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テニス四大大会(グランドスラム)優勝回数ランキング【男女別】

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テニスの「四大大会(グランドスラム)」は、全仏オープン・全英オープン(ウィンブルドン)・全米オープン・全豪オープンの4つの大会の総称です。

この記事では、テニスの四大大会(グランドスラム)の各大会の概要と、グランドスラム優勝回数の歴代ランキングを男女別に詳しく紹介します。

テニス四大大会(グランドスラム)とは

グランドスラムとは、テニス界で最も権威のある4つのメジャー大会の総称です。それぞれ異なるコートサーフェスと気候条件のもとで開催されるため、選手の技術・体力・精神力が総合的に試されます。

同一暦年に4大会すべてで優勝することを「年間グランドスラム」、テニスキャリアを通じて4大会すべてを制することを「生涯グランドスラム(キャリア・グランドスラム)」と呼びます。

全仏オープン

全仏オープン(French Open)はフランスのパリにあるスタッド・ローラン・ギャロスを舞台に、毎年5月末〜6月にかけて開催されます。

コートサーフェスはレッドクレー(赤土)で、ボールが高く弾みやすくラリーが長くなりやすい特徴を持ちます。クレーではボールの減速が大きいためラリーが長期化しやすく、選手には高い持久力が求められます。

大会名は第一次世界大戦時のフランス人飛行士ローラン・ギャロス(世界初の地中海横断飛行を達成)にちなんでいます。国際大会として開放されたのは1925年からで、1891年の創設当初はフランス国内選手のみが参加できました。スペインのラファエル・ナダルが14度優勝し「クレーの王者」として歴史に名を刻んでいます。

開催地スタッド・ローラン・ギャロス(フランス・パリ)
コートサーフェスレッドクレー(赤土)
開催時期毎年5月末〜6月上旬
賞金総額約6,172万ユーロ(約116億円)※2026年
優勝賞金(シングルス)280万ユーロ(約5億3,000万円)※2026年

全英オープン(ウィンブルドン)

全英オープン(ウィンブルドン)は1877年に始まり、4大会のなかで最も長い歴史を誇るグランドスラムです。ロンドン郊外のオール・イングランド・クラブを会場とし、毎年6月末〜7月上旬に開催されます。コートサーフェスはグラスコート(天然芝)で、低い弾道とボールの速さが特徴です。

伝統と格式を重んじる大会として知られ、選手の服装は「ほぼ白のウェア」という規定があります。センターコートは「ウィンブルドンの聖地」として世界的に有名で、ロジャー・フェデラーが8度の優勝を誇ります。

芝のコートでの専門的なフットワークが求められるため、サーフェス適応力の差が大きく出る大会です。

開催地オール・イングランド・クラブ(イギリス・ロンドン)
コートサーフェスグラスコート(天然芝)
開催時期毎年6月末〜7月上旬
賞金総額約6,420万ポンド(約137億円)※2026年
優勝賞金(シングルス)360万ポンド(約7億7,000万円)※2026年

全米オープン

全米オープン(US Open)は1881年に始まったグランドスラムで、毎年8月末〜9月上旬にニューヨーク・フラッシング・メドウズのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターで開催されます。コートサーフェスはハードコート(Laykold)です。

ナイトセッション(夜間試合)が名物で、独特の熱気あふれる雰囲気が世界中のファンを惹きつけます。2026年の選手への総報酬は1億800万ドル(約171億円)で、プロテニス史上最大の報酬規模となっています。

開催地USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(アメリカ・ニューヨーク)
コートサーフェスハードコート(Laykold)
開催時期毎年8月末〜9月上旬
選手への総報酬約1億800万ドル(約171億円)※2026年・史上最高額
優勝賞金(シングルス)550万ドル(約8億7,000万円)※2026年

全豪オープン

全豪オープン(Australian Open)は毎年1月にオーストラリア・メルボルンのメルボルン・パークで開催されます。南半球の真夏にあたるため、気温40度近くに達する極端な暑さのなかで試合が行われることもあり、選手の体力管理が大きな課題となります。コートサーフェスはGreenSetを使用したハードコートです。

4大会のなかで最後に創設された大会(1905年)ですが、現在は「Happy Slam(幸せなスラム)」という愛称で知られ、選手・観客ともにフレンドリーな雰囲気が特徴です。ノバク・ジョコビッチが男子最多10度の優勝を誇ります。

開催地メルボルン・パーク(オーストラリア・メルボルン)
コートサーフェスハードコート(GreenSet)
開催時期毎年1月
賞金総額約1億1,150万豪ドル(約117億円)※2026年
優勝賞金(シングルス)415万豪ドル(約4億3,000万円)※2026年

テニス四大大会(グランドスラム)の歴代優勝ランキング

グランドスラム優勝回数の歴代上位5位までを男女別に紹介します。記録は2026年9月2日時点のものです。

なお、本記事の優勝回数は、すべて男女シングルスの記録です。男子はオープン化(1968年)以降のデータのみを対象とする場合もありますが、本記事では国際テニス連盟(ITF)の公式記録に基づき、オープン化以前の記録も含めた通算数を掲載しています。

男子

男子シングルスのグランドスラム歴代最多優勝記録はノバク・ジョコビッチの24回です。

BIG3(ジョコビッチ・ナダル・フェデラー)が長年にわたってトップ3を占め、3選手だけで通算66回のグランドスラムタイトルを獲得しています。

順位選手名国籍通算全豪全仏全英全米
1位ノバク・ジョコビッチセルビア24回10回3回7回4回
2位ラファエル・ナダルスペイン22回2回14回2回4回
3位ロジャー・フェデラースイス20回6回1回8回5回
4位ピート・サンプラスアメリカ14回2回0回7回5回
5位ロイ・エマーソンオーストラリア12回6回2回2回2回

1位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)

ノバク・ジョコビッチ(1987年5月生まれ)は、男子テニス史上最多となる24回のグランドスラム優勝を誇るセルビア出身のプロテニス選手です。全豪オープン10回は男子歴代最多記録で、全英オープン7回はフェデラーの8回に次ぐ男子歴代2位の記録です。4大会すべてで複数回の優勝を達成しています。

2016年に4大会すべてを制した「キャリア・グランドスラム」を達成し、2024年パリ五輪での金メダル獲得によりグランドスラム4大会と五輪金メダルをすべて制する「キャリア・ゴールデンスラム」を達成しました。

世界ランキング1位の通算週数でも歴代最長を誇ります。2026年9月の全米オープンに出場しましたが、1回戦でマリアノ・ナボーネ(アルゼンチン)に敗退しました。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン10回2008, 2011, 2012, 2013, 2015, 2016, 2019, 2020, 2021, 2023
全仏オープン3回2016, 2021, 2023
全英オープン7回2011, 2014, 2015, 2018, 2019, 2021, 2022
全米オープン4回2015, 2018, 2021, 2023

2位 ラファエル・ナダル(スペイン)

ラファエル・ナダル(1986年6月生まれ)は全仏オープン14回優勝という前人未到の記録を持つ「クレーの王者」です。ナダルは2005年から2024年まで全仏オープンに19回出場し、そのうち14度優勝。通算112勝4敗、勝率96.5%という驚異的な成績を残しました。

クレーコートでの通算成績は歴代断トツで、「ローラン・ギャロスの番人」とも呼ばれます。

長年の故障に悩まされながらもトップレベルで戦い続け、2024年10月に引退を発表。同年11月19日のデビスカップ・ファイナル8が最後の公式試合となりました。生涯グランドスラム(4大会すべての制覇)を達成した数少ない選手のひとりでもあります。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン2回2009, 2022
全仏オープン14回2005〜2008, 2010〜2014, 2017〜2020, 2022
全英オープン2回2008, 2010
全米オープン4回2010, 2013, 2017, 2019

3位 ロジャー・フェデラー(スイス)

ロジャー・フェデラー(1981年8月生まれ)は滑らかなプレースタイルと高い技術で「テニスの詩人」と称されたスイス出身の選手です。ウィンブルドン8回優勝は男子シングルス歴代最多記録で、2003年から2007年にかけて5連覇を達成しました。また全米オープンも2004年から2008年にかけて5連覇という偉業を成し遂げています。

2022年9月15日に引退を表明し、同年9月23日のレーバーカップでのナダルとのダブルスが最後の公式戦となりました。長きにわたりテニス界を牽引した輝かしいキャリアに幕を閉じました。

優れた審美性と圧倒的な技術は引退後も多くのファンに語り継がれています。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン6回2004, 2006, 2007, 2010, 2017, 2018
全仏オープン1回2009
全英オープン8回2003〜2007, 2009, 2012, 2017
全米オープン5回2004〜2008

4位 ピート・サンプラス(アメリカ)

ピート・サンプラス(1971年8月生まれ)は1990年代から2000年代初頭にかけてテニス界を席巻したアメリカの元プロ選手です。サーブの威力と正確性において歴代屈指の評価を受けており、グラスコートを得意とした「グラスのスペシャリスト」として知られます。ウィンブルドン7回は当時の男子最多タイ、全米オープン5回はオープン化以降の男子最多タイ記録でした。

唯一、全仏オープンのタイトルは獲得できませんでしたが、1990年から2002年の間に14回のグランドスラム優勝を達成。フェデラーに記録を塗り替えられるまで、男子最多グランドスラム優勝記録を保持していました。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン2回1994, 1997
全仏オープン0回
全英オープン7回1993〜1995, 1997〜2000
全米オープン5回1990, 1993, 1995, 1996, 2002

5位 ロイ・エマーソン(オーストラリア)

ロイ・エマーソン(1936年11月生まれ)は1960年代を中心に活躍したオーストラリアの元プロ選手で、テニスがアマチュア主体だった時代に通算12回のグランドスラムを制しました。全豪オープン6回の優勝は今なお女子を含む歴代上位の記録であり、地元オーストラリアの英雄として語り継がれています。

圧倒的なフィジカルと高い守備能力で知られ、1968年のオープン化以前に記録を積み上げた選手としての評価は現在も高い選手です。1967年に12勝目を挙げて当時の男子最多記録を樹立し、2000年のウィンブルドンでピート・サンプラスが13勝目を挙げるまで33年間、その記録を保持しました。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン6回1961, 1963, 1964, 1965, 1966, 1967
全仏オープン2回1963, 1967
全英オープン2回1964, 1965
全米オープン2回1961, 1964

女子

女子シングルスのグランドスラム歴代最多優勝記録はマーガレット・コートの24回です。コートはオープン化前後の両時代にまたがって活躍した選手で、時代を超えた偉大な記録として長く語り継がれています。

順位選手名国籍通算全豪全仏全英全米
1位マーガレット・コートオーストラリア24回11回5回3回5回
2位セリーナ・ウィリアムズアメリカ23回7回3回7回6回
3位シュテフィ・グラフドイツ22回4回6回7回5回
4位ヘレン・ウィルス・ムーディアメリカ19回0回4回8回7回
5位マルチナ・ナブラチロワアメリカ(チェコ系)18回3回2回9回4回
5位クリス・エバートアメリカ18回2回7回3回6回

1位 マーガレット・コート(オーストラリア)

マーガレット・コート(1942年7月生まれ)は24回のグランドスラム優勝を誇り、男女を通じてジョコビッチと並ぶ史上最多タイ記録の保持者です。全豪オープン11回は女子歴代最多記録で、全仏オープン5回もエバートの7回、グラフの6回に次ぐ歴代3位の記録です。

全米オープンでも5回優勝するなど、4大会すべてで複数回のタイトルを獲得しています。1970年には女子史上2人目となる年間グランドスラム(同一暦年に4大会すべて制覇)を達成しました。

コートが活躍した1960〜70年代はオープン化の移行期でもあり、アマチュア・プロの両時代にまたがってトップレベルで活躍し続けたことが記録の大きさを物語っています。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン11回1960〜1966, 1969〜1971, 1973
全仏オープン5回1962, 1964, 1969, 1970, 1973
全英オープン3回1963, 1965, 1970
全米オープン5回1962, 1965, 1969, 1970, 1973

2位 セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)

セリーナ・ウィリアムズ(1981年9月生まれ)はオープン化以降に限ると女子最多となる23回のグランドスラム優勝を誇ります。パワフルなサーブと攻撃的なプレースタイルで1999年の全米オープン初優勝から2017年の全豪オープンまで実に18年間にわたってグランドスラムを制し続けました。

全豪オープン7回はオープン化以降の女子最多記録です。全英オープン7回はナブラチロワの9回、ヘレン・ウィルス・ムーディの8回に次ぐ女子歴代3位タイの記録です。2022年全米オープンを最後に競技から離れ、「引退」ではなくテニスから進化して離れると表現していましたが、2026年6月に約4年ぶりの現役復帰を発表しました。

2026年はウィンブルドンのシングルスにも出場し、全米オープンでは混合ダブルスに出場。さらに姉ビーナスとの女子ダブルスにも出場予定です。世界ランキング1位の通算週数は女子歴代3位で、グランドスラム準優勝も含めると女子テニス史上最も偉大な選手のひとりとして評価されています。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン7回2003, 2005, 2007, 2009, 2010, 2015, 2017
全仏オープン3回2002, 2013, 2015
全英オープン7回2002, 2003, 2009, 2010, 2012, 2015, 2016
全米オープン6回1999, 2002, 2008, 2012, 2013, 2014

3位 シュテフィ・グラフ(ドイツ)

シュテフィ・グラフ(1969年6月生まれ)は1988年にオープン化以降で唯一の年間グランドスラムを達成し、さらにソウル五輪の金メダルも合わせた「ゴールデンスラム」という史上唯一の記録を持つドイツの元プロ選手です。通算22回のグランドスラム優勝は女子歴代3位の記録です。

全英オープン7回・全仏オープン6回を誇り、クレーからグラスまであらゆるサーフェスで高いパフォーマンスを発揮しました。世界ランキング1位の通算保持週数(377週)は女子歴代最多記録です。

1999年に引退後はアメリカ出身の元プロ選手アンドレ・アガシと結婚しています。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン4回1988, 1989, 1990, 1994
全仏オープン6回1987, 1988, 1993, 1995, 1996, 1999
全英オープン7回1988, 1989, 1991, 1992, 1993, 1995, 1996
全米オープン5回1988, 1989, 1993, 1994, 1995

4位 ヘレン・ウィルス・ムーディ(アメリカ)

ヘレン・ウィルス・ムーディ(1905〜1998年)は1920〜30年代にテニス界を席巻したアメリカの元選手で、全英オープン(ウィンブルドン)8回の優勝はナブラチロワの9回に次ぐ女子歴代2位の記録です。1927年から1938年にかけてウィンブルドンを8度制覇した偉業は、テニス史上屈指の記録として語り継がれています。

現代のグランドスラム体制が整う前の時代に活躍した選手ですが、全仏選手権4回・全米ナショナルズ7回も加えた通算19回の四大大会優勝は歴代4位の記録として名前を残しています。

「ヘレン・ウィルス」の名でも知られ、ポーカーフェイスのプレースタイルから「ミス・ポーカーフェイス」とも呼ばれました。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン0回
全仏オープン4回1928, 1929, 1930, 1932
全英オープン8回1927〜1930, 1932, 1933, 1935, 1938
全米オープン7回1923〜1925, 1927〜1929, 1931

5位 マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ・チェコ系)

マルチナ・ナブラチロワ(1956年10月生まれ)はチェコスロバキア(現チェコ)出身でアメリカに帰化したサーブ&ボレーの名手です。全英オープン9回優勝は女子テニス史上最多記録で、1982年から1987年にかけて6連覇を達成しました。通算18回のグランドスラム優勝はエバートと並んで歴代5位タイです。

現役時代はクリス・エバートとの長年にわたるライバル関係が世界的な注目を集め、両者のグランドスラム決勝での対決は「女子テニス史上最高のライバリー」とも評されます。

ダブルスでも多くの記録を持ち、シングルス・ダブルス・混合ダブルスを合わせたグランドスラム通算タイトル数は59回に達します。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン3回1981, 1983, 1985
全仏オープン2回1982, 1984
全英オープン9回1978, 1979, 1982〜1987, 1990
全米オープン4回1983, 1984, 1986, 1987

5位 クリス・エバート(アメリカ)

クリス・エバート(1954年12月生まれ)はベースラインプレーとツーハンドバックハンドを武器にした元アメリカのプロ選手です。全仏オープン7回の優勝は女子歴代最多記録で、クレーコートへの強さはナブラチロワと対照的な得意サーフェスとなっています。通算18回のグランドスラム優勝はナブラチロワと並んで歴代5位タイです。

キャリアを通じてグランドスラム56大会に出場し、52大会(92.9%)で準決勝以上に進出するという驚異的な安定感を誇りました。

1974年の全仏・全英の2大会制覇を皮切りに、1986年の全仏優勝まで12年以上にわたってトップレベルで活躍し続けました。引退後はテニス解説者・コメンテーターとして活動しています。

大会優勝回数主な優勝年
全豪オープン2回1982, 1984
全仏オープン7回1974, 1975, 1979, 1980, 1983, 1985, 1986
全英オープン3回1974, 1976, 1981
全米オープン6回1975〜1978, 1980, 1982

※本記事の記録は2026年9月2日時点のものです。現役選手の記録は今後変動する場合があります。