サッカーのフォーメーションとは?それぞれの特徴やトレンドを解説!

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プレミアリーグラ・リーガ含め強豪のチームではフォーメーションの重要さを物語っています。あなたはどのチームの試合を見ても、選手たちがどんな配置でピッチに立っているか気になったことはありませんか?実はこのフォーメーションがチームの戦い方を大きく左右することはご存知でしょうか。

この記事では、サッカーの奥深さを知る第一歩として、基本的なフォーメーションから、それぞれの特徴、そして現代サッカーのトレンドまでを分かりやすく解説します。気になる方は最後までご覧ください。

サッカーの試合では代表的なフォーメーションがいくつかあります。ここではよく使われているフォーメーションの特徴やメリットにデメリットをご紹介していきます。

4-4-2

DF4人とMF4人の2ラインを形成し、組織的な守備を構築しやすい布陣となります。更に中央とサイドのスペースを埋めやすく、相手の侵入を阻みやすい特徴をもったフォーメーション。

このフォーメーションのメリットは守備の安定と失点を少なくするところ。しかし、デメリットしては攻撃の幅が限られており相手に戦法がわかりやすいデメリットがあります。日本のJリーグでは鹿島アントラーズが4-4-2を採用しています。また、ラ・リーガではアトレティコ・マドリード が堅守速攻をベースに組織的な4-4-2を採用しています。

3-5-2

中央に3人、両サイドにウイングバックを配置することで、中盤の数的優位を作り出し、ボールポゼッションを高めやすい特徴を持っています。更にウイングバックが上下動を繰り返すことで守備の安定と攻撃の厚みを出せる良さがあります。その一方、ウィングバックは体力を消耗するポジションであり出場する選手のクオリティーによってはチャンスがピンチへ陥るリスクがデメリットです。

この布陣は以前、長友佑都が所属していたインテルが中盤の厚みとウイングバックのアクティブな動きを活かすために採用しています。

4-3-3

3トップのFWが常にゴールを狙い、相手DFにプレッシャーをかけ続ける攻撃的なフォーメーション。更に中盤では3人がバランスを取り、攻撃の組み立て、守備のサポート、ボール奪取など、多岐にわたる役割を担うことでより攻撃的な布陣となることが特徴です。

全ては攻撃のためのフォーメーションであり前線に選手が多く位置されることで中盤と最終ラインとの間にスペースができやすく、相手に利用され失点につながるデメリットがあります。

このフォーメーションはユルゲン・クロップが監督を努めたときにリヴァプールが採用していました。

4-2-3-1

2ボランチが最終ラインのフィルターになり守備への強度をあげる役割をもち、前線では両サイドが攻撃に関わることで攻撃の厚みをつくりビルドアップの基点となる特徴をもつフォーメーションです。日本代表でも積極的に採用するフォーメーションだがデメリットとしては1トップが孤立をしてしまい攻撃の起点になれず攻撃が停滞してしまうデメリットがあります。

このフォーメーションはプレミアリーグのマンチェスターCが採用しており前線にはハーランドが起点となり得点を量産しています。

有名なチームのフォーメーションを紹介

現在、世界的に有名なサッカーチームが採用しているフォーメーションがあります。ここではそのフォーメーションをご紹介していきます。

1. マンチェスター・シティ (イングランド)

マンチェスターCは4-2-3-1のフォーメーションを採用するケースが多くその理由として、ハーランドのフィジカル面やストライカーとしての得点力やポストプレーから4-2-3-1を採用しています。他には2列目にデ・ブライネが攻撃を組み立てボランチにはコヴァチッチがいるなど能力の高い選手がいるからこそできるフォーメーションです。

2. レアル・マドリード (スペイン)

スピードスターであるストライカーのキリアン・ムバッペを1トップにおくレアル・マドリードは4-1-4-1を採用しています。直近の試合でもアラベス戦ではこのフォーメーションを採用しています。他には4-4-2のフォーメーションも相手との関係性を考慮して使い分けしています。直近ではアーセナル戦では個々のクオリティーの高さを見てムバッペとジュニオールの2トップから安定をさせるために採用しました。

3. FCバルセロナ (スペイン)

出典:WOWOWサッカー official

バルセロナは4-2-3-1を採用しています。直近の試合ではドルトムント相手に4-0で勝利をしています。この試合をみてこのフォーメーションをバルセロナが使っている理由を2つご紹介していきます。

1つ目はレヴァンドフスキの存在です。攻撃の起点となるストライカーであるレヴァンドフスキがトップにいることで攻撃が活発化されます。また、そこから中盤にはスピードのあるハフィーニャやテクニックのあるヤマルが自由にできることで色々なバリエーションをもって得点につなげることができます。

2つ目はボランチとDFの連携から失点を抑える事ができるのもこのフォーメーションが生きている。デ・ヨングとペドリが攻守のバランスを取りながら失点をさせない組み立てができていることでバルセロナはこのフォーメーションを採用しています。

4. バイエルン・ミュンヘン (ドイツ)

バイエルン・ミュンヘンも4-2-3-1をベースにフォーメーションを採用しています。今季のバイエルン・ミュンヘンはハリー・ケインというフィジカルの強さをもつFWがいるためポストプレーから流動性を高めるために1トップでMFを多くする布陣です。特に中盤にはスピードのある選手がサイドを起点にゴールやアシストなどしています。

5. リヴァプール (イングランド)

出典:WOWOWサッカー official

リヴァプールも4-2-3-1のフォーメーションを採用しています。サイドにはゴールを量産するモハメド・サラーがいるため、サラーを中心に攻撃のバリエーションを作り出しています。他にはえDFの要としてファン・ダイクやボランチにはアレクシス・アリスターや日本代表の遠藤航がいる関係で攻守のバランスがとれるフォーメーションを採用しています。

フォーメーションの決め方

サッカーのフォーメーションは、チームの根幹となる戦術を表現するものであり、試合の勝敗を大きく左右する重要な要素です。フォーメーションの決定には、監督の哲学やチームの状況、対戦相手の分析など、様々な要因が複雑に絡み合っています。ここではフォーメーションがどのように決められるのか、その主な要素とプロセスを紹介します。

1. 監督の戦術的哲学・チームコンセプト

監督の考える哲学や戦術からチームコンセプトに落とし込みながらフォーメーションは決まります。例えばリヴァプールを例にするとユルゲン・クロップが監督のときは4-3-3からハイプレッシャーと攻撃的なサッカーを展開していました。遠藤航もその時は積極的に試合に出場するなど攻撃のための戦術として出場していました。一方、監督がアルネ・スロットに変わったことで4-3-3から4-2-3-1とバランス型のフォーメーションに変わり遠藤も出場機会を失うことになりました。

このように監督の考え方次第でフォーメーションは変わってきます。

2. チームの選手の特性と能力

チームとしてどんな選手が在籍しているのかという視点からもフォーメーションが変わってきます。例えば、センターバックとして質の高い選手が多いのか、サイドバックに攻撃力が高い選手が多いのか、またはドリブルが得意なフォワードが多いのかなど、選手の能力に合わせて最適なフォーメーションを考えます。

他には選手の相性や選手同士のコンビネーションが上手く可動するのか関係性を活かせるようなフォーメーションを考えていきます。または連戦や怪我明けの選手がいる場合、選手のコンディションを考慮してフォーメーションを変えていくこともあります。

3. 対戦相手の分析と対策でのフォーメーション

フォーメーションを決める上で対戦相手がどのようなフォーメーションを採用し、どのような戦術で戦ってくるのか予想しながらフォーメーションを決めることもあります。特に相手との相性によっては守備的な布陣や攻撃的な布陣をしてフォーメーションを決めていきます。

4. 試合の状況と時間帯でのフォーメーション

試合の状況によって、攻撃的なフォーメーションに変更したり、守備的なフォーメーションで逃げ切りを図ったりする場合があります。特に試合終盤で得点が必要な場合、前線の人数を増やしたり、リスクを冒した攻撃的な配置にしたりすることがあります。逆に選手がレッドカードや怪我をした際に選手の交代をしないといけない場合にフォーメーションを変えざるおえないこともあります。

5. セットプレーでのフォーメーション

コーナーキックやフリーキックの際に、得点を奪うための選手のフォーメーションを変更することがあります。特に終盤やアディショナルタイムなどではGKがコーナーキックから得点を挙げるなどその場に応じた変更が試されます。または相手のセットプレーに対して、失点を防ぐためにフォーメーションを変更し背の高いFWもマークに付いたりする場合もあります。