2026年W杯の注目カードは?日本代表の対戦カードも紹介
2026年6月11日に開幕したFIFAワールドカップ北中米大会では、48カ国・12グループに分かれた強豪同士の激突が連日繰り広げられています。
本記事では、2026年W杯の見逃せない注目カード、日本代表が戦うグループFの対戦相手、そして決勝トーナメントで対戦する可能性のあるチームまで、観戦予定を組むうえで知っておきたい注目試合をまとめて紹介します。
各国の戦力やコンディションを把握し、観戦の楽しみを最大化するための情報を整理しました。
2026年W杯の注目カード一覧
2026年北中米W杯のグループステージで特に世界中の注目を集める対戦カードを4試合ピックアップしました。
死の組と呼ばれるグループや、優勝候補同士の直接対決など、見ごたえ十分の試合が揃っています。
| 試合 | 所属グループ | 節 | 日時(日本時間) |
|---|---|---|---|
| スウェーデン vs オランダ | グループF | 第2節 | 6月21日(日)2:00 |
| ウルグアイ vs スペイン | グループH | 第3節 | 6月27日(土)9:00 |
| ポルトガル vs コロンビア | グループK | 第3節 | 6月28日(日)8:30 |
| イングランド vs クロアチア | グループL | 第1節 | 6月18日(木)5:00 |
スウェーデン vs オランダ
日本代表が同居するグループFの第2節として、6月21日(日)2:00(日本時間)にヒューストンで行われるのが、スウェーデン代表とオランダ代表の北欧vs西欧対決です。
オランダはFIFAランキング8位の優勝候補の一角で、コーマン監督のもとビルジル・ファン・ダイクを軸にした堅守と、コディ・ガクポ・ドニエル・マレンらの攻撃陣を擁する欧州の強豪。一方のスウェーデンは予選プレーオフを勝ち抜いて出場権を獲得した「ダークホース」ながら、初戦でチュニジアを5-1で粉砕する圧巻スタートを切り、勝ち点3でグループF首位に立ちました。ヴィクトル・ギェケレシュ(アーセナル)とアレクサンダル・イサク(リバプール)の強力2トップが機能した状態で、勢いに乗っての一戦となります。
一方のオランダは初戦の日本戦で2-2のドローと予想外の取りこぼし。「ダークホース→首位通過候補」へと評価が一変したスウェーデンとの一戦で勝ち点3を奪わなければ、グループ突破の道筋が一気に厳しくなる正念場です。
この試合の結果は日本代表のグループステージ突破に直接影響するため、サムライブルーのファンにとっては必見の一戦となります。
ウルグアイ vs スペイン
グループHの優勝候補本命スペインと、伝統国ウルグアイの直接対決はサッカーファン必見のカードです。
スペインはFIFAランキング上位の優勝候補1位で、若き天才ラミネ・ヤマル(バルセロナ)、ロドリ(マンチェスター・シティ)、ペドリ(バルセロナ)らを擁する超ハイレベルな陣容。スペイン代表26人のうち実に8人がバルセロナ所属というスペイン史上類を見ない構成で、組織力と個の才能のバランスが世界トップクラスです。
一方のウルグアイは2大会連続出場の南米の伝統国で、ダルウィン・ヌニェス(リバプール)やフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリー)など欧州の主要リーグで活躍する主力を中心とした実力派。グループH首位通過を懸けた一戦は、両国のサッカースタイルが正面からぶつかり合う「欧州vs南米」の象徴的な試合となります。
ポルトガル vs コロンビア
グループK第3節の6月28日(日)8:30(日本時間)にマイアミで行われるのが、ポルトガルとコロンビアの大注目カードです。
41歳になっても6大会連続W杯出場を果たしたクリスティアーノ・ロナウドを擁するポルトガルは、ベルナルド・シウバ、ルベン・ディアス、ブルーノ・フェルナンデスら世界トップクラスのタレントを擁する優勝候補4位。
対するコロンビアはハメス・ロドリゲス、ルイス・ディアス(リバプール)などを軸とした南米の実力派で、2014年W杯のベスト8経験国。グループK首位通過を懸けたこの一戦では、ロナウドのW杯における悲願の優勝に向けた重要な分岐点となり、コロンビアにとっても上位進出のための正念場となります。両者の前を行くキャプテン対決にも注目です。
イングランド vs クロアチア
「死の組」と呼ばれるグループLの開幕戦として注目を集めたのが、6月18日(木)5:00(日本時間)に行われたイングランド対クロアチアの一戦。試合はイングランドが4-2で勝利し、優勝候補3位の名にふさわしい強さを示しました。
イングランドは予選8戦全勝・22得点無失点という完璧な成績で本大会に乗り込み、ハリー・ケイン(バイエルン)、ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)、ブカヨ・サカ(アーセナル)、フィル・フォーデン(マンC)といった黄金世代を擁する優勝候補。
一方のクロアチアは2018年ロシア大会準優勝・2022年カタール大会3位の伝統的な強豪で、ルカ・モドリッチ40歳の最後のW杯としても注目されています。
グループステージ初戦からハイレベルな一戦が実現したこの大会屈指の名勝負は、すでに大会のハイライトのひとつとして語り継がれる試合となりました。
2026年W杯の日本代表の対戦カード
日本代表が所属するグループFは「死の組」とされる難関グループのひとつ。オランダ・チュニジア・スウェーデンという欧州2チーム+アフリカ1チームの組み合わせで、平均FIFAランキング27.3位という強豪揃いの組み合わせとなっています。
| 節 | 対戦相手 | 日時(日本時間) | 会場 |
|---|---|---|---|
| 第1節 | オランダ | 6月15日(月)5:00 | ダラススタジアム(米国) |
| 第2節 | チュニジア | 6月21日(日)13:00 | モンテレースタジアム(メキシコ) |
| 第3節 | スウェーデン | 6月26日(金)8:00 | ダラススタジアム(米国) |
オランダ
グループFの最大の難敵となるのが、FIFAランキング8位のオランダ代表。コーマン監督のもと、ビルジル・ファン・ダイク(リバプール)を軸とした堅守と、フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)、コディ・ガクポ(リバプール)、ドニエル・マレン(アストン・ヴィラ)らの攻撃陣を擁する欧州の強豪です。
W杯では準優勝3回(1974・1978・2010)を経験する伝統国ですが、いまだ優勝経験はゼロ。「無冠の帝王」と呼ばれるこの国は、毎大会ベスト8〜ベスト4が予想される実力派です。
日本代表とは2026年6月14日(日本時間15日)に米国・ダラススタジアムで対戦し、結果は2-2のドロー。試合は前半を0-0で折り返した後、後半5分にビルジル・ファン・ダイクのヘディングでオランダが先制。しかしその7分後の後半12分、中村敬斗のゴールで日本がすぐさま同点に追いつきました。後半19分にはクライセンシオ・サマーヴィルにゴールを許して再びリードを奪われたものの、終盤の後半44分(89分)に右CKの場面で小川航基のヘディングに当たったボールを鎌田大地が押し込み、土壇場で同点に。
世界的優勝候補相手に2度のビハインドを跳ね返す粘り強さを発揮し、グループ突破に向けて価値ある勝ち点1を獲得しました。歴史的に日本がオランダから本大会で勝利した例はないため、引き分けでも十分上出来と評価できる結果です。
チュニジア
第2節の対戦相手チュニジアはアフリカ予選を勝ち抜いた強豪で、3大会連続7回目のW杯出場。FIFAランキングは44位ながら、組織的な守備とカウンターアタックを得意とする戦術型のチームです。1次リーグ突破経験は2018年ロシア大会の1回のみで、W杯本大会では伝統的に苦戦してきました。
注目すべきは、グループF初戦でスウェーデンに1-5で大敗した直後の6月16日、チュニジアサッカー連盟(FTF)がサブリ・ラムシ監督の解任を電撃発表したことです。就任わずか5試合での退任となり、W杯期間中の監督解任は28年ぶりの異例人事となりました。後任には2019年から2022年カタール大会まで指揮を執った経験のあるフランス人指揮官エルヴェ・ルナール氏が就任。ルナール氏はサウジアラビア代表を率いた2022年カタール大会でアルゼンチンを破る歴史的勝利を演出した実績を持ち、2023年にはフランス女子代表監督も務めた指導者です。チュニジアにとっては大会期間中の劇的な体制変更となり、新監督初采配となる日本戦に向けて混乱から立て直せるかが焦点となります。
アフリカ勢らしいスピードと身体能力を備えた選手が多く、堅守速攻のスタイルは日本代表にとって厄介な相手であることに変わりはありません。実力的には日本がやや上回るとされていますが、6月21日のモンテレーは標高1,800mの高地という独特の環境で、日本にとっては想定外の苦戦も考えられます。
グループ突破を確実にするためにも、新監督就任で「ノーリスクで攻撃的に出てくる」可能性も高いチュニジア相手に、ここで勝ち点3を奪うことが日本にとって最重要のミッションとなります。
スウェーデン
第3節の対戦相手スウェーデンは、欧州プレーオフBを勝ち上がって本大会出場を決めた北欧の強豪。FIFAランキングは38位ですが、ヴィクトル・ギェケレシュ(アーセナル)とアレクサンダル・イサク(リバプール)の世界トップクラス2トップを擁し、得点能力は本大会出場国でも有数のレベルです。スウェーデンは1958年自国開催大会で準優勝を経験する伝統国で、組織的な守備と高さを活かしたセットプレーが武器です。
そのスウェーデンが、6月15日のグループF初戦でチュニジアを5-1で粉砕。30分にイサクの先制点、59分にギェケレシュ、43分にレキク、84分にスヴァンベリも加わって5得点という圧巻のパフォーマンスを見せました。スウェーデンが1試合で5得点を奪ったのは、1938年大会のキューバ戦(8-0)に次ぐW杯歴代2位の得点数で、まさに「最強の2トップ」が機能した会心の試合となりました。この勝利によりスウェーデンは勝ち点3を獲得し、グループFの首位スタートを切ったかたちです。
日本との対戦は6月26日にダラスで予定されており、グループステージ突破がかかった最終節となる可能性が高い試合。スウェーデンに勢いがついた状況での対戦となり、特にイサクとギェケレシュの2トップにいかに対応するかが日本の最大の課題となります。
北欧の堅実なサッカーと日本の組織的な戦術の正面対決——日本が決勝トーナメント進出を決定づけるか、それとも勢いに乗るスウェーデンに屈するか。森保ジャパンの真価が問われる一戦となります。
日本代表が勝ち進んだ場合の予想対戦カード
日本代表がグループFを勝ち上がった場合、決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)ではグループCの上位2チームと対戦することが組み合わせ表から決定しています。グループFを1位通過すればグループC2位と、2位通過すればグループC1位と対戦する仕組みです。
グループCはブラジル・モロッコ・スコットランド・ハイチで構成されており、ブラジルとモロッコが上位2チームに入る可能性が高いと予想されています。日本がさらに勝ち進んだ場合、グループI(フランス)勝者との対戦も視野に入ってきます。
ブラジル
日本がグループF1位もしくは2位で通過した場合、決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)で対戦する可能性が最も高いのが、グループCの優勝候補ブラジル代表。
FIFAランキング6位、W杯歴代最多5回優勝の絶対的な伝統国で、2026年大会では復帰したネイマール、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、ロドリゴ(レアル・マドリー)、ラフィーニャ(バルセロナ)らを擁する強力な攻撃陣を構築。ブラジルは2026年大会で23大会連続23回目という史上唯一の「全大会出場」記録を更新しており、優勝候補6位とはいえ依然として世界トップクラスの実力。
日本にとっては「ジャイアントキリング」の絶好の舞台となり、もし勝利すれば日本サッカー史上最大の番狂わせとなる夢の対戦カードです。
モロッコ
グループCのもう一つの優勝候補がモロッコ代表。2022年カタール大会でアフリカ勢として史上初のベスト4進出という快挙を達成し、現在FIFAランキング7位の強豪国へと躍進しました。
アシュラフ・ハキミ(PSG)、ハキム・ジエシュ、ユセフ・エン=ネシリらを擁する組織的かつ個性豊かなチームで、ヨーロッパで主にプレーする選手が中心となっています。ベルギー戦・スペイン戦・ポルトガル戦と強豪を次々と撃破してきた前回大会の躍進が記憶に新しく、日本にとっては「同じアジア・アフリカ勢」として共感を抱く反面、勝つことの難易度は非常に高い対戦相手です。
グループFを2位通過した日本がグループC1位のモロッコと対戦するシナリオも十分にあり得ます。
フランス
日本がグループF・ラウンド32・ラウンド16と勝ち抜いて準々決勝以降の上位ラウンドへ進出した場合、対戦が想定されるのがグループI首位のフランス代表。
日本がフランスと対戦する可能性は、実は2つのシナリオが考えられます。ひとつは、日本がグループF・ラウンド32・ラウンド16と勝ち抜いて準々決勝(ベスト8)以降の上位ラウンドへ進出した場合の対戦。もうひとつは、日本がグループFを3位通過した場合に、ラウンド32(決勝トーナメント1回戦)でいきなりフランスと激突するシナリオです。むしろサッカーファンの間では後者の方が現実味のあるシナリオとして話題になっています。
2026年大会から新設された「3位通過」枠の組み合わせ規定では、グループF3位通過の場合に組まれる5パターンの組み合わせの中に「グループI1位(=フランスの可能性大)と対戦」というケースが含まれており、現状の各グループの戦況からフランスと当たる確率が高いと予想されています。このため日本のファンの間では「3位通過はなんとしても避けたい」「2位以内で抜けることが絶対条件」という議論が活発化しています。
日本がフランスと当たる場合、上位ラウンドで対戦するなら日本にとっては夢の舞台での挑戦。一方、3位通過後のラウンド32で当たる場合は文字通り「初戦からの最強の壁」となります。
森保ジャパンが目指す「新しい景色」ベスト8以上を達成するためには、できる限りグループFを2位以内で通過し、有利なトーナメント表を引き寄せることが極めて重要となっています。