD名古屋を走らせないサントリー。徐々に点差を縮め、ムセルスキーがサービスエースを取るとついに20ー20の同点に追いつく。そこからサイドアウトの応酬となるが、先行するWD名古屋のニミルがサーブで崩し22ー24でセットポイントを握ると、最後も強烈なサーブでサントリーのレシーブを吹き飛ばして25点目を獲得し、WD名古屋がまず先取する。
第2セットはスタートからお互いに粘りの守備を見せ好ラリーが続く。序盤、ニミルのスパイクを小野寺が、水町の攻撃をムセルスキーが連続でシャットアウトし、サントリーが5ー2と前に出る。このセット序盤からWD名古屋の攻撃をブロックで止めているサントリーが中盤でもその力を発揮し、14ー9と突き放していく。しかしWD名古屋も長いラリーをものにし、ニミルのサーブターンで6連続ポイントを奪うと16ー15の1点差に迫る。シリフカのブロックポイントでようやく悪い流れを切ったサントリー。
直後にムセルスキーがサービスエースを取れば、今度は水町がお返しし、両チームともに一歩も引かない。1点差を追いかけていたWD名古屋はニミルがブロックでムセルスキーを止め、さらに直後のラリーを制すと22ー21と逆転し前に出る。しかしここで集中力を切らさないサントリー、WD名古屋のダブルコンタクトの反則で24点目を獲得しブレイクすると、最後は1セット目途中から鬼木に代わって入ったMB佐藤謙次がサービスエースを決め25点目をとり、セットを取り返す。
重要な第3セット、序盤は一進一退の攻防に。サイドアウトの応酬となる中、WD名古屋がニミルのサーブでサントリーの守備を崩し前に出たかと思えば、サントリーのムセルスキーがサービスエースで取り返しそこから3連続ポイントを奪い12ー10とリードする。中盤、サントリーはボールのインアウトのチャレンジに成功し、そこから勢いづいて一気に20点にのせる。追いかけるWD名古屋は要所でサントリーのブロックに捕まり流れに乗れない。しかしサントリーにセットポイントを握られた場面でリリーフサーバーで入った高梨健太がサービスエースを決める。そこで流れを掴んだWD名古屋が連続ポイントを決め、じわじわと追い上げる。苦しめられたサントリーだったが、最後はシリフカがブロックアウトを決めてなんとか25点目を取り逃げ切ると、勝利に王手をかける。
WD名古屋にとって後がない第4セット、スタートこそリードをつけられたものの、サントリーの攻撃を1度で決めさせず拾って攻撃につなげたWD名古屋が逆転。さらにニミルの弾丸サービスエースで6ー9と前に出る。しかし簡単に流れを渡さないサントリーはシリフカのサーブでブレイクし同点に追いつく。中盤はお互いに譲らず一進一退の攻防が続く。しかしムセルスキーを攻撃の中心に組み立て、終盤にサーブで崩しブレイクを成功させたサントリーが21ー19と2点のリードに。追い上げたいWD名古屋だったが攻めたサーブがアウトになり、サントリーにラリーを制されるとマッチポイントを許す。それでもこの場面でニミルがサーブで崩し得点、サントリーに24ー22の場面でタイムアウトを取らせる。その明け、サントリーはラインの踏み越しの反則を取られ、さらにニミルの強烈なサービスエースがサントリーを襲い24ー24のデュースに。
そして、一度ウルナウトのスパイクがアウト判定されサントリーの得点になるが、チャレンジ成功でひっくり返りWD名古屋がセットポイントを握ったと思われた。が、その直後のニミルのマナーでレッドカードがWD名古屋に与えられ、サントリーにも1点追加で26ー26の同点に。試合が再開された直後のWD名古屋のスパイクがアウトになると、最後はシリフカがブロックアウトを取り、28ー26でサントリーが制し、セットカウント3-1で勝利を飾った。
両チーム高いレベルのプレーを見せ、粘り強くボールを繋ぎサーブで相手にプレッシャーを与え、白熱した激闘になった準決勝GAME3。最後までどちらが勝ち切るか分からない試合展開となった。第4セット、一度はマッチポイントを握られながら追い上げを見せたWD名古屋の猛攻も見事だった。
男子 準決勝 大阪ブルテオンvsジェイテクトSTINGS愛知
【GAME1】
| 試合日 | 4月25日(金) |
| 試合結果 | ✕大阪ブルテオン1-3ジェイテクトSTINGS愛知〇 |
| 第1セット | 31-33 |
| 第2セット | 25-18 |
| 第3セット | 20-25 |
| 第4セット | 16-25 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE MENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME1が25日(金)に行われ、Asueアリーナ大阪にて大阪ブルテオンとジェイテクトSTINGS愛知が対戦した。
レギュラーシーズン(RS)を37勝7敗の1位で通過した大阪Bは、クォーターファイナルを戦うことなく一気にSFに駒を進めた。一方のSTINGS愛知はRSを26勝18敗の4位で通過し、QFで東京グレートベアーズと対戦。GAME1、2ともに白星をあげ、2連勝でこのセミファイナル進出を決めた。両チームの対戦成績は5勝1敗と大阪Bが勝ち越しているが、果たしてチャンピオンシップの舞台ではどんな展開が待ち受けるのか。
大阪Bはアウトサイドヒッター(OH)にトーマス・ジェスキーとミゲル・ロペス、ミドルブロッカー(MB)に西川馨太郎とエバデダン・ラリー、セッター(S)に永露元稀、オポジット(OP)に西田有志、リベロ(L)に山本智大をスタメンに起用。
対するSTINGS愛知はOHにトリー・デファルコとリカルド・ルカレッリ、MBに髙橋健太郎と村山豪、Sに関田誠大、OPに宮浦健人、Lに小川智大をスタメンに起用した。
第1セット序盤、ルカレッリがサーブで大阪Bのサーブレシーブを崩し、宮浦がブロックアウトで得点を決めるとSTINGS愛知が先行するが、ラリーの効果的なサーブでブレイクした大阪Bがすぐに追いつく。タッチネット、アタックライン踏み越しの反則で点を得たSTINGS愛知が僅かにリードして中盤に差し掛かる中、西田のノータッチエースが決まり、さらに切り返しの攻撃でブレイクに成功し再び同点に追いつく。中盤から終盤にかけては両チーム譲らず一進一退の攻防が続いていたが、ラリーボールをデファルコが巧く押し込み得点すると18ー20で先にSTINGS愛知が20点台にのせる。STINGS愛知がブロック時にネットタッチを取られ、大阪Bが21ー21と同点に追いつくと、そこからは両者集中力を切らさない点の取り合いが続き、デュースに突入。先行していたSTINGS愛知は立て続けのスパイクミスで失点し、26ー25と大阪Bが逆転してセットポイントを握る。しかし、好調なルカレッリのサーブでブレイクしたSTINGS愛知が再び逆転、どちらに転ぶか分からない手に汗握る展開に。30点台に及んだ第1セット、最後は西田をブロックしたSTINGS愛知が2点差をつけ、31ー33で1セット目を先取する。
続く第2セット、1点目から両チーム粘りの好ラリーを見せる。2連続でラリーを制し、さらに西川のサービスエースがさく裂して大阪Bが前に出る。サーブレシーブを乱されたSTINGS愛知は連続失点し、また永露にサービスエースを取られ、12ー6と6点差をつけられる。大阪Bは勢いに乗り、1セット目に続き2本目となる西田のエースも飛び出す。追いかけるSTINGS愛知は点差を詰めたいが、なかなか連続ポイントが奪えない。22ー15と大阪Bが大幅にリードする中、リリーフサーバーで入ったOH甲斐優斗のサーブを小川がAパスで丁寧に返すが惜しくも得点には繋がらず。セットポイントを握られた場面でSTINGS愛知が選手交代をしOH藤原直也がサーブで入る。1本目はサービスエース、2本目はレシーブを乱して得点につなげブレイクに貢献するが、最後はロペスが強烈なスパイクを決め、25ー18で大阪Bがセットを取り返す。
注目の第3セット、序盤は拮抗した入りとなるが、ルカレッリの連続サービスエースが決まり、STINGS愛知が一歩前に出る。ここで引き離されないとばかりに大阪Bもロペスがサービスエースを決めすぐさま同点に追いつく。西田のブロックが決まって逆転に成功したかに見えた大阪Bだったが、STINGS愛知のネットタッチに対するチャレンジが成功しポイントがSTINGS愛知に入る。この得点から勢いに乗ったSTINGS愛知は連続得点を決め、13ー17と大阪Bを突き放しにかかる。点差を詰めていきたい大阪Bだったが、ここぞとばかりに今試合初めての宮浦のサービスエースが飛び出し、セットポイントを握られる。最後も宮浦がスパイクを決めて20ー25で3セット目を取り、STINGS愛知が勝利に王手をかける。
後がない大阪Bは第4セット、スタートから西川に代えてMBに山内晶大がコートに入る。序盤はSTINGS愛知がリードを奪い、2ー5とリードをされた早い段階で大阪Bはタイムアウトを要求。何とかしてブレイクを取りたい大阪Bだが、サーブがネットを越えないミスとなる場面が増え、流れに乗り切れない。一方のSTINGS愛知はブロックタッチやブロックフォローで攻撃につなげ、中盤にも連続得点を獲得し9ー14とその点差を広げていく。その後も手を緩めず、確実に点を重ねるSTINGS愛知。大阪Bは選手交代を繰り返しながら反撃の糸口を探るが、勢いに乗ったSTINGS愛知の攻撃を止められない。最後は宮浦が渾身のサービスエースで締めくくり、16ー25という大差でSTINGS愛知が制し、セットカウント1ー3で準決勝の大事な初戦を制した。
2セット目を大差で落としたSTINGS愛知だったが、それを引きずらずに3セット目以降に勢いを増し、サーブで攻めて大阪Bに思うような攻撃をさせず、丁寧なつなぎと爆発的な攻撃力を見せ勝利を手にした。2戦先勝となる準決勝で大きなアドバンテージを得たSTINGS愛知。一方、RS1位の大阪Bは後がなくなった。
【GAME2】
| 試合日 | 4月26日(土) |
| 試合結果 | ✕大阪ブルテオン2-3ジェイテクトSTINGS愛知〇 |
| 第1セット | 16-25 |
| 第2セット | 25-22 |
| 第3セット | 25-15 |
| 第4セット | 25-27 |
| 第5セット | 12-15 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE MENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME2が26日(土)に行われ、Asueアリーナ大阪にて大阪ブルテオンとジェイテクトSTINGS愛知が対戦した。
レギュラーシーズン(RS)を37勝7敗の1位で通過しSF進出を決めた大阪Bと、QFで東京グレートベアーズを下し見事SF進出を決めたSTINGS愛知が激突する今回のカード。昨日行われたGAME1では、STINGS愛知がサーブで攻めて大阪Bに思うような攻撃をさせず、丁寧なつなぎと爆発的な攻撃力を見せ勝利を手にし、ファイナル進出に向けて大手をかけた。
大阪Bはアウトサイドヒッター(OH)にトーマス・ジェスキーとミゲル・ロペス、ミドルブロッカー(MB)に山内晶大とエバデダン・ラリー、セッター(S)に永露元稀、オポジット(OP)に西田有志、リベロ(L)に山本智大をスタメンに起用。
対するSTINGS愛知はOHにトリー・デファルコとリカルド・ルカレッリ、MBに髙橋健太郎と村山豪、Sに関田誠大、OPに宮浦健人、Lに小川智大をスタメンに起用した。
第1セット、ファイナル進出に向けて後がない大阪Bは、西田が2ー1でいきなりサービスエースを上げるなど序盤から攻撃の手を緩めない。対するSTINGS愛知も関田が積極的にMBを使う強気なセットアップでサイドアウトを続ける。競った展開が続く中、13ー14の場面で宮浦にサーブ権が回ると、強烈なサーブでブレイク。そこから一気に流れに乗ったSTINGS愛知は村山のブロード攻撃など好プレーを連発し、最後は16ー25でこのセットを取り切った。
第2セットも序盤から一進一退の攻防が続く。STINGS愛知の宮浦、大阪Bの西田ら主力選手が安定したパフォーマンスを見せサイドアウトの続く展開が繰り広げられる。終盤になってもお互いブレイクを許さない競った展開が続いたが、大阪Bが僅かなリードを守り切り、最後はジェスキーが見事に決め25ー22でセットを取り返した。
第3セットは序盤から大阪Bの攻撃陣が爆発し、大阪Bがリードを広げる。10ー6の場面では大きくコート外から外れた場所からの二段トスを豪快に決めきるなど、一気に流れをつかむ。22ー14の場面でも西田がコートを切り裂くノータッチエースを決め、次のサーブでもエースを決めるなど爆発を見せ、大阪Bが25ー15でセットを連取した。
第4セット、負けられないSTINGS愛知は小川を中心とした気持ちの入ったディフェンスで大阪Bに食らいつく。対する大阪Bも効果的なサーブを連発しブレイクを狙う。このセットも一進一退の攻防が続く中、22ー22の場面で宮浦サーブがアウトになると逆に大阪Bはジェスキーが冷静に決めブレイク。そのまま大阪Bがとるかと思われたが、宮浦がしっかりと決め切りデュースにもつれ込む。手に汗握る展開が続く中、デファルコが豪快なバックアタックを決め、25ー27でSTINGS愛知がセットを取り返した。
勝負の第5セット、序盤から両者の意地がぶつかり合う見事なラリーが続く。5ー6の場面でデファルコがストレートに打ち込むと次の得点も長いラリーからデファルコが難しいトスを見事に決めきる。しかし7ー7の場面では西田がエンドラインぎりぎりにサービスエースを決める。好プレーの応酬が続く中、11ー12の場面でデファルコが一枚でブロックを決めて見事ブレイク。そのまま勢いに乗ったSTINGS愛知は宮浦の得点でマッチポイントを握る。タイムアウトを挟みながら、最後はデファルコのスパイクで最後の一点をもぎ取り、12ー15でこのセットを取り切り、勝利を飾った。
フルセットにもつれ込む激戦となりながらも、小川の献身的なディフェンスやデファルコの爆発もあり、見事大阪Bを下しファイナル進出を決めたSTINGS愛知。
男子 決勝戦 サントリーサンバーズ大阪vsジェイテクトSTINGS愛知
【GAME1】
| 試合日 | 5月3日(土) |
| 試合結果 | 〇サントリーサンバーズ大阪 3-2 ジェイテクトSTINGS愛知✕ |
| 第1セット | 21-25 |
| 第2セット | 21-25 |
| 第3セット | 26-24 |
| 第4セット | 32-30 |
| 第5セット | 26-24 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)のチャンピオンシップ ファイナルGAME1が3日(土)に行われ、有明アリーナにてサントリーサンバーズ大阪とジェイテクトSTINGS愛知が対戦した。
V.LEAGUE DIVISION1 MENで優勝を果たし連覇を狙うサントリーと、レギュラーシーズン4位通過ながらも見事ファイナルの舞台まで上り詰め5年ぶり優勝を目指すSTINGS愛知の対戦。レギュラーラウンドでは4度対戦し、サントリーが3勝、STINGS愛知が1勝としている。初代王者に向けて大事なGAME1を制するのは果たしてどちらか。
サントリーはアウトサイドヒッター(OH)にアレクサンデル・シリフカと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と佐藤謙次、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志をスタメンに起用。
対するSTINGS愛知はOHにトリー・デファルコとリカルド・ルカレッリ、MBに髙橋健太郎と村山豪、Sに関田誠大、OPに宮浦健人、Lに小川智大をスタメンに起用した。
第1セットは序盤から両チームの攻撃が激しくぶつかり合う。サントリーはムセルスキーを中心に要所でMB、OHにトスを回し、対するSTINGS愛知は攻撃力のあるスパイカー陣をS関田が偏りなく操る。両チームブレイクを許さない拮抗した展開が続く中、デファルコの強烈なサーブからSTINGS愛知がわずかにリードする。そこからMB髙橋のブロックなどもあり勢いに乗ったSTINGS愛知はリードを広げ、最後はルカレッリがストレートスパイクを決め、21ー25でセットを先取した。
第2セットも手に汗握る展開が続く。サントリーは鍛え抜かれた組織力で安定したディフェンスを見せ、OH髙橋やムセルスキーで確実にサイドアウトを取る。対するSTINGS愛知もS関田が強気なトスワークを続けスパイカー陣も着実に決めきる。しかし中盤に入ると、この試合好調を保つルカレッリが見事なサービスエースを決めSTINGS愛知がわずかなリードを握る。最後も第1セット同様にルカレッリが豪快に決め、25ー21でSTINGS愛知がセットを連取した。
第3セットもSTINGS愛知の勢いが止まらない。序盤からSTINGS愛知のMB髙橋がアラインのパイプ攻撃を一枚で止めると、ディフェンスでも一本では落とさない好レシーブが続き、いきなり5ー9とリードする。しかしサントリーも簡単には勝利を譲らない。着実にブレイクを重ね、大宅の見事なサービスエースで、17ー17に追いつく。再び一進一退の攻防が続く中、このセットはデュースにもつれ込む。サントリーは佐藤のクイックでセットポイントを握ると、最後はデファルコのスパイクがアウトとなり26ー24でセットを取り返した。
続く第4セットも序盤からSTINGS愛知が効果的なサーブで試合を優位に進める。サントリーもアライン、ムセルスキーを中心に強力なサーブが続くが、STINGS愛知のL小川が安定感のあるレセプションを見せ、多彩な攻撃につなげていく。序盤のリードを保ったまま終盤に入ると、ムセルスキーのサーブがネットにかかりSTINGS愛知がマッチポイントを迎える。しかしサントリーもムセルスキーが大事な場面で着実に決め、このセットもデュースにもつれ込む。サイドアウトが続くお互い譲らない展開が続く中、小野寺が相手クイックを一枚でシャットアウトし、31ー30でセットポイントを迎える。最後はデファルコのスパイクがわずかにアウトとなり32ー30でサントリーがセットを取り切った。
勝負の第5セット、お互いの意地がぶつかり合う白熱した展開となる。両チームともに序盤からMBの攻撃を多用し相手に的を絞らせない。しかし、サントリーは要所でOH髙橋のパイプ攻撃を使うなどS大宅が多彩な攻撃を展開し、3点のリードを奪う。そこから両者ブレイクを許さない展開が続く。しかしSTINGS愛知のエース宮浦が大事な場面で任されたトスを見事に決め切り、9ー9の同点となる。サイドアウトが続く中、このセットもデュースにまでもつれ込む。そこから両チーム何度もマッチポイントを迎えては追いつく、まさに死闘が繰り広げられる。24ー24の場面、ムセルスキーのスパイクが決まりサントリーがマッチポイントを握る。最後はムセルスキーが宮浦を見事にブロックし、26ー24で見事サントリーが勝利を飾った。
フルセットの激闘となったGAME1だったが、強力なサーブをコンスタントに打ち続け、抜群の組織力で大事な初戦を勝利したサントリー。ファイナルのGAME2は、5日(月)の14時からLaLa arena TOKYO-BAYで行われる。
【GAME2】サントリーサンバーズ大阪がSV.LEAGUE初代王者に輝く!
| 試合日 | 5月5日(月・祝) |
| 試合結果 | 〇サントリーサンバーズ大阪 3-0 ジェイテクトSTINGS愛知✕ |
| 第1セット | 29-27 |
| 第2セット | 25-16 |
| 第3セット | 25-22 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)のチャンピオンシップ ファイナルGAME2が5日(月)に行われ、LaLa arena TOKYO-BAYにてサントリーサンバーズ大阪とジェイテクトSTINGS愛知が対戦した。
V.LEAGUE DIVISION1 MENで優勝を果たし連覇を狙うサントリーと、レギュラーシーズン4位通過ながらも見事ファイナルの舞台まで上り詰め5年ぶり優勝を目指すSTINGS愛知の対戦。GAME1では30点を越えるセットも飛び出す白熱の展開に。強力なサーブをコンスタントに打ち続け、抜群の組織力で上回ったサントリーが先勝した。
そして迎えるGAME2。サントリーがこの試合を制すれば初代王者が決定。一方のSTINGS愛知にとっては、優勝への望みをつなぐ絶対に落とせない一戦。新リーグを制し歴史の扉を開くのはどちらのチームか。
サントリーはアウトサイドヒッター(OH)にデアルマス・アラインと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と佐藤謙次、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中謙也と喜入祥充の2枚をスタメンに起用。
対するSTINGS愛知はOHにトリー・デファルコとリカルド・ルカレッリ、MBに髙橋健太郎と村山豪、Sに関田誠大、OPに宮浦健人、Lに小川智大をスタメンに起用した。
第1セット、STINGS愛知のMB髙橋健太郎のブロックで好スタート。ルカレッリにトスを集め主導権を握ろうとするが、サントリーも黙っていない。S大宅がセンターのクイック攻撃を交えた幅広い攻撃を展開し大エース、ムセルスキーと髙橋藍の攻撃を軸に応戦。互いにサーブで攻め合うもサイドアウトが続き、なかなかブレイクを起こせない展開が続く。STINGS愛知のスパイクミスでマッチポイントを先にサントリーが握るが、OP宮浦がストレートに鋭いスパイクを決めデュースに。その後も互いに打ち合いになるも激しいラリーの末、相手のブロックフォローが返ってきたボールを、チャンスを逃さず髙橋藍が決めきり先にセットをサントリーが取った。
第2セット、序盤からサントリーがブロック得点を連発し主導権を握る。第1セット目と同様にムセルスキーと髙橋藍の攻撃で着実に点差をつけていく。STINGS愛知はミドルを交えた攻撃をしていくも相手の高いブロックと堅守に阻まれなかなか点差を縮められない。髙橋藍のコントロールショットのサーブでエースを取り、チームにさらに勢いづいたサントリーはリードを保ったまま試合を進める。最後は相手のサーブミスでセットを連取した。
後がないSTINGS愛知、第3セットは一進一退の緊迫した展開に。激しい打ち合いの中、互いに相手の攻撃を拾い合うラリーが繰り広げられる。その中で一歩前に出たのはSTINGS愛知。ブレイクに成功し、さらに点差をつけようと試みる。対するサントリーは流れを打ち切るべくリリーフサーバーでアレクサンデル・シリフカを投入。この采配が見事にハマり、同点に追いついたことで試合は再び白熱する。終盤、観客が沸く大宅のディグが繰り出されムセルスキーがスパイクを打ち込むも宮浦が素晴らしいレシーブを上げてみせるが得点にはつながらず。互いに見ごたえあるラリーが繰り広げられたが、最後はサントリーが相手のスパイクを2連続であげてみせ、ムセルスキーが2段トスを打ち切りセットを取った。
GAME1に続く白熱した試合展開となったが、第2セットで流れを掴んだサントリーが抜群の組織力と守備力を見せストレートでSTINGS愛知を破り2連続の優勝と新リーグ初代王者に輝いた。
女子 準決勝 大阪マーヴェラスvsデンソーエアリービーズ
【GAME1】
| 試合日 | 4月25日(金) |
| 試合結果 | ✕大阪マーヴェラス0-3デンソーエアリービーズ〇 |
| 第1セット | 20-25 |
| 第2セット | 23-25 |
| 第3セット | 19-25 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE WOMENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME1が25日(金)に行われ、パナソニックアリーナにて大阪マーヴェラスとデンソーエアリービーズが対戦した。
Astemoリヴァーレ茨城とのクォーターファイナル(QF)を両日ストレートで制した大阪MVは、QFで埼玉上尾メディックスを下したデンソーを迎え撃つ。レギュラーシーズン(RS)を通して両チームが対戦したのは昨年11月初旬の第4節のみ。その試合ではデンソーが2連勝を飾っていた。久々の対戦となる今回、ホームの大阪MVは好発進を決めたいところ。一方のデンソーは、RSに続く勝利を掴み取れるか。
大阪MVはアウトサイドヒッター(OH)に林琴奈と田中瑞稀、ミドルブロッカー(MB)に蓑輪幸と大山遼、セッター(S)に東美奈、オポジット(OP)にリセ・ファンヘッケ、リベロ(L)に西崎愛菜をスタメンに起用。
対するデンソーはOHに石倉沙姫とアマンダ・コネオ、MBに横山真奈と麻野七奈未、Sに山口結可、OPにロザマリア・モンチベレル、Lに川畑遥奈をスタメンに起用した。
第1セットの序盤、ディフェンスから切り返して両サイドのスパイクで得点するデンソーが一気にリードを奪う。以降はデンソーがダブルスコアまでリードを広げ、テクニカルタイム入る。中盤、流れを変えたい大阪MVは2枚替えを行うも反撃のきっかけを生み出せず。勢いに乗る横山のスパイク得点や堅いディフェンスを見せるデンソーは、主導権を渡さない。終盤もサイドアウトを重ね、リードを保ったデンソーがセットを先取する。
続く第2セットは、麻野のサービスエースから勢い付いたデンソーが先行する入りとなる。食らいつく大阪MVはスパイク決定率の上がらない林をOH志摩美古都に変更する。一時は11ー11の同点となるも、再び麻野のサーブからデンソーがブレイクに成功し、前に出る。互いに2枚替えを行った中盤、本来のプレーが出始めた大阪MVはじわじわと点差を縮めていく。20ー20で同点になると、その後は点を取り合う展開に。終盤までMBを積極的に使い続けたデンソーが、最後はアマンダのスパイクで得点し第2セットを取り切る。
大阪MVがスタートから志摩を起用した第3セットは序盤、一進一退の攻防となる。拮抗した展開のまま入った中盤、好調な横山のクイックやサービスエースでデンソーが均衡を破る。その後もボールを落とさないデンソーは、麻野の2連続ブロックポイントで5点差までリードを広げる。20点以降に麻野のクイックをブロックしてみせるなど食い下がる大阪MVだったが、デンソーに傾いた流れを引き寄せることが出来ず。最後はこの試合を象徴する横山のクイックで得点したデンソーが第3セットを取り、ストレート勝利を飾った。
横山と麻野のMB陣がクイックだけでなくサーブやブロックで大活躍、山口の的を絞らせない多彩なトスワークも輝き、デンソーがレギュラーシーズン優勝を果たした大阪MVとのSFで好スタートを切った。
【GAME2】
| 試合日 | 4月26日(土) |
| 試合結果 | 〇大阪マーヴェラス3-1デンソーエアリービーズ✕ |
| 第1セット | 25-14 |
| 第2セット | 21-25 |
| 第3セット | 25-22 |
| 第4セット | 25-15 |
【戦評】
明日へ繋げるために勝利が絶対条件の追い込まれた大阪マーヴェラスと、ファイナルへと駒を進めたいデンソーエアリービーズのセミファイナルGAME2。
第1セット、序盤、大阪MVは蓑輪のクイックで得点を重ねる。一方デンソーはロザマリアを中心に反撃するも大阪MV西崎がボールを落とさない守備で試合をコントロールする。攻守で勢いに乗った大阪MVはそのままセットを先取した。
第2セット、前半、立て直したデンソーがアマンダ、ロザマリアのアタックで流れを作る。一方、大阪MVは林のスパイクで徐々に追い上げ、同点に追いつくも、すぐに逆転を許してしまう。デンソーは最後4点差をつけ、セットを奪い返した。
第3セット、デンソーは序盤リードするも、大阪MVは途中出場の宮部のスパイクで逆転する。その後、苦しい場面がありながらも、なんとか逃げ切り大阪MVがセットを取り返した。
第4セット、大阪MVは強固な守備でボールを繋ぎ、林のスパイクで流れを引き寄せる。追い討ちをかけるような鋭いサーブで、デンソーのレシーブを崩し、最後は大阪MV田中のサービスエースで激闘を締め括った。
【GAME3】
| 試合日 | 4月27日(日) |
| 試合結果 | 〇大阪マーヴェラス3-0デンソーエアリービーズ✕ |
| 第1セット | 25-17 |
| 第2セット | 25-20 |
| 第3セット | 25-12 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE WOMENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME3が27日(日)に行われ、パナソニックアリーナにて大阪マーヴェラスとデンソーエアリービーズが対戦した。
GAME1ではデンソーがストレートで大阪MVを下し、GAME2では大阪MVがリベンジを果たし、1勝1敗となった。今回のGAME3で勝利をもぎ取ったチームが決勝進出となるため互いに譲れない試合となる。
大阪MVはアウトサイドヒッター(OH)に林琴奈と田中瑞稀、ミドルブロッカー(MB)に蓑輪幸と大山遼、セッター(S)に東美奈、オポジット(OP)にリセ・ファンヘッケ、リベロ(L)に西崎愛菜をスタメンに起用。
対するデンソーはOHに石倉沙姫とアマンダ・コネオ、MBに横山真奈と麻野七奈未、Sに山口結可、OPにロザマリア・モンチベレル、Lに川畑遥奈をスタメンに起用した。
第1セット、レシーブからMB蓑輪のクイック攻撃で幸先よく得点した大阪MVがリードを奪うさらにサイド攻撃のブロックアウトで得点を重ね6点差をつけて先にテクニカルタイムアウトへ。対するデンソーは跳躍力のあるOHアマンダの高打点のスパイクで応戦。ブロックポイントも決めてチームに勢いを乗せるが、大阪MVはOPファンへッケや途中出場した宮部愛芽世のライト攻撃で流れを渡さない。終盤、デンソーは前半で見せなかったセンターからのクイックを交えて得点を狙うも差を縮めきれず、大阪MVがセットを先取する。
続く第2セット、デンソーが先行する展開に。好調のアマンダが打点の高いスパイクに加えセンター攻撃も絡めて得点を重ねる。しかし、大阪MVの林のサービスエースをきっかけに主導権を奪い返す。互いにレシーブが冴え、長いラリーが続く中、大阪MVは2枚替えで宮部を再び投入。宮部にトスが集まり、強打とフェイントを使い分けて着実に得点を伸ばす。リードを保ったまま終盤に突入し、デンソーもブロックポイントや縦のクイック攻撃で粘るも最後はサーブミスで、大阪MVがセットを連取する。
第3セットは序盤から点の取り合いで互いに譲らない展開となる。大阪MVは林のスパイクやMB大山の攻撃で一歩前に出ることに成功し、先にテクニカルタイムアウトを大阪MVが迎える。デンソーはL川畑が相手の強打を拾うスーパープレーを見せたが、大阪MVも負けじと相手の強烈な攻撃を上げる。そこからOH田中が指先を狙った巧みなプレーでラリーを制し、流れを引き寄せる。デンソーはサービスエースやブロックポイントからのブレイクを狙うが、大阪MVの田中のサービスエースで勝負を決め、セットを取った。ストレートでの勝利でファイナル進出決定となった。
大阪MVは東の多彩なトスワークから繰り出される攻撃展開やラリーを制する粘り強さが光り、リードを譲らない展開を貫いた。一方のデンソーはトスが合わない場面や欲しい場面での得点が奪えず、悔しい敗退となった。
女子 準決勝 NECレッドロケッツ川崎vsSAGA久光スプリングス
【GAME1】
| 試合日 | 4月25日(金) |
| 試合結果 | 〇NECレッドロケッツ川崎3-1SAGA久光スプリングス✕ |
| 第1セット | 25-20 |
| 第2セット | 24-26 |
| 第3セット | 25-17 |
| 第4セット | 25-22 |
【戦評】
第1セット、中盤までは両チームの戦力の拮抗した試合が続いた。流れを掴んだのはNECレッドロケッツ川崎、固いディフェンスと高いアタックとブロックで振り切ると、最後は佐藤のアタックで決めた。
続く第2セットも同様、中盤以降まで両チームの固いディフェンスで見事なラリーが続いた。終盤、SAGA久光スプリングスはこのセットから投入されたザックマリーの攻守にわたるプレーでリードした。NEC川崎も意地を見せ追いつくも、最後は荒木、ザックマリーの高いブロックで取り返し、このセットを獲った。
この試合の鍵を握る第3セット、両チームともスタートから気合の入ったプレーが続いた。NEC川崎は大工園のスーパーレシーブで攻撃につなげると、一方のSAGA久光も荒木のブロック、ザックマリーのアタックで応戦した。中盤から勢いに乗ったNEC川崎は多彩な攻撃でそのままこのセットをものにした。
第4セット、第3セットの流れに乗ったままこのセットも連取したいNEC川崎と、絶対落とせないSAGA久光の一進一退の攻防が続いた。NEC川崎は和田のブロック、佐藤のアタックで得点を重ねると、SAGA久光は長岡、ザックマリー、中島のアタックで食い下がった。和田のブロックから勢いに乗ったNEC川崎がこのセットをものにして、準決勝に王手をかけた。
【GAME2】
| 試合日 | 4月26日(土) |
| 試合結果 | ✕NECレッドロケッツ川崎0-3SAGA久光スプリングス〇 |
| 第1セット | 16-25 |
| 第2セット | 23-25 |
| 第3セット | 16-25 |
【戦評】
ファイナル進出へ後がなくなったSAGA久光スプリングスと、ファイナル進出を一気に決めたいNECレッドロケッツ川崎のGAME2。
第1セット、序盤SAGA久光はサムディ、北窓の力強いスパイクで、NEC川崎を9-4と突き放すと、NEC川崎はロレイナに代わり和田を投入し、和田にボールを集めるが、SAGA久光の堅い守りに阻まれその差は縮まらず、SAGA久光・平山、サムディの攻撃、吉武のブロックも決まりそのままセットを先取した。
第2セット、中盤までNEC川崎は持ち味を生かした多彩な攻撃、SAGA久光は高い攻撃とブロックで両チーム譲らず一進一退が続き、NEC川崎が12-11で折り返す。その後もNEC川崎・佐藤、佐々木のスパイクで2点リードとする。しかし、SAGA久光は中島、サムディの連続得点で逆転し、その勢いのまま第2セットも連取した。
第3セット、SAGA久光・栄のサービスエースでスタートすると、両チームとも気迫のプレーで攻撃までよくつなぎ中盤までシーソーゲームになった。SAGA久光は平山の連続ブロックポイントで流れを掴み、ストレートで勝利し、ファイナル進出チームの決定は明日へ持ち越された。
【GAME3】
| 試合日 | 4月27日(日) |
| 試合結果 | 〇NECレッドロケッツ川崎3-0SAGA久光スプリングス✕ |
| 第1セット | 25-23 |
| 第2セット | 25-14 |
| 第3セット | 25-15 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE WOMENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME3が27日(日)に行われ、川崎市とどろきアリーナにてNECレッドロケッツ川崎とSAGA久光スプリングスが対戦した。
GAME1をセットカウント3ー1でNEC川崎が、GAME2をストレートでSAGA久光が制し、迎えた運命のGAME3。ホームのNEC川崎は旧Vリーグから続くトップリーグ3連覇に向け、ファイナルに駒を進めたい。一方のSAGA久光は2021ー22シーズン以来の優勝を目指し、アウェーで勝利を掴めるか。
NEC川崎はアウトサイドヒッター(OH)に佐藤淑乃と佐々木遥子、ミドルブロッカー(MB)に島村春世と山田二千華、セッター(S)に塚田しおり、オポジット(OP)にロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)に大工園彩夏をスタメンに起用。GAME1、2と同様の布陣となった。なお、塚田は今季限りでの現役引退を発表している。
対するSAGA久光はOHに中島咲愛と北窓絢音、MBに荒木彩花と平山詩嫣、Sに栄絵里香、OPにステファニー・サムディ、Lに西村弥菜美をスタメンに起用。GAME2からOHを深澤めぐみから中島に変更した。
第1セットは序盤、ブロック&ディフェンスの光るNEC川崎が一歩前に出る。しかし、サムディにネットインサービスエースが飛び出したSAGA久光の1点リードで、テクニカルタイムアウトに入る。中盤は互いにブレイクを取り合う一進一退の攻防に。終盤にかけて攻めたサーブから粘り強いブロックを見せるNEC川崎が、再びリードを奪う。一時は食い下がるSAGA久光に先行されながらも選手交代を積極的に行い、ブロックで相手にプレッシャーをかけるNEC川崎が第1セットを取り切る。
SAGA久光がOHを中島から深澤に変更した第2セット。調子を上げてきたロレイナや佐藤のスパイクを中心にNEC川崎が先行する入りとなる。攻めたサーブから主導権を握るNEC川崎は一気に点差を広げていく。3ー7と劣勢の場面でSAGA久光はサムディをOP長岡望悠に変更、その後もサーブレシーブの乱れからスパイクの決まらない状況が続くと深澤を中島に、北窓をOHグレタ・ザックマリーに変更する。ブロックでワンタッチをかけ、攻撃機会を作るNEC川崎は好調な佐藤を中心にMBも要所で使い、得点を重ねる。リリーフサーバーで登場したOH山内美咲がサービスエースを決めるなど、終始流れを握り続けたNEC川崎がセットを連取する。
中島とザックマリーをスタートから起用した第3セット。序盤から第2セットの勢いを継続するNEC川崎が連続得点で一気にリードする。追い詰められたSAGA久光はザックマリーを北窓に変更し、2枚替えも行う。NEC川崎の7点リードで迎えたテクニカルタイムアウト明け、ボールを落とさないNEC川崎がどんどんとリードを広げていく。なかなかサーブレシーブが安定しないSAGA久光は、反撃のきっかけを掴めず。NEC川崎が大差でセットを取り、ストレートで勝利した。
攻めたサーブや粘り強いブロック&ディフェンスから主導権を握り、GAME3をストレート勝利で飾ったNEC川崎がファイナル進出を決めた。
女子 決勝戦 大阪マーヴェラスvsNECレッドロケッツ川崎
【GAME1】
| 試合日 | 5月2日(金) |
| 試合結果 | 〇大阪マーヴェラス 3-0 NECレッドロケッツ川崎✕ |
| 第1セット | 25-14 |
| 第2セット | 25-10 |
| 第3セット | 25-21 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のチャンピオンシップ ファイナルGAME1が2日(金)に行われ、有明アリーナにて大阪マーヴェラスとNECレッドロケッツ川崎が対戦した。
昨シーズンの悔しさを糧にファイナルの舞台へ再び勝ち上がってきた大阪MVと、V.LEAGUE DIVISION1 WOMENで2連覇を果たし、SV.LEAGUE WOMENでも初代女王と3連覇を目指すNEC川崎の対戦。レギュラーラウンドでは4度対戦し、大阪MVが3勝、NEC川崎が1勝としている。初代女王をかけたファイナルGAME1を制すのはどちらのチームになるか。
大阪MVはアウトサイドヒッター(OH)に林琴奈と田中瑞稀、ミドルブロッカー(MB)に蓑輪幸と大山遼、セッター(S)に東美奈、オポジット(OP)にリセ・ファンヘッケ、リベロ(L)に西崎愛菜をスタメン起用。
対するNEC川崎はOHに佐藤淑乃と佐々木遥子、MBに島村春世と山田二千華、Sに塚田しおり、OPにロレイナ・メアリーズ・ダシルバ、Lに大工園彩夏をスタメン起用した。
第1セット、OPファンヘッケの技ありフェイントで先制した大阪MVが田中のサービスエースや蓑輪のブロックで序盤から大量にリードを奪う。対するNEC川崎は島村のブロードや山田のクイックで反撃を見せる。しかし大阪MVの勢いは止まらない。最後はサーブミスで大阪MVが25ー14で第1セットを先取する。
互いにメンバーチェンジはせずに始まった第2セット。序盤は両チームが点を取り合う展開になる。東の多彩なトスワークが相手ブロックを翻弄。大山や蓑輪が相手コートにスパイクを叩き込んで12ー6と6点リードで抜け出し、テクニカルタイムアウトを迎える。NEC川崎は古谷ちなみや甲萌香、澤田由佳を投入するも流れを変えられず。25ー10で大阪MVがセットを連取する。
第3セット、NEC川崎は甲、澤田、和田由紀子をスタートから起用。代わって入った和田が先制点を奪うと、エース佐藤がスパイクを決め、NEC川崎リードで試合が進んでいく。しかし中盤に差し掛かった場面、2枚替えで投入された塩出仁美がサーブで乱して林がダイレクトを決め15ー12と3点差にリードを広げる。その後もL西崎が粘り強い守備でチームを支え、キャプテン田中が相手コートをよく見たフェイントで得点し18ー13と5点リードに。NEC川崎も粘りを見せたが最後はファンヘッケがスパイクを決め切り25ー21で大阪MVのストレート勝利となった。
大差をつけて第1、2セットを獲得した大阪MVがストレートで勝利を収めた。しかし、第3セットで高い修正力を見せたNEC川崎がGAME2でどのようなプレーを見せるだろうか。ファイナルGAME2は3日(土)に17時40分から有明アリーナで行われる。
【GAME2】大阪マーヴェラスが初代王者に輝く!
| 試合日 | 5月3日(土) |
| 試合結果 | 〇大阪マーヴェラス 3-0 NECレッドロケッツ川崎✕ |
| 第1セット | 25-22 |
| 第2セット | 25-21 |
| 第3セット | 25-16 |
【戦評】
大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のチャンピオンシップ ファイナルGAME2が3日(土)に行われ、有明アリーナにて大阪マーヴェラスとNECレッドロケッツ川崎が対戦した。
初代女王をかけたファイナルGAME1をストレートで勝利し王手をかけている大阪MV。対するNEC川崎は3連覇に向け、後がない状況でGAME2に挑む。勝利を手にするのはどちらのチームか。
大阪MVはアウトサイドヒッター(OH)に林琴奈と田中瑞稀、ミドルブロッカー(MB)に蓑輪幸と大山遼、セッター(S)に東美奈、オポジット(OP)にリセ・ファンヘッケ、リベロ(L)に西崎愛菜をスタメン起用。
対するNEC川崎はOHに佐藤淑乃と佐々木遥子、MBに島村春世と山田二千華、Sに塚田しおり、OPにロレイナ・メアリーズ・ダシルバ、Lに大工園彩夏をスタメン起用した。
GAME1と同様のスターティングメンバーで始まった第1セット。序盤、大阪MVがリードを奪うもNEC川崎がロレイナや佐藤の活躍で食らいついていく。両チーム二枚替えを行い流れを変えようとするも一進一退の攻防が続く。リリーフサーバーの山内美咲がサーブで崩し山田がダイレクトで得点。OH佐々木がスパイクを決めるなどNEC川崎が少しずつ流れを引き寄せる。しかし譲らない大阪MVは林や西崎の守備からスパイクで得点を重ねる。終盤、NEC川崎が追い上げをみせるも、林や大山のスパイクで振り切り、25ー22で大阪MVがセットを先取した。
第2セットは点を取り合う展開に、お互いがリベロを中心とした守備からスパイクを決めて中盤へもつれ込む。二枚替えで投入された和田由紀子が長いラリーを決め切りNEC川崎リードでテクニカルタイムアウトに。対する大阪MVは大山のサーブでブレイクし、逆転に成功。宮部愛芽世が一枚でブロックを決め3点差に差を広げていく。長いラリーをものにしたNEC川崎が点差を詰めるが、林のテクニックが光るスパイクや相手のミスで得点。最後は大山が決め切り、大阪MVがセットを連取した。
後がないNEC川崎は第3セット、スタートから和田を起用。L大工園のレシーブから佐藤が得点しブレイクする。NEC川崎はミドルを積極的に使う塚田のトスワークで島村が得点を重ねていく。一方の大阪MVはファンヘッケや林のスパイクで得点していく。中盤に投入された塩出仁美のサービスエースや宮部のスパイクやブロックで点差を広げていく。NEC川崎も途中出場の山内がブロックアウトで得点を稼ぐ。しかし、キャプテン田中のスパイクや相手のミスで点差を離すと勢いそのままチャンピオンシップポイントを迎える。最後はファンヘッケがスパイクを決め、ストレートで勝利。
NEC川崎は塚田が巧みなトスワークで佐藤や島村など強力なスパイカーを操り得点を重ねたものの力及ばず。チーム全員が余すことなく力を発揮した大阪MVがファイナルの両ゲームをストレートで勝利し、3連覇を狙うNEC川崎を破り初代女王に輝いた。