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【2025年】F1カナダGPの視聴方法!配信サービス/放送予定、開催日程を解説

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2025年F1世界選手権第10戦カナダグランプリが、6月14日から16日にかけてカナダ・モントリオールで開催されます。

40年以上の歴史を誇るジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、オーバーテイクしやすいレイアウトと危険な「チャンピオンズ・ウォール」が激戦を演出します。

2025年のF1カナダグランプリは、モータースポーツファンにとって見逃せない一戦です。

日本時間では深夜から早朝にかけての開催となりますが、DAZNやその他の配信サービスで全セッションをライブ視聴できます。

F1カナダグランプリの日程・概要

2025年のF1カナダグランプリは、年間24戦中の第10戦として6月14日から6月16日の3日間にわたって開催されます。

カナダ・モントリオールの「ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット」が舞台となり、モータースポーツの歴史に新たな1ページを刻むでしょう。

開催スケジュール

日付セッション日本時間現地時間
6月14日(土)フリー走行1回目2:30~13:30~
6月14日(土)フリー走行2回目5:00~16:00~
6月15日(日)フリー走行3回目1:30~12:30~
6月15日(日)予選6:00~17:00~
6月16日(月)決勝(70周)3:00~14:00~

カナダGPは1978年から開催が始まり、40年以上にわたってF1の舞台として数々の名勝負を生み出してきました。

ジャン・アレジが1995年にキャリア唯一の勝利をマークしたほか、ルイス・ハミルトンが2007年に1年目から速さを見せつけたレースとしても記憶に残ります。

2008年にはロバート・クビサがポーランド人として初のF1優勝を果たし、2014年にはダニエル・リカルドが完走13台という波乱のレースを制しました。

新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で開催がキャンセルされましたが、2022年に3年ぶりの開催が実現し、2025年で4シーズン連続の実施となります。

F1カナダグランプリのサーキット情報

ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、モントリオールを流れるセント・ローレンス川の中洲にある人工島「ノートルダム島」に建設された特別なサーキットです。

水と緑に囲まれた美しい環境の中で、ドライバーたちが激しいバトルを繰り広げます。

サーキット基本データ

正式名称ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット
所在地カナダ・モントリオール
全長4.361km
レース距離305.27km
周回数70周
コーナー数14
完成年1978年
F1初開催1978年

サーキットは1976年のモントリオールオリンピックでボート競技の会場として使用された場所に建設され、当初は「サーキット・イル・ノートルダム」という名称でした。

1982年には、その年のベルギーGP予選で事故死したカナダの国民的英雄、ジル・ヴィルヌーヴの功績を称えて現在の名称に変更されています。

コースレイアウトは4つの長いストレートをヘアピンとシケインで繋いだ構造となっており、ストップ・アンド・ゴーの特性が強く現れます。

急減速と急加速を繰り返すため、ブレーキ性能とパワーが求められるトラックです。

1周は4,361mと平均的な長さですが、平均速度は時速200km近くに達し、最高速は時速350kmにもなります。

ストレートが長いため、スリップストリームを使った追い抜きは比較的容易で、最終コーナーのシケインでは多くの追い抜きが見られるでしょう。

ただし、最終シケインの外側には「チャンピオンズ・ウォール」と呼ばれるコンクリートウォールがあります。

ミハエル・シューマッハやナイジェル・マンセル、ジャック・ヴィルヌーブといった歴代のワールドチャンピオンがその壁にぶつかってきたことから名付けられており、ドライバーたちにとって要注意のポイントとなっています。

F1カナダGPの視聴方法

F1カナダグランプリを視聴するための主要な配信サービスと方法を紹介します。

DMM×DAZNホーダイ

DMM×DAZNホーダイはスポーツと動画コンテンツを両方楽しみたい方におすすめの総合エンターテイメントサービスです。

F1レースだけでなく、多様なコンテンツをひとつの契約で楽しめる利便性が魅力です。

DMM×DAZNホーダイの料金プラン

月額3,480円(税込)となっています。

DAZNのスポーツコンテンツとDMM TVの動画見放題サービスを同時に利用できるお得なプランです。

新規入会の場合、最初の3ヶ月間はDMMポイントが毎月550ポイント付与されます。

DMM×DAZNホーダイの登録方法

  1. DMM×DAZNホーダイの公式サイトにアクセスする
  2. 「今すぐお得に始める」をクリック
  3. DMMのマイページにてDAZNを連携する
  4. DAZN登録中の場合:DAZNアカウントにログインしてDMMと連携する
  5. DAZN未登録の場合:DAZNアカウントを新規作成してDMMと連携する
  6. 登録完了

DAZN

DAZNはスポーツ専門のストリーミングサービスとして、F1レースを高画質で楽しめるプラットフォームです。

多角的なカメラアングルや解説など、F1ファンに特化した視聴体験を提供します。

DAZNの料金プラン

「DAZN Global」と「DAZN Standard」の2つの料金プランが存在しており、F1は「DAZN Grobal」でのみ視聴できます。

「DAZN Standard」は、月額料金2,500〜3,700円(税込)と「DAZN Global」より割高になりますが、DAZNで配信されている全てのスポーツを視聴することが可能です。

ご自身が視聴したいスポーツに合わせて「DAZN」の登録を検討するのが良いでしょう。

プラン名料金(税込)配信コンテンツ
「DAZN Standard」月間プラン月額4,200円DAZNで配信されている全てのスポーツ
「DAZN Standard」年間プラン(一括払い)年間32,000円 /月額換算2,667円DAZNで配信されている全てのスポーツ
「DAZN Standard」年間プラン(月々払い)月額3,200円/年間総額38,400円DAZNで配信されている全てのスポーツ
※2025年6月現在の情報

DAZNの登録方法

  1. DAZNの公式サイトにアクセス
  2. 「今すぐDAZNメンバーになろう」をクリック
  3. 「年間プラン(一括払い)」「年間プラン(月々払い)」「月間プラン」のうち、お好きなプランを選択
  4. 「アカウントの作成」のページで、氏名・Eメールアドレス、パスワードを入力し、「次のステップへ」をクリック
  5. 「お支払い情報」のページで、ご希望のお支払い方法を選択し、情報を入力
  6. 内容を確認し、「視聴を開始」を選択

DAZN for docomo

DAZN for docomoはその名のとおり、ドコモユーザーに特化したDAZNの提供形態です。

携帯料金とまとめて支払える利便性があります。ドコモの各種特典と組み合わせることでよりお得に利用できます。

DAZN for docomoの料金

月額4,200円(税込)の基本料金となります。

ポイントバックや値引きでお得に利用可能

DAZN for docomoと通常のDAZNの料金は同じです。

ただし、ポイントバックや値引きを利用することで、最大で1,284円相当の割引が受けられるので、実質2,916円(税込)でDAZNを利用することができます。

対象となる回線では、ギガホ、ahamo、eximoで契約すると毎月764ポイントのdポイントが還元され、さらにdカードゴールドをご利用いただくと毎月300ポイントのdポイントが還元されます。

また、Leminoプレミアムも契約するとセット割で220円お得になり、合計で1,284円分の割引を受けられます。

詳細な適用条件等については、公式サイトをご確認ください。

DAZN for docomoの登録方法

  1. DAZN for docomo公式サイトへアクセス
  2. dアカウントにログイン
  3. 「会員登録はこちら」をクリック
  4. 支払い方法を登録し、「確認画面へ」をクリック
  5. 利用規約にチェックを入れ、「申し込みを完了」をクリック
  6. 確認メールが到着したら登録完了

フジテレビNEXTライブ・プレミアム

フジテレビNEXTライブ・プレミアムは長年F1中継を担当してきたフジテレビの専門チャンネルです。

日本語の専門解説者による詳細な解説と独自の視点が魅力です。スカパー!経由での視聴となります。

フジテレビNEXTライブ・プレミアムの料金

月額1,980円(税込)で、スカパー!の基本料429円/月が別途必要となります。

フジテレビNEXTライブ・プレミアムの登録方法

  1. スカパー!公式サイトを開く
  2. サービス内容をチェックして申し込み画面へ進む
  3. 複数あるチャンネルの中から「フジテレビNEXTライブ・プレミアム」を選択
  4. B-CASカード、個人情報、アカウント情報を入力
  5. 支払方法を入力とアンケートへ回答
  6. 申し込み内容を確認し、会員登録完了

フジテレビNEXTsmart

フジテレビNEXTsmartはフジテレビNEXTの配信をインターネット経由で視聴できるサービスです。

テレビがなくてもスマートフォンやタブレットでF1レースを楽しめる手軽さが特徴です。

フジテレビNEXTsmartの料金

月額1,980円(税込)で、初回費用は0円です。

全戦の全セッションを視聴できますが、見逃し配信は一部の番組のみ対応となります。

2025年 F1参戦ドライバー一覧

F1世界選手権2025年シーズンに参戦するドライバーの一覧を紹介します。

チームドライバー/カーナンバー
レッドブルマックス・フェルスタッペン #1
角田裕毅 #22
メルセデスジョージ・ラッセル #63
アンドレア・キミ・アントネッリ #12
フェラーリシャルル・ルクレール #16
ルイス・ハミルトン #44
マクラーレンランド・ノリス #4
オスカー・ピアストリ #81
アストンマーティンフェルナンド・アロンソ #14
ランス・ストロール #18
アルピーヌピエール・ガスリー #10
ジャック・ドゥーハン #7
ウィリアムズアレックス・アルボン #23
カルロス・サインツ #55
レーシングブルズリアム・ローソン #30
アイザック・ハジャー #6
キックザウバーニコ・ヒュルケンベルグ #27
ガブリエル・ボルトレート #5
ハースエステバン・オコン #31
オリバー・ベアマン #87

今シーズンも世界最高峰の自動車レースで熱い戦いが期待されます!

現在の順位(スペインGP終了時点)

2025年F1第9戦スペインGPが終了し、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が優勝を飾りました。

マクラーレンの2台がワンツーフィニッシュを達成し、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で大きくリードを広げています。

ドライバー

2025年F1第9戦スペインGP終了時点でのドライバーズ選手権ポイントランキングは以下のとおりです。

順位ドライバーチームポイント
1位オスカー・ピアストリマクラーレン186
2位ランド・ノリスマクラーレン176
3位マックス・フェルスタッペンレッドブル137
4位ジョージ・ラッセルメルセデス111
5位シャルル・ルクレールフェラーリ94
6位ルイス・ハミルトンフェラーリ71
7位アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス48
8位アレクサンダー・アルボンウイリアムズ42
9位アイザック・ハジャーレーシングブルズ21
10位エステバン・オコンハース20
11位ニコ・ヒュルケンベルグキック・ザウバー16
12位ランス・ストロールアストンマーティン14
13位カルロス・サインツウイリアムズ12
14位ピエール・ガスリーアルピーヌ11
15位角田裕毅レッドブル10
16位オリバー・ベアマンハース6
17位リアム・ローソンレーシングブルズ4
18位フェルナンド・アロンソアストンマーティン2
19位ガブリエル・ボルトレートキック・ザウバー0
20位ジャック・ドゥーハンアルピーヌ0
21位フランコ・コラピントアルピーヌ0

ピアストリが今季5勝目を挙げ、チームメイトのノリスとの差を10ポイントに広げました。

3位のフェルスタッペンが10位に終わったため、ノリスとの差は39ポイントまで拡大しています。

7位に入賞したハジャーは21ポイントで9位に浮上し、アロンソは9位入賞で今季初ポイントを獲得しました。

チーム

2025年F1第9戦スペインGP終了時点でのコンストラクターズ選手権ポイントランキングは以下のとおりです。

順位チームポイント
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム362
2位スクーデリア・フェラーリHP165
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム159
4位オラクル・レッドブル・レーシング144
5位ウイリアムズ・レーシング54
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
7位マネーグラム・ハースF1チーム26
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー16
9位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム16
10位BWTアルピーヌF1チーム11

マクラーレンが362ポイントで圧倒的な首位を維持しており、2位フェラーリとは197ポイントの大差をつけています。

2位から4位では順位変動があり、フェラーリが2位、メルセデスが3位、レッドブルが4位となりました。

レッドブルは今回1ポイントしか獲得できず、メルセデスとの差は15ポイントまで縮まっています。

また、レーシングブルズが28ポイントでハースを上回り、6位に浮上しました。

カナダGP レース結果とレース内容

第10戦 カナダGP

最終順位

順位ドライバー(チーム)
1位ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
3位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
12位角田裕毅(レッドブル)

レース内容

日本時間6月16日、2025年F1第10戦カナダGPの決勝レースが行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウインで自身通算4勝目となる今季初優勝を飾った。

2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはF1初表彰台となる18歳アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は12位となった。

カナダ東部のフランス語圏・ケベック州モントリオールに位置し、地元の英雄の名を冠したジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台に迎えた第10戦。スタートタイヤは上位グリッド勢を中心に11台がミディアムタイヤ(イエロー/C5)をチョイス。

7番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)、8番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を含む後続を中心とした9台がハードタイヤ(ホワイト/C4)を選択した。

70周の決勝レースは気温23度、路面温度50度、湿度29パーセントというコンディションでスタートを迎えた。ポールシッターのラッセルがホールショットを守り、2番手フェルスタッペンと続く。

ターン3では4番グリッドスタートのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がピアストリをパスし、3番手に浮上。また、18番グリッドスタートの角田(ハードタイヤ)は母国グランプリを迎えたカナダ出身、ランス・ストロール(アストンマーティン)をパスし、17番手でオープニングラップを終えた。

メルセデス勢がワン・スリーという好位置でレース序盤を迎えたが、3番手アントネッリはフェルスタッペンについていくことができず、2台のギャップは4周目には2秒開く。また、首位ラッセルもハードプッシュを見せるが、2番手フェルスタッペンはピタリと背中に張り付き、ラッセルのDRS圏内をキープする。

ただ5周目ごろ、3番手アントネッリに蓋をされるかたちとなった4番手ピアストリに対し「プランB」という無線が飛んだ。マクラーレンの無線が関係したか否かは定かではないが、6周目にはフェルスタッペンとラッセルのハードプッシュは収まり、2台のギャップは1秒以上に広がる。

タイヤを温存するべくか、上位勢のほとんどがDRSを使用できない1秒以上のギャップを前後に開けながらの周回が続く。ただ、ペースを下げたフェルスタッペンは12周目時点でラッセルに2.4秒のギャップを開けられ、さらにはアントネッリが0.4秒背後まで接近。

その直前にタイヤのフィーリングを聞かれた際に「脆いよ」と答えていたフェルスタッペンは13周目というピレリの予測よりも2周早いタイミングでピットインし、ハードに履き替えた。

フェルスタッペンからのアンダーカットを防ぐべく、ラッセルは翌14周目にハードに履き替えるとフェルスタッペンの前を守る。ミディアムタイヤ勢はペースダウンが顕著となり、ピレリの予測から2周という17周目にはミディアムスタートの上位勢は軒並みハードタイヤに交換を済ませた。

これで、ハードタイヤスタートのノリスが首位、ルクレールが2番手でレースをリード。ルクレールから2秒後方に3番手ラッセルが位置する状況に変わった。

以下、4番手フェルスタッペン。5番手アントネッリ、6番手ピアストリ、7番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、8番手エステバン・オコン(ハース/ハードスタート)、9番手カルロス・サインツ(ウイリアムズ/ハードスタート)、10番手角田(ハードスタート)というオーダーで、一時均衡状態が続く。

ハードタイヤスタート勢のペースが落ち始めた25周目、ラッセルがルクレールをパスし2番手に浮上する。翌28周目にルクレールはピットに滑り込むと2セット目のハードタイヤに交換。ただ、ルクレールは「この判断は理解できない」と無線を飛ばす。

30周目には同じくハードスタート勢のノリスがピットに滑り込み、こちらはミディアムに交換。これでラッセルが首位に返り咲く。なお、ノリスはルクレールの前5番手でコースに復帰すると、ファステストペースで周回。ただ、コース復帰時点で4番手ピアストリとは7秒以上のギャップが開いていた。

上位勢が1回目のタイヤ交換を終えると、均衡状態が続く。ただ、ハードタイヤに履き替えたドライバーのなかではメルセデス勢のペースが良く、ラッセルはフェルスタッペンに5.6秒。フェルスタッペンからアントネッリは0.8秒差まで急接近。

タイヤのデグラデーション(性能劣化)の崖を迎えたのか、フェルスタッペンは38周目に2度目のピットインを敢行し、ハードに交換。翌39周目にはアントネッリがハードタイヤに履き替える。

一瞬はアントネッリがオーバーカットに成功したものの、ターン2立ち上がりでフェルスタッペンが前に出る。さらに、アントネッリがアウトラップでペースが上がり切らない間に、フェルスタッペンは1秒以上のギャップを築く。

ラッセルは43周目に、ピアストリは46周目、ノリスは48周目にそれぞれ2度目のピットインを敢行しハードタイヤに交換。一方、フェラーリは「ミディアムであまり周回させたくない」としてルクレールをステイさせ続けるが、ルクレール自身は「僕はミディアムはいい選択だと思うけど?」と無線を返す。

その無線が国際映像で流れた翌周の54周目にルクレールはミディアムに履き替え、10秒先を走る5番手ノリスの背中を追う展開になった。これでラッセルが再び首位に返り咲くが、2秒後ろにはフェルスタッペンが迫っていた。

また、3番手アントネッリの1秒以内にピアストリが接近。アントネッリはこの攻防からポジションを守ることができれば初表彰台獲得となるだけに、見応えのあるシーンも見られた。ただ、バックマーカーをかわすタイミングが訪れ、2台のギャップはわずかに広がる。

その間にピアストリのDRS圏内にミディアムタイヤのノリスが入り、マクラーレン同士のチーム内バトルが激しさを増す。一方、スタートからハードタイヤで走り続け11番手につけていた角田は、57周目にミディアムタイヤに交換すると14番手でコースに復帰する。

66周目、ノリスがターン10でピアストリをかわした。ただ、バックストレートで2台は並走。ピアストリが先行するかたちで67周目のホームストレートを迎えるが、ノリスがピアストリのリヤに追突し、その弾みでノリスがピットレーン側のウォール側にヒットしマシンを止めることに。

これでセーフティカー(SC)導入に。ホームストレートでの回収作業が続くため、ピットレーンを走行するように指示が飛ぶと全車がタイヤを交換する。なお、このSC中にラッセルが急ブレーキを踏み、一瞬フェルスタッペンがラッセルの前に出るシーンも見られた。

結局SCランのまま70周目のチェッカーを迎え、ラッセルが自身通算4勝目となる今季初優勝を飾った。2位にフェルスタッペン、3位に初表彰台獲得となったアントネッリが続いた。

以下、4位ピアストリ、5位ルクレール、6位ハミルトン、7位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、8位ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、9位オコン、10位サインツまでが入賞となった。角田は12位となった。

なお、入賞圏内のオコン、サインツを含む複数台に対しレース後審議が予定されており、裁定によっては入賞ドライバーが変わる可能性がある。

追記:SC規則に違反した疑いで、7人のドライバーに対して調査が行われたがいずれも警告処分。ピアストリに追突したノリスに5秒のタイムペナルティが下っているが、入賞ドライバーの顔ぶれに変化はなかった。

次戦となる2025年F1第11戦オーストリアGPは6月27日〜29日に、レッドブルリンクで開催される。