MLBワールドシリーズ 歴代優勝チーム一覧!最多優勝球団と名勝負
MLBワールドシリーズは、メジャーリーグ(MLB)の頂点を決める最高峰の舞台です。
アメリカンリーグとナショナルリーグの優勝チームが激突し、世界一の座をかけて争います。近年は大谷翔平や山本由伸といった日本人選手の活躍もあり、日本でも注目度が高まっています。
この記事では、ワールドシリーズの概要・仕組み・1903年からの全歴代優勝チーム一覧・日本人出場選手・歴史に残る名勝負をまとめて解説します。
MLBワールドシリーズとは
MLBワールドシリーズ(World Series)は、毎年10月から11月にかけて行われるMLBのポストシーズン最終ステージです。
アメリカンリーグとナショナルリーグそれぞれの優勝チームが対戦し、先に4勝したチームがその年の「ワールドチャンピオン」となります。
MLBワールドシリーズの歴史
第1回ワールドシリーズは1903年に開催されました。ボストン・アメリカンズ(現・レッドソックス)がピッツバーグ・パイレーツを破り、初代王者に輝いています。翌1904年はニューヨーク・ジャイアンツが出場を拒否したため不開催となりましたが、1905年以降はほぼ毎年開催されています。
例外として、1994年は選手ストライキの影響でシーズンが途中打ち切りとなり、ワールドシリーズも開催されませんでした。2020年は新型コロナウイルスの影響により、テキサス州の中立地(グローブライフ・フィールド)で開催されました。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1903年 | 第1回ワールドシリーズ開催。ボストン・アメリカンズが優勝 |
| 1904年 | ジャイアンツの出場拒否により不開催 |
| 1994年 | 選手ストライキにより不開催 |
| 2020年 | コロナ禍により中立地で開催(ドジャースが優勝) |
120年超の歴史の中には、野球の暗部が露わになった出来事もありました。1919年には、シカゴ・ホワイトソックスの選手8人がワールドシリーズでの八百長に関与したとされる「ブラックソックス事件」が発生しました。この事件は球界の信頼を大きく揺るがし、その余波でコミッショナー制度が創設されるなど、MLBが賭博や不正行為に厳格な姿勢を取る大きな転機となりました。
また、ボストン・レッドソックスは1918年のワールドシリーズ優勝後、1919年シーズン終了後にベーブ・ルースをヤンキースへ売却。
その後、2004年に世界一となるまで86年間優勝から遠ざかり、「バンビーノの呪い」と呼ばれました。2004年にはヤンキースにリーグ優勝決定シリーズで0勝3敗から4連勝というMLBのポストシーズン史上初の大逆転を演じてワールドシリーズを制し、世界中のファンを驚かせました。
MLBワールドシリーズの試合方式
ワールドシリーズは最大7試合制で行われ、先に4勝したチームが優勝となります。ホームフィールドアドバンテージは、2017年からレギュラーシーズンで勝率の高い方のリーグ優勝チームに与えられます。
試合は第1・2戦を一方のチームの本拠地で、第3・4・5戦を相手チームの本拠地で行い、第6・7戦は再び最初のチームの本拠地で開催されます。
| 試合 | 開催地 |
|---|---|
| 第1・2戦 | ホームフィールドアドバンテージを持つチームの本拠地 |
| 第3・4・5戦 | 相手チームの本拠地 |
| 第6・7戦 | ホームフィールドアドバンテージを持つチームの本拠地 |
ワールドシリーズに出場するためには、長いポストシーズンを勝ち抜く必要があります。
現行のポストシーズンは、ワイルドカードシリーズ(3試合2勝制)→ディビジョンシリーズ(5試合3勝制)→リーグチャンピオンシップシリーズ(7試合4勝制)→ワールドシリーズ(7試合4勝制)の4ラウンド制です。
ただし、各リーグの第1・第2シードはワイルドカードシリーズを免除され、ディビジョンシリーズから登場します。2022年のポストシーズン拡大により、各リーグ6チームが出場できるようになり、ワイルドカードからワールドシリーズへ進出したり、そのまま世界一に輝いたりする例も。
ワールドシリーズは最大7試合で行われるため、1試合で決着するトーナメントと比べて、先発投手の起用法や継投策、選手のコンディション管理などもシリーズの勝敗を左右します。
MLBワールドシリーズの優勝賞金・記念品
ワールドシリーズには固定の「賞金」という概念はなく、MLBのポストシーズン収益プールを分配する形で各選手に「シェア(配分金)」が支払われます。
2025年のワールドシリーズでは、優勝したドジャースの選手1人あたりのフルシェアは約48万4,748ドル、準優勝のブルージェイズは約35万4,118ドルでした。
優勝チームにはコミッショナーズ・トロフィーが授与。また、シリーズを通じて最も活躍した選手にはワールドシリーズMVPが贈られます。通常は1名ですが、1981年にはロン・セイ、ペドロ・ゲレーロ、スティーブ・イェーガーの3選手が共同受賞した例があります。
優勝球団の選手・コーチ・スタッフらにはチャンピオンシップリングが贈られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コミッショナーズ・トロフィー | 優勝チーム |
| ワールドシリーズMVP | シリーズ最優秀選手(原則1名) |
| チャンピオンシップリング | 優勝球団の選手・コーチ・スタッフら |
| 優勝シェア(2025年実績) | 1人あたり約48万4,748ドル |
MLBワールドシリーズ歴代優勝チーム一覧【1903〜2025年】
1903年の第1回から2025年まで、ワールドシリーズは1904年と1994年を除く121回開催されています。
以下は全大会の優勝チームと対戦相手の一覧です。
| 年 | 優勝チーム | 対戦相手 |
|---|---|---|
| 1903年 | ボストン・アメリカンズ | ピッツバーグ・パイレーツ |
| 1905年 | ニューヨーク・ジャイアンツ | フィラデルフィア・アスレチックス |
| 1906年 | シカゴ・ホワイトソックス | シカゴ・カブス |
| 1907年 | シカゴ・カブス | デトロイト・タイガース |
| 1908年 | シカゴ・カブス | デトロイト・タイガース |
| 1909年 | ピッツバーグ・パイレーツ | デトロイト・タイガース |
| 1910年 | フィラデルフィア・アスレチックス | シカゴ・カブス |
| 1911年 | フィラデルフィア・アスレチックス | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1912年 | ボストン・レッドソックス | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1913年 | フィラデルフィア・アスレチックス | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1914年 | ボストン・ブレーブス | フィラデルフィア・アスレチックス |
| 1915年 | ボストン・レッドソックス | フィラデルフィア・フィリーズ |
| 1916年 | ボストン・レッドソックス | ブルックリン・ロビンス |
| 1917年 | シカゴ・ホワイトソックス | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1918年 | ボストン・レッドソックス | シカゴ・カブス |
| 1919年 | シンシナティ・レッズ | シカゴ・ホワイトソックス |
| 1920年 | クリーブランド・インディアンス | ブルックリン・ロビンス |
| 1921年 | ニューヨーク・ジャイアンツ | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1922年 | ニューヨーク・ジャイアンツ | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1923年 | ニューヨーク・ヤンキース | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1924年 | ワシントン・セネタース | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1925年 | ピッツバーグ・パイレーツ | ワシントン・セネタース |
| 1926年 | セントルイス・カージナルス | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1927年 | ニューヨーク・ヤンキース | ピッツバーグ・パイレーツ |
| 1928年 | ニューヨーク・ヤンキース | セントルイス・カージナルス |
| 1929年 | フィラデルフィア・アスレチックス | シカゴ・カブス |
| 1930年 | フィラデルフィア・アスレチックス | セントルイス・カージナルス |
| 1931年 | セントルイス・カージナルス | フィラデルフィア・アスレチックス |
| 1932年 | ニューヨーク・ヤンキース | シカゴ・カブス |
| 1933年 | ニューヨーク・ジャイアンツ | ワシントン・セネタース |
| 1934年 | セントルイス・カージナルス | デトロイト・タイガース |
| 1935年 | デトロイト・タイガース | シカゴ・カブス |
| 1936年 | ニューヨーク・ヤンキース | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1937年 | ニューヨーク・ヤンキース | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1938年 | ニューヨーク・ヤンキース | シカゴ・カブス |
| 1939年 | ニューヨーク・ヤンキース | シンシナティ・レッズ |
| 1940年 | シンシナティ・レッズ | デトロイト・タイガース |
| 1941年 | ニューヨーク・ヤンキース | ブルックリン・ドジャース |
| 1942年 | セントルイス・カージナルス | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1943年 | ニューヨーク・ヤンキース | セントルイス・カージナルス |
| 1944年 | セントルイス・カージナルス | セントルイス・ブラウンズ |
| 1945年 | デトロイト・タイガース | シカゴ・カブス |
| 1946年 | セントルイス・カージナルス | ボストン・レッドソックス |
| 1947年 | ニューヨーク・ヤンキース | ブルックリン・ドジャース |
| 1948年 | クリーブランド・インディアンス | ボストン・ブレーブス |
| 1949年 | ニューヨーク・ヤンキース | ブルックリン・ドジャース |
| 1950年 | ニューヨーク・ヤンキース | フィラデルフィア・フィリーズ |
| 1951年 | ニューヨーク・ヤンキース | ニューヨーク・ジャイアンツ |
| 1952年 | ニューヨーク・ヤンキース | ブルックリン・ドジャース |
| 1953年 | ニューヨーク・ヤンキース | ブルックリン・ドジャース |
| 1954年 | ニューヨーク・ジャイアンツ | クリーブランド・インディアンス |
| 1955年 | ブルックリン・ドジャース | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1956年 | ニューヨーク・ヤンキース | ブルックリン・ドジャース |
| 1957年 | ミルウォーキー・ブレーブス | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1958年 | ニューヨーク・ヤンキース | ミルウォーキー・ブレーブス |
| 1959年 | ロサンゼルス・ドジャース | シカゴ・ホワイトソックス |
| 1960年 | ピッツバーグ・パイレーツ | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1961年 | ニューヨーク・ヤンキース | シンシナティ・レッズ |
| 1962年 | ニューヨーク・ヤンキース | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
| 1963年 | ロサンゼルス・ドジャース | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1964年 | セントルイス・カージナルス | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1965年 | ロサンゼルス・ドジャース | ミネソタ・ツインズ |
| 1966年 | ボルチモア・オリオールズ | ロサンゼルス・ドジャース |
| 1967年 | セントルイス・カージナルス | ボストン・レッドソックス |
| 1968年 | デトロイト・タイガース | セントルイス・カージナルス |
| 1969年 | ニューヨーク・メッツ | ボルチモア・オリオールズ |
| 1970年 | ボルチモア・オリオールズ | シンシナティ・レッズ |
| 1971年 | ピッツバーグ・パイレーツ | ボルチモア・オリオールズ |
| 1972年 | オークランド・アスレチックス | シンシナティ・レッズ |
| 1973年 | オークランド・アスレチックス | ニューヨーク・メッツ |
| 1974年 | オークランド・アスレチックス | ロサンゼルス・ドジャース |
| 1975年 | シンシナティ・レッズ | ボストン・レッドソックス |
| 1976年 | シンシナティ・レッズ | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1977年 | ニューヨーク・ヤンキース | ロサンゼルス・ドジャース |
| 1978年 | ニューヨーク・ヤンキース | ロサンゼルス・ドジャース |
| 1979年 | ピッツバーグ・パイレーツ | ボルチモア・オリオールズ |
| 1980年 | フィラデルフィア・フィリーズ | カンザスシティ・ロイヤルズ |
| 1981年 | ロサンゼルス・ドジャース | ニューヨーク・ヤンキース |
| 1982年 | セントルイス・カージナルス | ミルウォーキー・ブリュワーズ |
| 1983年 | ボルチモア・オリオールズ | フィラデルフィア・フィリーズ |
| 1984年 | デトロイト・タイガース | サンディエゴ・パドレス |
| 1985年 | カンザスシティ・ロイヤルズ | セントルイス・カージナルス |
| 1986年 | ニューヨーク・メッツ | ボストン・レッドソックス |
| 1987年 | ミネソタ・ツインズ | セントルイス・カージナルス |
| 1988年 | ロサンゼルス・ドジャース | オークランド・アスレチックス |
| 1989年 | オークランド・アスレチックス | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
| 1990年 | シンシナティ・レッズ | オークランド・アスレチックス |
| 1991年 | ミネソタ・ツインズ | アトランタ・ブレーブス |
| 1992年 | トロント・ブルージェイズ | アトランタ・ブレーブス |
| 1993年 | トロント・ブルージェイズ | フィラデルフィア・フィリーズ |
| 1995年 | アトランタ・ブレーブス | クリーブランド・インディアンス |
| 1996年 | ニューヨーク・ヤンキース | アトランタ・ブレーブス |
| 1997年 | フロリダ・マーリンズ | クリーブランド・インディアンス |
| 1998年 | ニューヨーク・ヤンキース | サンディエゴ・パドレス |
| 1999年 | ニューヨーク・ヤンキース | アトランタ・ブレーブス |
| 2000年 | ニューヨーク・ヤンキース | ニューヨーク・メッツ |
| 2001年 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | ニューヨーク・ヤンキース |
| 2002年 | アナハイム・エンゼルス | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
| 2003年 | フロリダ・マーリンズ | ニューヨーク・ヤンキース |
| 2004年 | ボストン・レッドソックス | セントルイス・カージナルス |
| 2005年 | シカゴ・ホワイトソックス | ヒューストン・アストロズ |
| 2006年 | セントルイス・カージナルス | デトロイト・タイガース |
| 2007年 | ボストン・レッドソックス | コロラド・ロッキーズ |
| 2008年 | フィラデルフィア・フィリーズ | タンパベイ・レイズ |
| 2009年 | ニューヨーク・ヤンキース | フィラデルフィア・フィリーズ |
| 2010年 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | テキサス・レンジャーズ |
| 2011年 | セントルイス・カージナルス | テキサス・レンジャーズ |
| 2012年 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | デトロイト・タイガース |
| 2013年 | ボストン・レッドソックス | セントルイス・カージナルス |
| 2014年 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | カンザスシティ・ロイヤルズ |
| 2015年 | カンザスシティ・ロイヤルズ | ニューヨーク・メッツ |
| 2016年 | シカゴ・カブス | クリーブランド・インディアンス |
| 2017年 | ヒューストン・アストロズ | ロサンゼルス・ドジャース |
| 2018年 | ボストン・レッドソックス | ロサンゼルス・ドジャース |
| 2019年 | ワシントン・ナショナルズ | ヒューストン・アストロズ |
| 2020年 | ロサンゼルス・ドジャース | タンパベイ・レイズ |
| 2021年 | アトランタ・ブレーブス | ヒューストン・アストロズ |
| 2022年 | ヒューストン・アストロズ | フィラデルフィア・フィリーズ |
| 2023年 | テキサス・レンジャーズ | アリゾナ・ダイヤモンドバックス |
| 2024年 | ロサンゼルス・ドジャース | ニューヨーク・ヤンキース |
| 2025年 | ロサンゼルス・ドジャース | トロント・ブルージェイズ |
MLBワールドシリーズの直近10年の優勝チーム
2016年から2025年の直近10年間では、ロサンゼルス・ドジャースが3度(2020・2024・2025年)優勝しています。2025年にドジャースが2年連続制覇を達成し、2000年のニューヨーク・ヤンキース以来25年ぶりとなる連覇を果たしました。
この10年では、ドジャースとヒューストン・アストロズの2球団が際立った存在感を示しています。アストロズは2017年から2022年までの6年間で4度(2017・2019・2021・2022年)ワールドシリーズへ進出し、2017年と2022年に優勝しました。
2016年のシカゴ・カブスの優勝は、1908年以来108年ぶりというMLB史上最長のブランクを終わらせた歴史的な快挙として、スポーツ史に深く刻まれています。
| 年 | 優勝チーム | 対戦相手 | シリーズ結果 |
|---|---|---|---|
| 2016年 | シカゴ・カブス | クリーブランド・インディアンス | 4勝3敗 |
| 2017年 | ヒューストン・アストロズ | ロサンゼルス・ドジャース | 4勝3敗 |
| 2018年 | ボストン・レッドソックス | ロサンゼルス・ドジャース | 4勝1敗 |
| 2019年 | ワシントン・ナショナルズ | ヒューストン・アストロズ | 4勝3敗 |
| 2020年 | ロサンゼルス・ドジャース | タンパベイ・レイズ | 4勝2敗 |
| 2021年 | アトランタ・ブレーブス | ヒューストン・アストロズ | 4勝2敗 |
| 2022年 | ヒューストン・アストロズ | フィラデルフィア・フィリーズ | 4勝2敗 |
| 2023年 | テキサス・レンジャーズ | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 4勝1敗 |
| 2024年 | ロサンゼルス・ドジャース | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝1敗 |
| 2025年 | ロサンゼルス・ドジャース | トロント・ブルージェイズ | 4勝3敗 |
最多優勝チームは?
ワールドシリーズの歴代最多優勝はニューヨーク・ヤンキースで、2025年シーズン終了時点で27回を誇ります。2位以下は大きく差があり、セントルイス・カージナルスが11回で続きます。
※優勝回数は球団フランチャイズの通算。移転・球団名変更前の優勝も含む(ドジャースのブルックリン時代、ジャイアンツのニューヨーク時代、アスレチックスのフィラデルフィア時代など)。
ニューヨーク・ヤンキースの27回という優勝回数は、2位のセントルイス・カージナルス(11回)の2倍以上にあたり、その差は圧倒的です。ヤンキースが強さを誇った時代は主に3つあります。1920〜30年代はベーブ・ルースとルー・ゲーリッグを擁した時代、1949〜1964年はミッキー・マントルやヨギ・ベラが活躍した「黄金期」、そして1996〜2000年のデレク・ジーター率いる「コア・フォー」の時代です。
とりわけ1949〜1953年の5連覇はワールドシリーズ史上最長の連続優勝記録として現在も破られていません。
| 順位 | 球団名 | 優勝回数 |
|---|---|---|
| 1位 | ニューヨーク・ヤンキース | 27回 |
| 2位 | セントルイス・カージナルス | 11回 |
| 3位 | ロサンゼルス・ドジャース | 9回 |
| 3位 | ボストン・レッドソックス | 9回 |
| 3位 | アスレチックス | 9回 |
| 6位 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 8回 |
主な連覇記録は?
ワールドシリーズの連覇は容易ではなく、歴史的に成し遂げたチームは限られています。最長はニューヨーク・ヤンキースの1949〜1953年にかけての5連覇です。
2024・2025年のロサンゼルス・ドジャースの2連覇は、2000年のヤンキース以来25年ぶりの快挙でした。
| 連覇期間 | チーム | 連続優勝数 |
|---|---|---|
| 1907〜1908年 | シカゴ・カブス | 2連覇 |
| 1910〜1911年 | フィラデルフィア・アスレチックス | 2連覇 |
| 1915〜1916年 | ボストン・レッドソックス | 2連覇 |
| 1921〜1922年 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 2連覇 |
| 1927〜1928年 | ニューヨーク・ヤンキース | 2連覇 |
| 1929〜1930年 | フィラデルフィア・アスレチックス | 2連覇 |
| 1936〜1939年 | ニューヨーク・ヤンキース | 4連覇 |
| 1949〜1953年 | ニューヨーク・ヤンキース | 5連覇 |
| 1961〜1962年 | ニューヨーク・ヤンキース | 2連覇 |
| 1972〜1974年 | オークランド・アスレチックス | 3連覇 |
| 1975〜1976年 | シンシナティ・レッズ | 2連覇 |
| 1977〜1978年 | ニューヨーク・ヤンキース | 2連覇 |
| 1992〜1993年 | トロント・ブルージェイズ | 2連覇 |
| 1998〜2000年 | ニューヨーク・ヤンキース | 3連覇 |
| 2024〜2025年 | ロサンゼルス・ドジャース | 2連覇 |
MLBワールドシリーズに出場した経験がある日本人選手一覧
2025年シーズン終了時点で、ワールドシリーズの試合に実際に出場した日本人選手は17人います。所属チームがワールドシリーズに出場していても、実際の試合に登板・出場しなかった選手は含んでいません。
| 選手名 | 所属チーム | 出場年 | 結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 新庄 剛志 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 2002年 | 敗退 | |
| 松井 秀喜 | ニューヨーク・ヤンキース | 2003・2009年 | 2009年優勝 | 2009年WS MVP |
| 田口 壮 | セントルイス・カージナルス | 2004・2006年 | 2006年優勝 | |
| 井口 資仁 | シカゴ・ホワイトソックス | 2005年 | 優勝 | |
| 松坂 大輔 | ボストン・レッドソックス | 2007年 | 優勝 | |
| 岡島 秀樹 | ボストン・レッドソックス | 2007年 | 優勝 | |
| 松井 稼頭央 | コロラド・ロッキーズ | 2007年 | 敗退 | |
| 岩村 明憲 | タンパベイ・レイズ | 2008年 | 敗退 | |
| 上原 浩治 | ボストン・レッドソックス | 2013年 | 優勝 | |
| 田澤 純一 | ボストン・レッドソックス | 2013年 | 優勝 | |
| 青木 宣親 | カンザスシティ・ロイヤルズ | 2014年 | 敗退 | |
| ダルビッシュ 有 | ロサンゼルス・ドジャース | 2017年 | 敗退 | |
| 前田 健太 | ロサンゼルス・ドジャース | 2017・2018年 | 敗退 | |
| 筒香 嘉智 | タンパベイ・レイズ | 2020年 | 敗退 | |
| 大谷 翔平 | ロサンゼルス・ドジャース | 2024・2025年 | 優勝 | |
| 山本 由伸 | ロサンゼルス・ドジャース | 2024・2025年 | 優勝 | 2025年WS MVP |
| 佐々木 朗希 | ロサンゼルス・ドジャース | 2025年 | 優勝 |
なお、ワールドシリーズのMVPが日本人選手に贈られたのは2009年の松井秀喜と2025年の山本由伸の2例のみです。
松井は2009年のシリーズで3本塁打8打点を記録し、特に第6戦では本塁打を含む6打点と圧巻の活躍でヤンキースの世界一に貢献しました。当時打席に立った際、ヤンキー・スタジアムのスタンドは「ヒデキ!」という歓声に包まれ、日本人プレーヤーがMLBの頂点に立つことを象徴する場面として広く記憶されています。
2024年は大谷翔平と山本由伸がドジャースで世界一を経験し、2025年には佐々木朗希も加入しました。2025年のワールドシリーズでは3人全員が出場。
大谷は打者だけでなく第4戦と第7戦に先発投手として登板し、佐々木も救援で登板しました。山本は3勝、防御率1.02の圧巻の成績を残してシリーズMVPに輝いています。
MLBワールドシリーズの名勝負
ワールドシリーズの歴史には、野球史に刻まれる名勝負が数多くあります。ここでは特に語り継がれる3試合を紹介します。
ドジャース vs ブルージェイズ 第7戦(2025年)
2025年11月1日、カナダ・トロントで行われたワールドシリーズ第7戦は、延長11回まで激闘が続く歴史的な一戦となりました。
ドジャースは1点を追う9回、ミゲル・ロハスが起死回生の同点ソロ本塁打を放ち、4-4として延長戦へ持ち込みました。延長11回にはウィル・スミスが勝ち越しソロを放ち、5-4で勝利。ドジャースが2000年のヤンキース以来25年ぶりの連覇を達成しました。
山本由伸は前日の第6戦で96球を投げた翌日に登板し、2回2/3を無失点に抑えました。山本はシリーズ通算3勝・防御率1.02でMVPに輝き、松井秀喜氏に続く日本人選手史上2人目のワールドシリーズMVPとなりました。
第7戦は米国・カナダ・日本の合計で平均5,100万人が視聴し、MLBの試合として34年ぶりの高水準を記録しました。
カージナルス vs レンジャーズ 第6戦(2011年)
2011年10月27日のワールドシリーズ第6戦は、「史上最高のワールドシリーズゲーム」と称されることもある伝説の試合です。
テキサス・レンジャーズはこの試合2度にわたってあと1ストライクで世界一に迫りましたが、そのたびにカージナルスが追いつくという劇的な展開となりました。9回2死から、デビッド・フリースが2点タイムリー三塁打を放って同点。
さらに10回にも追いつき、延長11回にフリースがサヨナラ本塁打を叩き込みました。カージナルスが10-9で勝利し、翌日の第7戦も制して世界一となりました。フリースはシリーズMVPに選ばれています。
この試合で特に語り継がれるのは、2度の「あと1ストライク」の場面です。レンジャーズは9回と10回の2度にわたり、あと1ストライクで球団初の世界一というところまで迫りました。
そこからの劇的な逆転劇は、野球のドラマ性を最大限に体現した試合として、ファンの記憶に刻まれています。
ツインズ vs ブレーブス 第7戦(1991年)
1991年10月27日のワールドシリーズ第7戦は、投手戦の最高峰として語り継がれる一戦です。
ミネソタ・ツインズのジャック・モリスは10回を完封し、0-0のまま延長戦へ突入した試合を締めました。9回終了後に監督が交代を告げようとした際、モリスは「まだ降りない」と続投を主張したとされています。
10回裏、ジーン・ラーキンのサヨナラ安打でダン・グラッデンがホームを踏み、1-0でツインズが優勝を決めました。モリスはMVPを受賞し、この試合は「WS史上最高の投手戦」として今も広く語り継がれています。
なお、この1991年のシリーズはミネソタとアトランタの両チームが前年最下位から一気に優勝争いを制してワールドシリーズに進出したことから、「ワースト・トゥ・ファースト」のシリーズとして特別な注目を集めました。7試合中5試合が1点差、3試合が延長戦という接戦続きで、シリーズ全体の完成度の高さからMLB史上最高のワールドシリーズとして挙げるファンや記者も多くいます。