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野球のポジションは一見複雑に見えますが、それぞれの役割をしっかり理解すれば観戦がグッと面白くなります。
グラウンドで繰り広げられる9人の選手たちの連携プレー、華麗な守備、正確な送球など、さまざまな技術の詰まった野球の世界を、ポジションごとに詳しく解説します。
それぞれのポジションに求められる技術と役割を知れば、試合の見方が変わり、新たな野球の魅力に出会えるはずです!

野球は9人の選手がそれぞれ違うポジションを守り、チームとして戦う魅力的なスポーツです。
それぞれのポジションには固有の役割があり、必要な技術も異なります。
守備をしっかり理解すると、野球観戦がより楽しくなります。
1.ピッチャー(投手)

マウンドに立ち、打者に向かってボールを投げるピッチャーは、試合の勝敗を大きく左右する重要なポジションです。
主な仕事は打者を打ち取ることですが、バントやゴロの処理、走者のけん制なども行います。
ストレート、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップなど、さまざまな球種を組み合わせて打者と勝負します。
球速だけでなく、コントロールや変化球の制球力も重要です。
打者との心理戦も重要な要素で、カウントや打者の特徴、試合の状況など、さまざまな要因を考慮しながら投球を組み立てていきます。
NPBでは山本由伸選手(オリックス)や大野雄大選手(中日)、MLBでは大谷翔平選手(ドジャース)やゲリット・コール選手(ヤンキース)が、エースとして活躍しています。
2.キャッチャー(捕手)

キャッチャーは野球の司令塔と呼ばれ、グラウンドを見渡せる位置から全体の守備を指揮します。
ピッチャーの投げる球を受け止めるだけでなく、配球を考え、走者の盗塁も阻止します。
配球では、打者の特徴や調子、カウント、得点差など、さまざまな状況を判断してピッチャーにサインを出すことも必要です。
内野手の位置取りにも指示を出し、チーム全体の守備を統率します。
さらに、盗塁阻止では素早く正確な送球が必要で、捕球から送球までの動作を最小限に抑える技術も求められます。
NPBでは甲斐拓也選手(ソフトバンク)や木下拓哉選手(中日)、MLBではJ.T.リアルミュート選手(フィリーズ)やウィル・スミス選手(ドジャース)が、守備の要として活躍しています。
3.ファースト(一塁手)

一塁を守るファーストは、内野手からの送球を確実に捕る役割があります。
特に際どい送球や悪送球でも、上手く処理してアウトを取る技術が必要です。
ピッチャーのけん制球を受けて走者を刺すプレーや、バントの際の三塁線への移動など、状況に応じた判断力も求められます。
グラブさばきが上手く、送球が正確な選手が向いているポジションです。
NPBでは中村剛也選手(西武)や岡本和真選手(巨人)、MLBではフレディ・フリーマン選手(ドジャース)やポール・ゴールドシュミット選手(カージナルス)が、攻守にわたって活躍しています。
4.セカンド(二塁手)

セカンドは二塁付近を守り、特にダブルプレー時に重要な役割を果たすポジションです。
内野の中央部を守るため、多くのゴロをさばく必要があり、機動力と広い守備範囲が求められます。
ショートとの連携も重要で、素早い動きと正確な送球が必要です。
また、外野からの中継プレーの際には、状況に応じて適切な位置取りが求められます。
NPBでは吉川尚輝選手(巨人)や牧秀悟選手(DeNA)、MLBではマーカス・セミエン選手(レンジャーズ)やホセ・アルトゥーベ選手(アストロズ)が、守備の要として活躍しています。
5.サード(三塁手)

三塁を守るサードには、強い打球への対応が求められます。
「ホットコーナー」と呼ばれるとおり、右打者の強烈な打球が飛んでくるため、反射神経と強い送球が必要です。
バントへの対応も重要で、三塁から一塁までは遠いため、正確な送球も欠かせません。
また、ライナー性の打球に対する瞬時の判断力も必要とされます。
NPBでは宮崎敏郎選手(DeNA)や栗原陵矢選手(ソフトバンク)、MLBではホセ・ラミレス選手(ガーディアンズ)やマニー・マチャド選手(パドレス)が、華麗な守備で魅せています。
6.ショート(遊撃手)

内野守備の要となるショートは、二塁と三塁の間を守ります。
守備範囲が最も広く、さまざまな打球に対応しなければなりません。
ダブルプレーの要として、セカンドとの連携も重要な役割です。強い送球力と優れた運動神経に加え、状況判断力も必要です。
内野手の中でも特に守備力が問われるポジションといえます。
NPBでは今宮健太選手(ソフトバンク)と源田壮亮選手(西部)、MLBではトレイ・ターナー選手(フィリーズ)とカルロス・コレア選手(ツインズ)が、守備の要として君臨しています。
7.レフト(左翼手)

レフトは外野の左側を守り、打球に応じて柔軟に守備位置を変えます。
特に右打者の打球は引っ張りやすいため、広い範囲をカバーする必要があります。
内野からの中継プレーも重要で、状況に応じて三塁やホームへ速い送球が必要です。
打球の落下点を瞬時に判断する能力や、フェンス際のプレーにも対応できる技術が求められます。
NPBでは佐野恵太選手(DeNA)と近藤健介選手(ソフトバンク)、MLBではヨルダン・アルバレス選手(アストロズ)とフアン・ソト選手(ヤンキース)が、守備と打撃を両立しています。
8.センター(中堅手)

センターは外野の中心として、最も広い守備範囲を持つポジションです。
レフトとライトの間を埋めるように守り、外野手の中心として守備の指示も出します。
走力があり、打球の落下点を瞬時に判断できる能力が必要です。
外野全体の守備を指揮する立場として、状況判断力とリーダーシップも重要。
時にはホームランを阻止するためのジャンピングキャッチなど、高度な技術も必要とされます。
NPBでは近本光司選手(阪神)と周東佑京選手(ソフトバンク)、MLBではマイク・トラウト選手(エンゼルス)とフリオ・ロドリゲス選手(マリナーズ)が、安定した守備力を見せています。
9.ライト(右翼手)

ライトは外野の右側を守り、特に左打者の打球への対応が重要なポジションです。
外野手の中で最も遠い三塁への送球が必要になるため、強い肩が求められます。
また、ファーストの後方もカバーするなど、内野手との連携も大切です。
打球の方向や強さに応じて素早く動き出す判断力や、ファウルゾーンへの打球にも対応する技術が必要です。
NPBでは岡林勇希選手(中日)と万波中正選手(日本ハム)、MLBではアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)とロナルド・アクーニャJr選手(ブレーブス)が、強肩と広い守備範囲で活躍しています。
野球の各ポジションには固有の守備番号が割り当てられており、スコアブックの記録などで使用されます。
また、国際試合などでは英語表記も頻繁に使われます。
ポジション名 | 守備番号 | 英語表記 | 略称 |
---|---|---|---|
ピッチャー(投手) | 1 | Pitcher | P |
キャッチャー(捕手) | 2 | Catcher | C |
ファースト(一塁手) | 3 | First Baseman | 1B |
セカンド(二塁手) | 4 | Second Baseman | 2B |
サード(三塁手) | 5 | Third Baseman | 3B |
ショート(遊撃手) | 6 | Shortstop | SS |
レフト(左翼手) | 7 | Left Fielder | LF |
センター(中堅手) | 8 | Center Fielder | CF |
ライト(右翼手) | 9 | Right Fielder | RF |
守備番号は主にスコアブックの記録で使われます。たとえば「6-4-3」と記録された場合は、ショートからセカンド、ファーストへと転送されたダブルプレーを表します。
野球を見る楽しみが広がりますので、ぜひ覚えてみましょう。
守備の要となるピッチャーから外野手まで、それぞれのポジションには独自の魅力と重要な役割があります。
内野手たちの俊敏な動き、外野手の広範囲な守備、そしてキャッチャーの的確な配給指示など。
9つのポジションが互いに支え合い、ひとつのチームとして機能する野球は、見れば見るほど新しい発見があります。
プロ野球でもアマチュア野球でも、選手たちの技術や判断力が光る場面は数多くあります。
グラウンドで繰り広げられる選手たちの真剣勝負に、きっとあなたも魅了されることでしょう!