[PR]
2025年のスーパーフォーミュラは、2025年3月7日〜9日に鈴鹿サーキットで開幕し、7イベント・12ラウンド開催されます。
今年からDAZNやFODでの配信が発表されており、様々な配信サービスから視聴できます。
本記事では、全日本スーパーフォーミュラ選手権の視聴方法や無料で視聴する方法を紹介します。
スーパーフォーミュラの視聴方法を知りたい、無料で視聴したいという方はぜひ当記事をチェックしてください。
\ F1も配信中! /
全日本スーパーフォーミュラ選手権は、以下の配信サービスで主に視聴できます。
放送・配信 | 月額料金(税込) |
---|---|
DMM×DAZNホーダイ | 3,480円 |
DAZN | 4,200円 ※年間プランあり |
ABEMA | スーパーフォーミュラ決勝のみ無料配信。フリー走行・予選は配信なし。 |
J SPORTSオンデマンド | 2,640円 ジャンルパックは1,980円 |
JSPORTSチャンネル(Amazon Prime Video) | 2,778円(プライムビデオ込み) |
公式アプリSFgo | 1,480円 |
各サービスについて解説します。
DMM×DAZNホーダイ

DAZNでは、F1、FIA-F2、FIA-F3全レースの完全ライブ配信に加え、今季より「スーパーフォーミュラ」の配信を開始することが発表されました。
ここで紹介するDMM×DAZNホーダイは、通常のDAZNの料金よりもお得に利用することができるサービスです。
DMM×DAZNホーダイの料金プラン
DMM×DAZNホーダイプランは月額3,480円で利用できます。
通常はDMMプレミアムの月額料金は550円、DAZNスタンダードの月額料金は4,200円となっており、2つのサービスを利用すると合計4,250円です。
しかし、DMM×DAZNホーダイプランは月額2,980円で、DAZN単体で契約するより、月額1,270円も安く利用することができます。
加えて、DMM×DAZNホーダイに新規加入することで、DMMプレミアムで利用することができる550ポイントを最大3カ月間もらえるキャンペーンも実施中です。
DMM×DAZNホーダイの登録方法
DMM×DAZNホーダイの登録方法は、以下の通りです。
基本的にはDAZNに登録しているか未加入かにかかわらず、登録方法はおおむね同じ手順になっています。
- DMM×DAZNホーダイのサイトにアクセスする
- DMM×DAZNホーダイの「今すぐお得に始める」をクリック
- DMMのマイページにてDAZNを連携する
- DAZN登録中:DAZNアカウントにログインしてDMMと連携する/DAZN未登録:DAZNアカウントを新規作成してDMMと連携する
- 登録完了
\ F1も配信中! /
DAZN

DAZNでは、F1、FIA-F2、FIA-F3全レースの完全ライブ配信に加え、今季より「スーパーフォーミュラ」の配信を開始することが発表されました。
加えて、見逃し配信機能もあり、ライブで視聴できなかった際も見たかった試合を後からチェックできます。
スマホやタブレットでも試合を視聴することができるため、場所を選ばずに視聴することができたり、テレビにつなぐことで大画面での観戦も可能です。
DAZNの料金プラン
DAZN standardは月額4,200円(税込)です。
年間プランの月々払いだと月額3,200円(税込)となり、月々1,000円安くなります。
また、年間プランの一括払いは32,000円(税込)で、月額換算すると2,667円になります。
DAZNの登録方法
DAZNの登録方法は、以下の通りです。
- DAZN公式サイトにアクセス
- 「今すぐDAZNメンバーになろう」を選択
- お好きなプランを選択
- アカウントの作成のページで登録情報を入力
- お支払い方法を選択・入力
- 内容確認後、「視聴を開始」を選択
- 登録完了
ABEMA

ABEMAでは、全日本スーパーフォーミュラ選手権の決勝レース全9戦を無料生中継します。
決勝レースのみなので、予選は無料で視聴できないのでご注意ください。
ABEMAプレミアムならもっとABEMAを楽しめる
「ABEMAプレミアム」は月額1080円(税込)の有料プランです。
ABEMAプレミアムに登録するとABEMAの作品が見放題、広告なし、追っかけ再生、ダウンロード機能などを利用することができます。
より快適にABEMAを楽しみたい方は、ABEMAプレミアムの加入をおすすめします。
プラン名 | ABEMAプレミアム | 無料会員 |
---|---|---|
月額料金(税込) | 1080円 | 0円 |
広告 | なし | あり |
視聴可能作品 | 全作品 | 制限あり |
追っかけ再生 | あり | なし |
作品のダウンロード | あり | なし |
見逃しコメント機能 | あり | なし |
ABEMAプレミアムの登録方法
ABEMAプレミアムの登録方法を解説します。
- ABEMA公式サイトにアクセス
- 「登録する」をクリック
- メールアドレス記入欄にアドレスとパスワードを入力し、「同意して送信」をクリック
- 指定したメールアドレス宛に認証コードが届くので、認証コード欄に6桁の番号を入力し、「完了する」をクリック
- 支払い方法を選択して、登録完了
ABEMAはテレビでも視聴可能
ABEMAは自宅にあるテレビで視聴することができます。
ABEMA対応のスマートテレビ、Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスを利用することで視聴可能です。
ご自身のテレビがABEMAに対応しているかわからない場合は、ABEMA公式サイトで確認することができます。
ABEMAをテレビで見る方法は以下の通りです。
- テレビにABEMAをインストールし、ABEMAを起動
- ABEMAホーム画面右上「設定」の「アカウント切り替え」をクリック
- テレビ画面に表示されるQRコードをお手持ちのスマートフォンで読み取り、「共有」を選択
ABEMAプレミアムに新プラン誕生!
2024年10月11日からABEMAプレミアムの新プラン・「広告つきABEMAプレミアム」がリリースされました。
広告付きではあるものの、月額580円(税込)と通常より安くABEMAプレミアムのコンテンツを視聴できます。
ただし、広告つきプランの場合、追っかけ再生・ダウンロード機能などのABEMAプレミアム限定機能は利用できません。
以下にABEMAの3プランの違いをまとめました。
プラン名 | ベーシックプラン | 広告つきABEMAプレミアム | ABEMAプレミアム |
---|---|---|---|
月額料金(税込) | 0円 | 580円 | 1,080円 |
視聴可能なコンテンツ | 無料配信作品 | 無料配信作品プレミアム限定作品 | 無料配信作品プレミアム限定作品 |
広告 | あり | あり | なし |
追っかけ再生 | × | × | ⚪️ |
ダウンロード | × | × | ⚪️ |
同時視聴可能数 | – | 1 | 2 |
J SPORTSオンデマンド
J SPORTSオンデマンドでは、全日本スーパーフォーミュラ選手権を予選から決勝まで配信予定です。
J SPORTSオンデマンドの料金プラン
J SPORTSオンデマンドの料金プランは、「総合パック」と「ジャンルパック」の2種類から選ぶことができます。
また、25歳以下の方限定でお得なプランもあります。
総合パックとは、J SPORTSオンデマンドで配信されているすべてのスポーツを視聴することができるプランです。
月額料金は、2,640円(税込)です。
ジャンルパックとは、J SPORTSオンデマンドで配信されている特定のスポーツのみを視聴できるプランです。
全日本スーパーフォーミュラ選手権を視聴するためには、モータースポーツパックの購入が必要です。
月額料金は、1,980円(税込)となっています。
特定のスポーツのみを見たい場合は、ジャンルパックの購入がおすすめです。
25歳以下は月額料金半額!
13歳以上かつ25歳以下の方限定で、総合パックとジャンルパックが半額で登録できます。
総合パックであれば、1,320円(税込)、ジャンルパックは990円(税込)で利用することが可能です。
登録には身分証明書が必要です。
また、25歳の誕生日を迎えた日から次の3月31日までが適用条件となりますので、25歳を迎えた際は、ご注意ください。
J SPORTSオンデマンドの登録方法
J SPORTSオンデマンドの登録方法は以下の通りです。
J SPORTS IDを持っていない人向けの登録方法を説明します。
- J SPORTSオンデマンド公式サイトへアクセス
- ご購入はこちらをクリック
- 購入したいパック付近の「購入する」のボタンをクリック
- 「ID新規登録」をクリック
- 「登録画面」へをクリック
- メールアドレスを入力し、「メールを送信する」をクリック
- 指定したメールアドレスに届いたURLをクリック
- 個人情報を入力し、「J SPORTS会員規約に同意する」にチェックし、「確認する」をクリック
- 入力情報に間違いがなければ、「登録する」をクリック
- 支払い方法を選択し、利用規約にチェックし、「確認ページへ」をクリック
- 購入内容に間違いがなければ、「決済情報入力ページへ」をクリック
- 決済情報を入力し、「決済を完了する」をクリック
- 登録完了
公式サイトでは、動画で登録手順を詳しく説明しています。
わからない場合は、こちらをチェックしてみてください。
J SPORTSチャンネル(Amazon Prime Video)
Amazon Prime Video内の「J SPORTSチャンネル」でも、全日本スーパーフォーミュラ選手権の決勝レースが配信されています。
J SPORTSチャンネルの料金
J SPORTSチャンネルの月額料金は、Amazon Prime Videoの600円(税込)とJ SPORTSチャンネルの2,178円(税込)の合計2,778円(税込)です。
初回登録で14日間無料
新規登録者限定で、Amazon Prime VideoのJ SPORTSチャンネルに登録すると、2週間の無料体験が適用されます。
無料期間中に解約しても、解約金などは一切発生しません。
さらに、Amazon Prime Videoでは、新規登録者向けに30日間の無料トライアル期間も提供されています。
これらのトライアルを両方利用したことがない方は、最大14日間の間、料金を支払うことなくJ SPORTSチャンネルを利用することができます。
J SPORTSオンデマンドの利用を検討している方は、Amazon Prime Video経由での登録をおすすめします。
J SPORTSオンデマンドの登録方法
J SPORTSチャンネルの登録方法は以下の通りです。
Amazonが提供しているサービスのため、登録はAmazonから行う必要性があります。
- J SPORTSチャンネル公式サイトにアクセス
- 「詳細を見る」をクリック
- 「今すぐ無料体験」をクリック
- 必要な情報を入力し「この内容で登録する」をクリック
詳しい登録方法に関しては、公式サイトをご覧ください。
J SPORTS
テレビやケーブルTVを通してJSPOTRSも視聴することができます。
J SPOTRSでも、同様に全日本スーパーフォーミュラ選手権を予選から決勝まで放送予定です。
FOD
2025年から、FODでもスーパーフォーミュラを視聴することができるようになりました。
FOD(フジテレビオンデマンド)は、フジテレビが提供する動画配信サービスです。
主にフジテレビのドラマ、バラエティ、アニメ、映画、スポーツなどのコンテンツを視聴することができます。
FODには無料で視聴できるコンテンツと、月額料金を支払うことで視聴できる有料コンテンツがあります。
FODプレミアムの料金
FODには、無料会員とプレミアム会員の2種類のプランがあります。
FODプレミアムの月額料金は976円(税込)です。
FODプレミアムの登録方法
FODプレミアムの登録方法を説明します。
- Webサイトにアクセスし、「会員登録」または「今すぐはじめる」をクリック
- FODアカウントを作成
- 入力したメールアドレスに認証コードが届く
- メールに表示された認証コード(数字4桁)を「認証コード」に入力
- 任意のパスワードを入力し、アンケート(生年月・性別・郵便番号)に回答し、利用規約およびプライバシーポリシーを確認の上、「アカウントを作成する」をクリック
- FODアカウントの作成が完了すると、FODより確認メールが送付される
- 月額コース(FODプレミアム)に登録
- 決済方法を選択し、概要等を確認の上、「利用開始」をクリック
- 登録完了
公式アプリ「SFgo」
公式アプリSFgoでは全日本スーパーフォーミュラ選手権を全戦LIVE配信&アーカイブ配信。
さらにチーム無線が聴けたり(決勝)、オンボードカメラの映像が見られます。
公式YouTube「SUPER FORMULA Official」
SUPER FORMULA Officialではレースのダイジェスト映像や選手へのインタビューなどを配信しています。
\ F1も配信中! /
順位 | カーナンバー | ドライバー | チーム | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 15 | 岩佐歩夢 | TEAM MUGEN | 30 |
2位 | 1 | 坪井翔 | VANTELIN TEAM TOM’S | 23 |
3位 | 6 | 太田格之進 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 22 |
4位 | 5 | 牧野任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 21 |
5位 | 16 | 野尻智紀 | TEAM MUGEN | 18 |
6位 | 64 | 佐藤蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING | 16 |
7位 | 7 | 小林可夢偉 | Kids com Team KCMG | 8 |
8位 | 65 | I.オオムラ・フラガ | PONOS NAKAJIMA RACING | 6 |
9位 | 38 | 阪口晴南 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | 5 |
10位 | 39 | 大湯都史樹 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | 4 |
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1位 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 41 |
2位 | TEAM MUGEN | 38 |
3位 | VANTELIN TEAM TOM’S | 23 |
4位 | PONOS NAKAJIMA RACING | 22 |
5位 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | 9 |
6位 | Kids com Team KCMG | 8 |
7位 | KONDO RACING | 5 |
8位 | San-Ei Gen with B-Max | 3 |
9位 | docomo business ROOKIE | 1 |
第1戦
【順位】
1位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
3位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
【レースレポート】
3月8日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた、2025年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦決勝レース(27周)は、3度のセーフティカー(SC)導入を挟む荒れた展開となった。レース中盤、2度目のリスタート直後の1コーナーでトップに立った太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がレースをリード。そのままトップチェッカーを受け、シーズン初戦を制して前年最終ラウンドから続く鈴鹿3連勝を飾った。0.197秒差の2位は岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、3位には佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が入った。
レース開始前のグリッドへの試走中、ヘアピンコーナーに入ったイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が止まり切れずにコースアウト。グリッドへ向かうことは叶わず、ピットへ戻って車両のチェックを行った。ダメージはそれほどなかったが、フラガのスーパーフォーミュラデビューレースはピットからのスタートとなる。
気温13度、路面温度21度の曇り空の下にフォーメーションラップを終えた21台がグリッドに整列し、いよいよ27周の決勝レースがスタート。予選でチームメイト同士の戦いを制してポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)だったが、スタートではややホイールスピンが多く出遅れ、フロントローの岩佐が1コーナーをトップで通過する。その後方では、2列目グリッドの太田、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はポジションキープで1コーナーへ。その後方ではルーキー最上位グリッドを獲得していた小出峻(San-Ei Gen with B-Max)がギアトラブルで後方へ下がり、また同じくルーキーのザック・オサリバン(KONDO RACING)もやや出遅れてポジションダウンする。
しかし、そのまま上位陣が西コースに入ったタイミングで三宅淳嗣(ThreeBond Racing)がNIPPOコーナーでクラッシュ。デグナーカーブ1つ目の手前でマシンを止めてしまった。この車両回収のため、先頭の岩佐がオープニングラップを終えるところでレースはSCが導入される。チーム体制が変わり開幕前のテストから調子を上げてきていた三宅だったが、残念ながらここでリタイアとなった。
レースは5周目に入るところでリスタート。岩佐がトップをキープし、野尻、太田、牧野というトップ4は変わらず、その後方には福住仁嶺(Kids com Team KCMG)と佐藤がサイドバイサイドのバトルを展開し、1コーナーで佐藤が5番手にポジションアップした。福住はその後、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)にもかわされ、リスタートの周で3ポジションダウンしてしまった。
9周目、ポイント圏内の10番手を争っていた大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)と小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)がS字コーナーで接触。小高はグラベルにつかまってしまい、また大湯は車両にダメージを負ってS字コーナーの外側でストップしてしまった。レースはこれで2度目のSC導入となる。タイヤ交換が可能となる10周終了のタイミングをSCラン中に迎えると、全車が一気にピットロードへとなだれ込み、あわただしい雰囲気に。
そのなかで、2台が同じようなポジションを走行していたTEAM MUGEN、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2チームでは、それぞれ上位を走る岩佐、太田が先にタイヤ交換を行うため、野尻と牧野はこれを背後で待たなければならず、ロスタイムに。牧野はさらにエンジンが止まってしまい大幅に順位を下げることとなった。
全車のピット作業が終わると、岩佐のトップは変わらず、2番手に太田が浮上。ピット作業で大きくポジションアップした坪井が3番手に続き、その後ろに佐藤がつけた。以下、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、小林、オサリバンというトップ7となり、野尻は8番手で13周目のリスタートを迎えることとなる。
そのリスタートでは、佐藤が坪井に仕掛ける。1コーナーで並んだ2台はサイドバイサイドのまま2コーナーからS字へ。お互いに一歩も引かない戦いは、S字の2つ目で前を走る太田に道をふさがれる形で坪井の勢いが緩み、最終的には佐藤が3番手へ浮上した。
するとこの周、シケインで福住とフラガが接触した状態でストップし、レースは三度目のSC導入へ。福住がポジションを争っていた平良響(KDDI TGMGP TGR-DC)と接触、スピンしているところによけきれなかったフラガがヒットしてしまったようで、フラガはなんとか体勢を立て直してピットへ戻ることができたが、福住はここでリタイアとなった。
レースは残り10周でリスタート。ピットでのタイヤ交換からほとんどレースペースで走っていないこともあり、リスタート直後でも各車がウィービングでタイヤを温めるようなシーンが見られた。そんななか、太田にトップを奪われた岩佐が19周目にファステストラップを更新し、ペースを上げて太田の0.4秒背後に迫る。
オーバーテイクシステムは岩佐の方がやや多めに残しており、24周目の最終コーナーで速度を上げて太田に近づいて行った。ただし太田もディフェンスでOTSを使い岩佐をブロック。最終ラップではほぼ1周OTSを使いあいながらの攻防となった。バックストレッチで先にOTSが切れたのは太田。シケインまで攻め抜いた岩佐だったがわずか0.2秒届かず。太田がトップチェッカーを受けて開幕戦を制した。
太田は昨シーズンの最終大会で鈴鹿2連勝を飾っており、これでシーズンをまたいで鈴鹿3連勝。岩佐はまたも2位で涙を呑む結果となった。3位に入った佐藤は3年ぶりの表彰台。NAKAJIMA RACINGに移籍してからは初の表彰台獲得となった。以下、坪井、小林、阪口というトップ6。序盤に上位争いをしていたものの、ピットストップで大幅ポジションダウンとなった牧野は11位までリカバーしてきたものの、ポイント獲得には届かなかった。
第2戦
【順位】
1位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
3位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
【レースレポート】
前日に引き続き三重県の鈴鹿サーキットで開催された2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦。31周で争われた日曜の決勝レースは、ピット戦略が分かれたチームメイトをコース上でかわしてみせた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がうれしい鈴鹿初勝利を飾った。
2位はディフェンディングチャンピオンの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、3位は岩佐歩夢(TEAM MUGEN)。牧野に続いて2番目にチェッカーを受けた太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は5秒加算のタイムペナルティを受けて12位となった。
前日までと比べて日差しを強く受けた鈴鹿サーキットは、決勝レースが始まる段階で気温は15度、路面温度は38度というコンディション。1列目に並んだTEAM MUGENの2台は揃って好スタートを切ったように見えたが、今回も2番グリッドの岩佐がポールシッター野尻智紀(TEAM MUGEN)をおさえて1コーナーへ飛び込んでいく。その後方では5番手スタートの牧野が抜群のスタートダッシュで3番手までポジションアップしていた。
今回のレースはピットウインドウがなく、1周目からタイヤ交換を選択することができる。早速オープニングラップを終えたところで2番手走行中の野尻を筆頭に、太田、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)がピットイン。大嶋がピット作業で福住をかわしてポジションアップに成功した。
ピットアウト後は野尻と太田のコールドタイヤ同士のバトルが勃発。コースイン直後はやや開いているように見えた両者のギャップはみるみる削られていき、ヘアピンコーナーではテール・トゥ・ノーズに。そしてスプーンカーブで太田が野尻に並びかけオーバーテイク。ピットイン義務を終えた組の“裏1位”をもぎ取った。
2周目を終えるところで、上位を走行していた岩佐、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、そして小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)がピットへ向かう。岩佐は太田の前でコース復帰。すでにアウトラップを終えた太田は一気に迫ってくるが、岩佐はこれをなんとかしのいで事実上のトップを死守し、4周目へと入っていった。
ここからは、見た目上の首位である“表1位”の牧野と“裏1位”の岩佐とのギャップに注目が集まる。6周を終えた時点でその差は約33秒。2台はペースもそれほど変わらず、大きく縮まることも広がることもなく周回が進んでいく。
次第に岩佐の後ろに控えた太田がペースアップし、14周目のシケインでは太田が岩佐のインに並びかける状態に。しかし太田はブレーキングで止まり切れなかったか、そのままオーバーラン。ショートカットするかたちで岩佐の前に出てポジションアップした。これについては審議がかかることになり、このあと太田には5秒のタイム加算ペナルティが課されることになる。
18周を終えて、牧野と太田のギャップは37秒。太田がさらにペースアップする気配を見せた20周目、牧野がピットロードへと進路を向ける。この時点でバックストレッチに入っていた太田は、タイヤ交換を済ませた牧野の前に出ることはできなかったが、同じタイミングでタイヤ交換を済ませた坪井をアンダーカットすることに成功する。さらにコールドタイヤの牧野に迫り、NIPPOコーナーでオーバーテイク。前日の第1戦同様に逆転でトップに躍り出た。
最後までタイヤ交換タイミングを引っ張っていた佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が21周を終えてピットイン。これで太田は名実ともにトップに立つが、ここで岩佐との一件によるペナルティがアナウンスされる。すでにとらえた牧野との差は1.3秒で、坪井との差も3.2秒しかない。
太田は何とかペースを上げてギャップを拡げようとするが、フレッシュタイヤの牧野がファステストラップを更新して太田に一気に迫っていく。24周目の130Rで牧野は太田をとらえてトップに浮上した。チームメイトにかわされた太田は、今度は坪井にも迫られるように。坪井は自己ベストを更新してじわりじわりと太田とのギャップを削ってきていた。
ところが28周目、後方でポジションを争っていたザック・オサリバン(KONDO RACING)と野中誠太(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)が2コーナー先で接触。オサリバンがS字コーナーの手前でストップしてしまう。残り4周という終盤に、レースはセーフティカー(SC)が導入されることに。これで太田はキープしていたギャップをすべて削られることとなり、大きくポジションダウンすることが決まってしまった。
レースはSCランのままフィニッシュを迎え、牧野、太田、坪井、岩佐の順でチェッカーを受ける。太田は決勝結果に5秒加算されることになり、結果的に12位までポジションダウン。坪井が2位、岩佐が3位に繰り上がることとなった。
牧野は昨年の第2戦オートポリス大会で涙の自身初優勝を飾っており、その後のもてぎラウンドで2勝目。今回の勝利で通算3勝目、鈴鹿では初優勝となった。2位の坪井は今季初表彰台を獲得。。岩佐はまたも優勝を逃し悔しい3位となったが、2戦連続の表彰台獲得でポイントランキングではトップに立っている。
スーパーフォーミュラの次回大会は4月19~20日。栃木県茂木町に位置するモビリティリゾートもてぎにて、シーズン第3戦と第4戦が今大会と同じく週末ダブルヘッダーのかたちで開催される予定だ。
\ F1も配信中! /
車番 | ドライバー | チーム名 | エンジン |
---|---|---|---|
1 | 坪井翔 | VANTELIN TEAM TOM’S | トヨタ/TRD TRD01F |
37 | サッシャ・フェネストラズ | VANTELIN TEAM TOM’S | トヨタ/TRD TRD01F |
3 | 山下健太 | KONDO RACING | トヨタ/TRD TRD01F |
4 | ザック・オサリバン | KONDO RACING | トヨタ/TRD TRD01F |
5 | 牧野任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | ホンダ/M-TEC HR-417E |
6 | 太田格之進 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | ホンダ/M-TEC HR-417E |
7 | 小林可夢偉 | Kids com Team KCMG | トヨタ/TRD TRD01F |
8 | 福住仁嶺 | Kids com Team KCMG | トヨタ/TRD TRD01F |
10 | ジュジュ | HAZAMA ANDO Triple Tree Racing | ホンダ / M-TEC HR-417E |
12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Racing | ホンダ/M-TEC HR-417E |
14 | 大嶋和也 | docomo business ROOKIE | トヨタ/TRD TRD01F |
15 | 岩佐歩夢 | TEAM MUGEN | ホンダ/M-TEC HR-417E |
16 | 野尻智紀 | TEAM MUGEN | ホンダ/M-TEC HR-417E |
19 | オリバー・ラスムッセン | TEAM IMPUL | トヨタ/TRD TRD01F |
20 | 高星明誠 | TEAM IMPUL | トヨタ/TRD TRD01F |
28 | 小高一斗 | KDDI TGMGP TGR-DC | トヨタ/TRD TRD01F |
29 | 平良響 | KDDI TGMGP TGR-DC | トヨタ/TRD TRD01F |
38 | 阪口晴南 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | トヨタ/TRD TRD01F |
39 | 大湯都史樹 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | トヨタ/TRD TRD01F |
50 | 小出峻 | San-Ei Gen with B-Max | ホンダ/M-TEC HR-417E |
64 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING | ホンダ/M-TEC HR-417E |
65 | イゴール・オオムラ・フラガ | PONOS NAKAJIMA RACING | ホンダ/M-TEC HR-417E |
\ F1も配信中! /
スーパーフォーミュラに関するよくある質問について解説します。
スーパーフォーミュラとF1の違いは?
F1(フォーミュラ1)とスーパーフォーミュラは、開催地域、技術規制、参加者が違います。
F1は世界各地で開催される一方、スーパーフォーミュラは日本国内で行われるレースです。
F1は世界的な舞台であり、最新の技術やイノベーションを競い合う場です。
エンジン、空力デザイン、素材の使用など、常に最先端の技術が求められます。
一方、スーパーフォーミュラはレースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無い「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗に大きく関わってきます。
スーパーフォーミュラのチケットはいくら?
スーパーフォーミュラのチケットは、会場や座席によって料金が異なります。
詳細は公式サイトより該当のレースをチェックして下さい。
\ F1も配信中! /