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2025年春のセンバツ高校野球の組み合わせ、出場校一覧、試合結果、トーナメント表、試合日程と放送・配信日程

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春の訪れとともに、球児たちの熱い戦いが繰り広げられる選抜高校野球大会が、今年も開幕します。

2025年の春、甲子園の舞台で躍動する高校球児たちの姿を、いち早くチェックしてみましょう。

本記事では、大会の日程、出場校、そして注目校について詳しく紹介します。

目次

2025年春のセンバツの日程

2025年春の選抜高校野球大会は、3月18日から13日間の日程で開催されます。

大会の日程や開催地について、詳しくみていきましょう。

大会名第97回選抜高等学校野球大会
日程2025年3月18日~3月30日
組み合わせ抽選会2025年3月7日
開催地阪神甲子園球場

第97回選抜高等学校野球大会は、2025年3月18日(火)から3月30日(日)までの13日間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場でおこなわれます。

1回戦3月18日〜3月23日
2回戦3月23日〜3月25日
準々決勝3月26日
準決勝3月28日
決勝3月30日
2025年3月7日時点の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

準々決勝と準決勝の翌日には休養日が設けられました。

2025年春のセンバツ高校野球のトーナメント表

2025年春のセンバツ高校野球の組み合わせは以下のとおりです。

試合日程・結果と放送・配信日程

第1日 3月18日(火)

日時対戦カード
3月18日(火)
10:30
【第1試合】
柳ケ浦(大分) 2-3 二松学舎大付(東京)
3月18日(火)
13:00
【第2試合】
米子松蔭(鳥取) 2-10 花巻東(岩手)
3月18日(火)
15:30
【第3試合】
健大高崎(群馬) 3-1 明徳義塾(高知)

第2日 3月19日(水)

日時対戦カード
3/19(水)
9:00
【第1試合】
敦賀気比(福井) 15-0 滋賀短大付(滋賀)
3/19(水)
11:30
【第2試合】
横浜(神奈川) 4-2 市和歌山(和歌山)
3/19(水)
14:00
【第3試合】
青森山田(青森) 3-6 沖縄尚学(沖縄)

第3日 3月20日(木)

日時対戦カード
3/20(木)
9:00
【第1試合】
西日本短大付(福岡) 6-0 大垣日大(岐阜)
3/20(木)
11:30
【第2試合】
天理(奈良) 1-5 山梨学院(山梨)
3/20(木)
14:00
【第3試合】
壱岐(長崎) 2-7 東洋大姫路(兵庫)

第4日 3月21日(金)

日時対戦カード
3/21(金)
9:00
【第1試合】
広島商(広島) 10-2 横浜清陵(神奈川)
3/21(金)
11:30
【第2試合】
エナジックスポーツ(沖縄) 8-0 至学館(愛知)
3/21(金)
14:00
【第3試合】
千葉黎明(千葉) 0-6 智弁和歌山(和歌山)

第5日 3月22日(土)

日時対戦カード
3/22(土)
9:00
【第1試合】
早稲田実(東京) 8-2 高松商(香川)
3/22(土)
11:30
【第2試合】
聖光学院(福島) 4-3 常葉大菊川(静岡)
3/22(土)
14:00
【第3試合】
滋賀学園(滋賀) 0-3 浦和実(埼玉)

第6日 3月23日(日)

日時対戦カード
3/23(日)
9:00
【第1試合】
日本航空石川(石川) 6-7 東海大札幌(北海道)
3/23(日)
11:30
【第2試合】
二松学舎大付(東京) 3-6 花巻東(岩手)
3/23(日)
14:00
【第3試合】
健大高崎(群馬) 4-3 敦賀気比(福井)

第7日 3月24日(月)

日時対戦カード
3/24(月)
9:00
【第1試合】
横浜(神奈川) 8-7 沖縄尚学(沖縄)
3/24(月)
11:30
【第2試合】
西日本短大付(福岡) 11-5 山梨学院(山梨)
3/24(月)
14:00
【第3試合】
東洋大姫路(兵庫) 2-6 広島商(広島)

第8日 3月25日(火)

日時対戦カード
3/25(火)
9:00
【第1試合】
エナジックスポーツ(沖縄) 4-9 智弁和歌山(和歌山)
3/25(火)
11:30
【第2試合】
早稲田実(東京) 4-7 聖光学院(福島)
3/25(火)
14:00
【第3試合】
浦和実(埼玉) 8-2 東海大札幌(北海道)

第9日 3月26日(水) 準々決勝

日時対戦カード
3/26(水)
8:30
【第1試合】
花巻東(岩手) 1-9 健大高崎(群馬)
3/26(水)
11:00
【第2試合】
横浜(神奈川) 5-1 西日本短大付(福岡)
3/26(水)
13:30
【第3試合】
広島商(広島) 0-7 智弁和歌山(和歌山)
3/26(水)
16:00
【第4試合】
聖光学院(福島) 4-12 浦和実(埼玉)

第10日 3月28日(金) 準決勝

日時対戦カード
3/28(金)
11:00
【第1試合】
健大高崎(群馬) 1-5 横浜(神奈川)
3/28(金)
13:30
【第2試合】
智弁和歌山(和歌山) 5-0 浦和実(埼玉)

第11日 3月30日(日) 決勝戦

日時対戦カード
3/30(日)
12:30
【決勝戦】
横浜(神奈川) 11-4 智弁和歌山(和歌山)

※横浜高校(神奈川) が19年ぶり4度目のセンバツ優勝!

2025年春のセンバツ 試合内容

柳ケ浦(大分) 2-3 二松学舎大付(東京)

試合日3/18日
試合結果✕柳ケ浦(大分) 2-3 二松学舎大付(東京)〇
本塁打
バッテリー柳ケ浦:宮原、杉本- 香田、真子
二松学舎大付:河内、及川 – 永尾

【戦評】

二松学舎大付が開幕戦を制した。二松学舎大付は4回裏、土屋の犠飛で先制する。同点で迎えた6回には、入山の適時二塁打で勝ち越しに成功した。投げては、先発・河内が8回途中1失点の好投。敗れた柳ケ浦は、最終回に1点差まで追い上げるも、あと一歩及ばなかった。

米子松蔭(鳥取) 2-10 花巻東(岩手)

試合日3/18日
試合結果米子松蔭(鳥取) 2-10 花巻東(岩手)
本塁打
バッテリー米子松蔭:新里、佐谷、井田 – 惣郷(ソウゴウ)
花巻東:金野、万谷- 高橋蓮

【戦評】

花巻東は初回、赤間の適時二塁打などで3点を先制する。その後は、3回裏に山崎の適時二塁打などで3点を加えると、4回には新田の適時三塁打などで2点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・金野が7回1失点の好投。敗れた米子松蔭は、投打ともに振るわなかった。

健大高崎(群馬) 3-1 明徳義塾(高知)

試合日3/18日
試合結果〇健大高崎(群馬) 【延長タイブレーク】3-1 明徳義塾(高知)✕
本塁打
バッテリー健大高崎:下重 – 小堀
明徳義塾:池崎 – 里山

【戦評】

タイブレークを制した健大高崎が2回戦進出。健大高崎は1-1で迎えた延長10回表、栗原の適時打などで2点を加え、勝ち越しに成功する。投げては、先発・下重が10回3安打1失点の快投。敗れた明徳義塾は、先発・池崎が力投を見せるも、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

敦賀気比(福井) 15-0 滋賀短大付(滋賀)

試合日3/19日
試合結果〇敦賀気比(福井) 15-0 滋賀短大付✕
本塁打
バッテリー滋賀短大付:櫻本、中井 – 大窪
敦賀気比:五十子(イガッコ)、東川、山本- 小林、村雲

【戦評】

投打のかみ合った敦賀気比が2回戦進出。敦賀気比は初回、岩崎の適時打で幸先よく2点を先制する。その後も小西が2本の適時打を放つなど、終わってみれば15安打で15得点を挙げた。投げては、先発・五十子が7回3安打無失点9奪三振の好投。敗れた滋賀短大付は、序盤の好機を生かせなかった。

横浜(神奈川) 4-2 市和歌山(和歌山)

試合日3/19日
試合結果〇横浜(神奈川) 4-2 市和歌山(和歌山)✕
本塁打
バッテリー横浜:織田、奥村頼 – 駒橋
市和歌山:土井、丹羽 – 川辺

【戦評】

横浜は1点リードの2回表、2死満塁から奥村凌の適時打で2点を追加する。そのまま迎えた4回には、奥村頼の適時三塁打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、2番手・奥村頼が4回無安打無失点の好救援。敗れた市和歌山は、序盤の失点が響き、初戦突破とはならなかった。

青森山田(青森)3-6沖縄尚学(沖縄)

試合日3/19日
試合結果✕青森山田(青森)3-6沖縄尚学(沖縄)
本塁打
バッテリー青森山田:虎谷、菊池統、下山 – 平沢
沖縄尚学:末吉 – 山川

【戦評】

沖縄尚学が2回戦進出を決めた。沖縄尚学は3回裏、新垣瑞の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた5回には、4本の適時打が飛び出し、一挙5点を追加した。投げては、先発・末吉が9回3失点の力投。敗れた青森山田は、7回に3点を返すも、反撃は及ばなかった。

西日本短大付(福岡) 6-0 大垣日大(岐阜)

試合日3/20日
試合結果〇西日本短大付(福岡) 6-0 大垣日大(岐阜)✕
本塁打西日本短大付:斉藤1号(7回裏ソロ)
バッテリー大垣日大:中野翔、中村 – 西河
西日本短大付:中野 – 山下

【戦評】

西日本短大付が2回戦進出。西日本短大付は4回裏、斉藤、佐藤の連続適時打などで3点を先制する。続く5回に2点を加えると7回には、斉藤のランニングホームランが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・中野が9回114球の完封。敗れた大垣日大は、打線がつながりを欠いた。

天理(奈良) 1-5 山梨学院(山梨)

試合日3/20日
試合結果✕天理(奈良) 1-5 山梨学院(山梨)〇
本塁打
バッテリー山梨学院:津島、藤田、坂東- 横山
天理:下坊、伊藤、下坊 – 石井、豊田

【戦評】

山梨学院は1点を先制された直後の4回表、2死二三塁から鳴海の適時二塁打が飛び出し、逆転に成功する。その後4-1となって迎えた9回には、平野が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、津島、藤田、板東の継投で9回1失点。敗れた天理は、打線が再三の好機を生かせなかった。

壱岐(長崎) 2-7 東洋大姫路(兵庫)

試合日3/20日
試合結果✕壱岐(長崎) 2-7 東洋大姫路(兵庫)〇
本塁打
バッテリー東洋大姫路:阪下、木下- 桑原
壱岐:浦上、日高 – 岩本

【戦評】

東洋大姫路は2点を追う4回表、渡辺裕の適時打で1点差に迫る。続く5回には高畑、木村、白鳥の3者連続適時打が飛び出すなど、打者一巡の猛攻で5点を挙げ、逆転に成功した。投げては、2番手・木下が8回無失点の好救援。敗れた壱岐は、初回に2点を先制するも、追加点が奪えなかった。

広島商(広島) 10-2 横浜清陵(神奈川)

試合日3/21日
試合結果〇広島商(広島) 10-2 横浜清陵(神奈川)✕
本塁打
バッテリー横浜清陵:小原、西田、内藤 – 高山
広島商:大宗、山田、徳永 – 片岡亮、柳井

【戦評】

広島商が2回戦進出。広島商は初回、藤田のスクイズなどで2点を先制する。その後は3回裏に中本の適時打が飛び出すなど、着実に得点を重ねた。投げては、先発・大宗が6回2失点の好投。敗れた横浜清陵は、守備の乱れが響き、甲子園初勝利とはならなかった。

エナジックスポーツ(沖縄) 8-0 至学館(愛知)

試合日3/21日
試合結果エナジックスポーツ(沖縄) 8-0 至学館(愛知)
本塁打
バッテリー至学館:尾崎、磯村、加藤、尾崎 – 井口
エナジックスポーツ:久高 – 山城

【戦評】

エナジックスポーツが甲子園初勝利。エナジックスポーツは2回裏、久高の犠飛で先制に成功する。続く3回に山城の適時打で1点を加えると、7回には砂川の適時三塁打などで一挙6点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・久高が9回無失点の快投。敗れた至学館は、投打ともに振るわなかった。

千葉黎明(千葉) 0-6 智弁和歌山(和歌山)

試合日3/21日
試合結果✕千葉黎明(千葉) 0-6 智弁和歌山(和歌山)〇
本塁打
バッテリー智弁和歌山:渡辺 – 山田凜
千葉黎明:飯高、米良、田代、岩下 – 川村

【戦評】

智弁和歌山は初回、荒井と山田凜の連続適時打が飛び出し、幸先良く3点を先制する。そのまま迎えた6回表に黒川の適時打で1点を加えると、7回には福元が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・渡辺が9回4安打無失点の快投。敗れた千葉黎明は、打線が沈黙した。

早稲田実(東京)8-2高松商(香川)

試合日3/22日
試合結果〇早稲田実(東京)8-2高松商(香川)✕
本塁打
バッテリー早稲田実:中村、小俣 – 山中
高松商:末包旬、行梅、高橋、筒井 – 和泉

【戦評】

早稲田実が2回戦進出。早稲田実は2回表、中村と五木の適時打で2点を先制する。その後4-0で迎えた5回には、中村が再び適時打を放ち、試合を優位に進めた。投げては、先発・中村が8回1失点8奪三振の快投。敗れた高松商は、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

聖光学院(福島)4-3常葉大菊川(静岡)

試合日3/22日
試合結果〇聖光学院(福島)【延長タイブレーク】4-3常葉大菊川(静岡)✕
本塁打
バッテリー常葉大菊川:大村、佐藤大介 – 町田
聖光学院:大嶋、菅野 – 仁平

【戦評】

タイブレークを制した聖光学院が2回戦進出を決めた。聖光学院は0-2で迎えた10回裏、猪俣の適時打などで同点とする。その後3-3で迎えた12回には、鈴木の犠飛でサヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・大嶋が10回2失点の力投。敗れた常葉大菊川は先発・大村が熱投を見せるも、あと一歩及ばなかった。

滋賀学園(滋賀)0-3浦和実(埼玉)

試合日3/22日
試合結果✕滋賀学園(滋賀)0-3浦和実(埼玉)〇
本塁打
バッテリー浦和実:石戸 – 野本
滋賀学園:長崎、土田 – 小野

【戦評】

浦和実が2回戦進出。浦和実は5回表、佐々木の適時打で先制に成功する。なおも続く好機で三島に2点適時打が飛び出し、リードを3点に広げた。投げては、先発・石戸が9回115球の完封。敗れた滋賀学園は、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

日本航空石川(石川)6-7東海大札幌(北海道)

試合日3/23日
試合結果✕日本航空石川(石川)6-7東海大札幌(北海道)〇
本塁打
バッテリー東海大札幌:矢吹、高橋、矢吹 – 鈴木
日本航空石川:蜂谷、長井 – 大橋

【戦評】

東海大札幌は2点を追う3回表、八鍬の適時三塁打などで4点を挙げ、逆転する。その後5-6で迎えた9回、太田勝馬、鈴木の連続適時打で再びリードを奪った。投げては、2番手・高橋が5回1失点の好救援。敗れた日本航空石川は、2度のリードを奪うもあと一歩及ばなかった。

二松学舎大付(東京)3-6花巻東(岩手)

試合日3/23日
試合結果✕二松学舎大付(東京)3-6花巻東(岩手)〇
本塁打二松学舎大付:永尾 1号(7回裏2ラン)
バッテリー花巻東:金野、万谷 – 高橋蓮
二松学舎大付:河内、及川 – 永尾

【戦評】

花巻東が準々決勝進出を決めた。花巻東は3回表、古城の犠飛と赤間の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた5回には、高橋蓮の適時打などで2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・金野が7回途中2失点の好投。敗れた二松学舎大付は、7回に永尾の2ランなどで3点を返すも、反撃は及ばなかった。

健大高崎(群馬)4-3敦賀気比(福井)

試合日3/23日
試合結果〇健大高崎(群馬)4-3敦賀気比(福井)✕
本塁打
バッテリー健大高崎:下重、石垣 – 小堀
敦賀気比:管田、五十子 – 小林

【戦評】

健大高崎は1回表、1死満塁から栗原の適時打で2点を先制する。なおも続く好機では杉山の適時二塁打が飛び出し、この回4点を挙げた。投げては、先発・下重が9回途中3失点の力投。敗れた敦賀気比は、初回の失点が響き、10年ぶりのセンバツ8強入りとはならなかった。

横浜(神奈川) 8-7 沖縄尚学(沖縄)

試合日3/24日
試合結果〇横浜(神奈川) 8-7 沖縄尚学(沖縄)✕
本塁打横浜:阿部 葉1号(1回表3ラン)
バッテリー横浜:織田、前田、山脇、奥村頼、片山、奥村頼 – 駒橋
沖縄尚学:新垣有、末吉、久高- 山川

【戦評】

横浜が13年ぶりの準々決勝進出。横浜は初回、阿部葉の3ランで幸先良く先制する。その後5-4で迎えた5回表、奥村頼の犠飛で加点すると、7回には小野の2点適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。敗れた沖縄尚学は、終盤に追い上げを見せるも、あと一歩及ばなかった。

西日本短大付(福岡) 11-5 山梨学院(山梨)

試合日3/24日
試合結果〇西日本短大付(福岡) 11-5 山梨学院(山梨)✕
本塁打西日本短大付:安田 1号(1回表3ラン)、佐藤1号(4回表2ラン)
バッテリー西日本短大付:中野 – 山下
山梨学院:津島、藤田、坂東、菰田、足立、山岸 – 横山

【戦評】

西日本短大付は1回表、安田のランニングホームランで3点を先制する。続く2回には奥、斉藤の適時打、4回には佐藤の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・中野が157球で完投。敗れた山梨学院は序盤の失点が響き、3年連続のセンバツ8強入りとはならなかった。

東洋大姫路(兵庫)2-6広島商(広島)

試合日3/24日
試合結果✕東洋大姫路(兵庫)2-6広島商(広島)〇
本塁打
バッテリー広島商:徳永、片岡虎 – 柳井
東洋大姫路:木下、末永 – 桑原

【戦評】

広島商が2002年以来のベスト8入りを決めた。広島商は2回表、徳永、中本、西村の3者連続適時打などで一挙6点を先制する。投げては、先発・徳永が7回4安打2失点の好投。敗れた東洋大姫路は守備の乱れが失点につながり、準々決勝進出とはならなかった。

エナジックスポーツ(沖縄)4-9智弁和歌山(和歌山)

試合日3/25日
試合結果✕エナジックスポーツ(沖縄)4-9智弁和歌山(和歌山)〇
本塁打
バッテリー智弁和歌山:渡辺、田中、宮口 – 山田凜
エナジックスポーツ:久高、福本 – 山城

【戦評】

智弁和歌山は1点を先制して迎えた2回表、奥の適時打などで2点を追加する。その後も4回に大谷の適時打が飛び出すなど、終わってみれば13安打で9得点を挙げた。敗れたエナジックスポーツは、終盤に追い上げを見せるも及ばず、初出場でベスト8入りとはならなかった。

早稲田実(東京)4-7聖光学院(福島)

試合日3/25日
試合結果✕早稲田実(東京)4-7聖光学院(福島)〇
本塁打
バッテリー聖光学院:大嶋 – 仁平
早稲田実:中村、浅木、中島、小俣、田中、中村 – 山中

【戦評】

聖光学院が逆転勝利で準々決勝進出。聖光学院は3点を追う4回表、大嶋の適時打などで3点を挙げ、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた7回に竹内の適時打などで3点を勝ち越すと、8回にも竹内の適時打が飛び出し、リードを広げた。敗れた早稲田実は、投手陣が振るわなかった。

浦和実(埼玉)8-2東海大札幌(北海道)

試合日3/25日
試合結果〇浦和実(埼玉)8-2東海大札幌(北海道)✕
本塁打
バッテリー浦和実:駒木根、石戸 – 野本
東海大札幌:砂田、高橋、矢吹 – 鈴木

【戦評】

浦和実は2回表、深谷の適時打で1点を先制する。直後に同点とされるも、3回に三島の適時二塁打などで2点を勝ち越すと、8回には三島の適時三塁打などで一挙5点を加え、相手を突き放した。投げては、2番手・石戸が5回無失点の好救援。敗れた東海大札幌は、攻守に精彩を欠いた。

準々決勝 花巻東(岩手) 1-9 健大高崎(群馬)

試合日3/26日
試合結果✕花巻東(岩手) 1-9 健大高崎(群馬)〇
本塁打
バッテリー健大高崎:山田、島田、石垣 – 小堀
花巻東:浅利、万谷、高橋朔、千葉琉、赤間、金野 – 高橋蓮

【戦評】

健大高崎が準決勝進出を決めた。健大高崎は初回、秋山と杉山の適時打で2点を先制する。その後1点を加えて迎えた4回表には、秋山が再び適時打を放ち、試合を優位に進めた。投げては、山田、島田、石垣の継投で9回1失点。敗れた花巻東は、打線が散発の5安打と沈黙した。

準々決勝 横浜(神奈川) 5-1 西日本短大付(福岡)

試合日3/26日
試合結果〇横浜(神奈川) 5-1 西日本短大付(福岡)✕
本塁打
バッテリー西日本短大付:山口、原、梶原、中野 – 山下
横浜:織田、奥村頼- 駒橋

【戦評】

横浜は1点を追う5回裏、江坂の適時打で同点とする。続く6回には、為永と阿部葉の連続適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・織田が5回1失点、2番手の奥村頼は4イニングを無安打無失点。敗れた西日本短大付は、打線が4安打1得点と振るわなかった。

準々決勝 広島商(広島) 0-7 智弁和歌山(和歌山)

試合日3/26日
試合結果✕広島商(広島) 0-7 智弁和歌山(和歌山)〇
本塁打
バッテリー広島商:大宗 – 片岡亮
智弁和歌山:渡辺、宮口 – 山田凜

【戦評】

智弁和歌山は初回、山下と福元の連続適時打で2点を先制する。続く2回裏には奥の適時打などで3点を挙げ、序盤から試合を優位に進めた。投げては、エース・渡辺が8回4安打無失点の快投。敗れた広島商は打線が振るわず、センバツでは1973年以来となる準決勝進出を逃した。

準々決勝 聖光学院(福島)4-12浦和実(埼玉)

試合日3/26日
試合結果✕聖光学院(福島)4-12浦和実(埼玉)〇
本塁打聖光学院:細谷1号(6回裏3ラン)
バッテリー浦和実:駒木根、石戸 – 野本
聖光学院:古谷野、管野、大嶋、沼田 – 仁平

【戦評】

浦和実がタイブレークを制し、初出場で準決勝進出を決めた。浦和実は3回表、山根と野本の適時打などで3点を先制する。その後4-4とされるも、延長10回には打者一巡の猛攻で一挙8点を加え、再びリードを奪った。敗れた聖光学院は6回に3ランで追いつくも、あと一歩及ばなかった。

準決勝 横浜(神奈川)5-1健大高崎(群馬)

試合日3/28日
試合結果〇横浜(神奈川) 5-1 健大高崎(群馬)✕
本塁打
バッテリー健大高崎:下重、石垣 – 小堀
横浜:織田、奥村頼 – 駒橋

【戦評】

横浜が決勝に駒を進めた。横浜は初回、小野の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた3回裏に阿部葉の適時打で1点を加えると、5回には阿部葉と小野の適時打などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・織田が7回無失点の力投。敗れた健大高崎は、最終回に反撃を見せるも及ばなかった。

準決勝 智弁和歌山(和歌山)5-0浦和実(埼玉)

試合日3/28日
試合結果〇智弁和歌山(和歌山) 5-0 浦和実(埼玉)✕
本塁打
バッテリー浦和実:石戸 – 野本
智弁和歌山:渡辺、宮口 – 山田凜

【戦評】

智弁和歌山は初回、福元と荒井の連続適時打で2点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、荒井の犠飛などで3点を追加し、序盤から試合を優位に進めた。投げては、渡辺と宮口の継投で9回無失点。敗れた浦和実は、攻守に精彩を欠き、初出場での決勝進出とはならなかった。

決勝戦 横浜(神奈川) 11-4 智弁和歌山(和歌山)

試合日3/30日
試合結果〇横浜(神奈川) 11-4 智弁和歌山(和歌山)✕
本塁打
バッテリー智弁和歌山:渡辺、中井、宮口、若井、田中 – 山田凜
横浜:織田、片山、奥村頼、山脇 – 駒橋

【戦評】

横浜が19年ぶり4度目のセンバツ優勝。横浜は同点の3回裏、阿部葉の2点適時二塁打で勝ち越しに成功する。そのまま迎えた6回には、駒橋の適時打など、打者一巡の攻撃で一挙6点を加えた。投げては、先発・織田が6回途中1失点の好投。敗れた智弁和歌山は、終盤に追い上げを見せるも、及ばなかった。

2025年春のセンバツ おすすめ情報一覧

「みなさん高校野球は好きですか?」市和歌山の川辺謙信主将がユニーク選手宣誓 場内大拍手

第97回選抜高校野球大会の開会式が18日に行われ、市和歌山の川辺謙信主将(3年)が選手宣誓を務めた。

「みなさん高校野球は好きですか」と問いかけるユニークな宣誓を終えると、場内からは大きな拍手が送られた。

<宣誓全文>

宣誓

高校野球は100年以上にわたる長い歴史の中で幾多の困難や苦難を乗り超えながら発展してきました。その歩みを支え続けてきたのは、高校野球を愛し、その精神を受け継いできた先輩方です。大正、昭和、平成、令和と時代が移り変わる中で、高校野球の伝統は世代を超えて受け継がれ、私たちは今、大好きな高校野球を続けることができています。そして現在、野球人口が減少する中、高校野球は、新たな時代に向かい歩み始めています。

ここで改めて聞きます。みなさん高校野球は好きですか。

私たちは高校野球が大好きです。先輩方が紡いできた歴史と伝統あるこの大好きな高校野球をさらに魅力あるものに発展させ、未来の高校球児へと繋いでいく責任があります。私たちは今一度、野球ができる喜びを噛み締め、今まで支えてくれた全ての人たちへの感謝を胸に、仲間を信じ、そして未来のために全力でプレーすることを誓います。

高野連 球数制限をセンバツから正式ルールに 1週間で500球以内

高野連=日本高校野球連盟は、2020年から試行期間を設けて導入していたピッチャーの投球数を1週間で500球以内とする球数制限について、この春のセンバツ高校野球を含めた公式戦から正式にルールとすることを決めました。

高野連は2020年から試行期間を設けて導入していた1人のピッチャーの投球数を1週間で500球以内とする球数制限について、医師などがメンバーのワーキンググループを設けて効果を検証してきました。

このワーキンググループでは医師によるピッチャーの登板後の検診データをもとに、肩やひじの痛みと累積の投球数との関連や、球数制限の導入前と導入後の違いなどをおよそ4年かけて分析しました。

その結果、球数制限の導入後に肩やひじの痛みが出た確率は導入前に比べて0.91倍で、球数制限が痛みの発生を抑制している可能性があり、障害を予防する観点から合理性を欠くものではないと結論づけました。

こうした結果を踏まえて高野連は23日大阪 西区で開かれた理事会で、1週間で500球以内の球数制限をこの春のセンバツ高校野球を含めた公式戦から正式にルールとして導入することを決めました。

➡詳しくはこちらでご確認下さい。

横浜・織田翔希が済美・安楽に並ぶ自己最速152キロ センバツ最速まであと1キロ

明治神宮大会に続く2冠目を目指す横浜(神奈川)の先発投手織田翔希(2年)が、自己最速を更新する152キロをマークした。

横浜・織田が152キロを計測した。センバツで過去最速とされる08年平生拓也(宇治山田商)と12年藤浪晋太郎(大阪桐蔭)の153キロにあと1キロ。新2年生では13年安楽智大(済美)に並ぶ最速となった。安楽以外でも2年春に150キロ以上をマークしたのは、昨年の星稜戦で150キロを出した石垣元気(健大高崎)しかいない。高校先輩の松坂大輔が3年夏の98年8月16日鹿児島実戦で出した学校最速の151キロ(当時甲子園最速)を上回った。

智弁和歌山・渡辺90球マダックス完封 憧れのカブス今永イメージで快投「ピンチでギアを上げる」

【選抜高校野球 1回戦】

千葉黎明(千葉) 0-6 智弁和歌山(和歌山)

涼しい顔で、久しぶりに聖地に響いた校歌を聞いた。智弁和歌山が優勝した21年夏以来の甲子園1勝。昨夏も聖地を経験した渡辺颯人投手(3年)が快記録で導いた。

「最初のイニングはフワッと入ってしまった。野手のみんなが助けてくれて、三回以降は自分の投球を取り戻せました」

ピンチは二回。連打で2死一、三塁を招いた。それでも力感のないフォームから自己最速を更新する145キロを投じ、空振り三振に。「1個ギアが入って、やるべきことを見直せた」と以降は持ち味の打たせて取る投球でアウトを重ねた。9回90球で「マダックス」(100球未満での完封勝利)を達成。1時間42分という試合時間が右腕のテンポの良さを物語る。

横浜市出身で、DeNAファン。同球団からカブスに移籍した今永に憧れ「走者がいない時は淡々と投げて、ピンチでギアを上げるイメージ」を参考にする。18日は、今永が先発したMLBの開幕戦を宿舎でテレビ観戦し、力をもらった。

少数精鋭で人間性を重視する同校の方針にひかれ、故郷を離れた。この日の投球を自信に、名門をさらなる高みへ導く。

智辯和歌山が使う1200グラムの極重木製バットは高校野球を変えるか?

今春のセンバツで革新的な木製バットの使い方をするチームがある。優勝候補の一角に挙がる智辯和歌山だ。

しかも、その木製バットは異様な形状をしている。グリップからヘッドに至るまで、全体的に太い。重さはなんと1200グラムもある。金属バットの規格は「900グラム以上」と決められているため、最軽量の金属バットより300グラムも重いのだ。このバットが果たして高校野球を変えるだろうか?

➡詳しい内容はこちらでご確認下さい。

“謎の学校”「エナジックスポーツ」とは?創部3年で甲子園出場の切符つかむ「ノーサイン野球」で初勝利!

【選抜高校野球 1回戦】

エナジックスポーツ8-0至学館

初めて甲子園のグラウンドに立つ沖縄の高校の学校名に注目が集まっています。それは8年ぶり2回目の出場となる愛知・至学館の対戦相手、エナジックスポーツ高等学院です。

エナジックスポーツ高等学院は、2021年に沖縄・名護市に通信制の私立高校として創立。
現在は全日制も併設されスポーツ教育に力を入れています。

運営母体は浄水器の製造・販売を行うエナジックグループで、学校名の由来でもあります。

野球部は創部3年目で初めての甲子園出場。選手自身が考え状況を判断しながらプレーする、監督が試合中にサインを出さないノーサイン野球でセンバツの切符をつかみました。

この日もノーサイン野球で打線が爆発し、8対0と甲子園初勝利をあげました。

神谷嘉宗監督(69)は守備時はベンチに座り、攻撃時は立ち上がって戦況をみつめていた。

滋賀学園 話題のダンスは「1日約4時間練習」 SNSでは批判の声も…“仕掛け人”明かす舞台裏

“キレキレダンス”と呼ばれ、いまや甲子園の風物詩となったようだ。第97回選抜高校野球で22日に登場した滋賀学園の応援団が陣取る、アルプス席のお祭り騒ぎのことだ。昨夏の選手権大会に15年ぶり2回目の出場を果たし、準々決勝まで進出した際、SNSで紹介されて“大バズリ”。今大会開幕前から楽しみにしていたファンも多いようだ。

➡詳しい内容はこちらでご確認下さい。

センバツ1回戦はランニング本塁打1本のみ! 低反発バットで変わる野球

選抜高校野球大会は1回戦16試合を終えたところで本塁打は「ランニング本塁打」の1本のみで、柵越えは1本も出なかった。2回戦で二松学舎大付(東京)の永尾愛蓮(あれん)選手が今大会初の柵越え本塁打を放ったが、全チームが初戦を終えた時点での本塁打1本は、金属バットが導入された1975年の第47回大会以降最少だった。

➡詳しい内容はこちらでご確認下さい。

「大谷翔平が“まさかの3位”」好きなプロ野球選手ランキング“センバツ球児が選ぶ1位”は誰? 今永昇太でも山本由伸でもない「2位はソフトバンクの今宮健太選手」

高校球児の選ぶ「好きなプロ野球選手」ランキングで、大谷翔平を抑えて鈴木誠也が1位に輝いた。誠也はなぜトップに立てたのか? その“決定的な理由”とは。➡詳しくはこちらでご確認下さい。

※『センバツ2025 第97回選抜高校野球大会完全ガイド』(週刊ベースボール別冊春季号)に掲載された全640選手のアンケート結果を集計した(複数回答は全てカウント)。

【高校球児の選ぶ「好きなプロ野球選手」ランキング】

順位票数氏名(所属球団・ポジション)
1位34票鈴木誠也(カブス・外野手)
2位33票今宮健太(ソフトバンク・遊撃手)
3位28票大谷翔平(ドジャース・投手、指名打者)
4位25票柳田悠岐(ソフトバンク・外野手)
5位23票坂本勇人(巨人・三塁手)
6位タイ16票源田壮亮(西武・遊撃手)
6位タイ16票吉田正尚(レッドソックス・外野手)
8位15票近藤健介(ソフトバンク・外野手)
9位タイ14票今永昇太(カブス・投手)
9位タイ14票宮城大弥(オリックス・投手)
9位タイ14票吉川尚輝(巨人・二塁手)

西日本短大付が2戦連続ランニングホームラン 先制3ラン 同一校1大会2本の珍記録!

3月24日・2回戦vs山梨学院戦で2試合連続のランニングホームランが出た。初回、2死一、三塁から安田悠月外野手(3年)のライナー性の打球は右翼前へ。右翼手がダイビング捕球を試みたが、ボールは後ろにそれ、フェンス前まで転々とする間に、安田はダイヤモンドを1周した。記録は「本塁打」。先制3ランとなった。

1回戦では同校の斉藤大将外野手(3年)が記録。左中間への打球を外野手がはじき、ジャッグルも重なる間に生還した。

1大会で2本のランニングホームラン自体がめずらしく、同一校で2本となると近年は例がない。

山梨学院“二刀流”菰田陽生、2年生最速タイ152キロ連発で3回完全投球 4番手で登板

3月24日・2回戦vs西日本短大付戦で山梨学院(山梨)の1メートル94の二刀流スラッガー・菰田陽生(2年)が152キロの直球を連発し、3イニングをパーフェクトに抑えた。試合には、5―11で敗れ、チームの3年連続の8強入りはならなかった。

菰田は、6点を追う5回にマウンドに上がり、いきなり147キロの直球を投じると、1死後には152キロを連発。この回、すべて直球で3者凡退に抑えた。球速152キロは選抜の2年生投手では、安楽智大(済美)、織田翔希(横浜)に並び最速タイとなった。

冬場に励んだ体づくりで球威が増し、今大会の目標を最速150キロ到達と本塁打に設定していた。

打っては初回に左前適時打、8回に中犠飛するなど4打数1安打2打点だった。

プロ注目右腕が衝撃告白「靱帯が切れている」 わずか1イニングで終わった春

プロ注目、東洋大姫路の阪下漣投手(3年)は壱岐(長崎)との1回戦は先発したものの、1回2失点で緊急降板。大会直前に右肘に違和感を覚えていた最速147キロ右腕は、登板後に病院で検査を受けた。そして発覚したのが右肘靱帯の損傷だ。「靱帯が(一部)切れてしまっていると言われました。最悪、手術も少し頭にありました。でも、そこまでじゃなかった。夏には間に合うようにしたい」。

ノースロー6週間のドクターストップ。幸い、手術は避けられそうな見通しだという。大会前にグラブをつける左手の動きを試行錯誤。そこでフォームを微妙に崩して右肘に負担がかかった。「フォームが安定しなくて、体の使い方が違うなと思いながら調整していました。ようやく感じをつかめたと思って出力を上げたところで肘にきてしまいました。やってしまったというか、ヤバいなという気持ちでした」。無念の胸中を、そう明かした。

それでも、痛みはそれほど強くはなく、張りを感じる程度。投げたい思いは強かったが、将来性豊かな投手に無理はさせられるはずがない。当然のように周囲に制止された。この試合は「チームのために全力で動こう」と裏方に徹し、先発の木下鷹大投手には「楽しんで、自分の投球をしてこい」と声をかけたが2回に6失点。「支えることができなかった。完全に自分のせいです」と責任を背負った。

昨秋の近畿王者が、エースを欠く形で迎えた終戦。「何とか夏には間に合うように調整したい。ノースロー期間が終わったらリハビリを進めていく。夏は万全に調整してリベンジしたい」。見込み通りなら、5月にはキャッチボール再開できる。ただし、靱帯を損傷しているだけに予断は許さない。

阪下にとって初めての甲子園は、ほろ苦い思いだけが残った。わずか1イニング23球で終わった春。雪辱を期すために残された時間は、それほど多くないのは確かだ。

「恐ろしい」大会史上最速の“155キロ”を4球連続にネット騒然 健大高崎の石垣元気が衝撃投球 次戦はリベンジの横浜戦

選抜高校サッカー2025 第9日目 準々決勝 健大高崎(群馬) 9-1 花巻東(岩手)〈26日、甲子園球場〉

前回大会王者の健大高崎は、大谷翔平選手らを輩出した花巻東に9-1で快勝。健大高崎の3番手・石垣元気投手(3年)は選抜史上最速の155キロを連発しました。

健大高崎は先発の山田遼太投手(3年)が5回1失点とゲームをつくると、8回には打線が一挙4得点。9-1とリードを8点にして、8回から3番手で石垣投手がマウンドに上がります。

初球から153キロのストレートを投じると、2球目は116キロのカーブ。先頭打者を内野ゴロに打ちとります。続く打者の初球、ストレートは155キロを記録。これが大会史上最速記録となります。続くストレートも155キロ。外野フライとします。

続く、3番の新田光志朗選手(3年)にも2球連続で155キロを投じましたが、2球目をセンター前にはじき返され、ヒットを許します。それでも4番の古城大翔選手はスライダーで空振り三振に仕留めました。

9回も見逃し三振、内野ゴロ、空振り三振で三者凡退。最後のストレートも155キロを記録するなど、4球連続記録した155キロは計5度マーク。2回27球3奪三振無失点の投球を披露しました。

自身の最速は154キロだったという石垣投手。大舞台で自己最速と大会最速を更新する快投に、SNSでは「チートすぎる」「155キロマジですか」「恐ろしい」とファンがコメントしています。

また大会連覇を狙う健大高崎は、準決勝で横浜(神奈川)と対戦。横浜は昨秋の関東大会決勝で、延長タイブレークの末4-3で健大高崎に勝利し、関東大会を制すと、明治神宮大会でも優勝。石垣投手は大会のアンケートで「横浜高校リベンジ」とつづっています。

横浜・奥村頼人がイマキュレートイニング達成→直後に勝ち越し「流れを変えられるのは三振だと思った」 NPBも達成者20人の珍記録 先頭から3者連続3球三振

選抜高校野球・準々決勝、横浜5-1西日本短大付(26日、甲子園球場)

横浜のエース左腕・奥村頼人投手(3年)が流れを呼び寄せた。先発の152キロ右腕・織田翔希投手(2年)が5回1失点とゲームメークすると、右翼を守っていた奥村頼が六回から登板。先頭から、3者連続で3球三振を奪う通称「イマキュレートイニング」を達成した。

奥村頼は「一番流れを変えられるのは三振だと思った。しっかり狙った、狙うというよりは1球1球投げていった中での三振。全力で1球1球魂を込めて投げました」と振り返った。

「イマキュレートイニング」は、NPBで昨年の6月1日・ソフトバンク戦で広島・森浦が、同7月2日・阪神戦で広島・森下が達成しているが、史上20人しかいない珍しい記録だ。

横浜、春夏通算63勝目 高松商と仙台育英を抜き、明徳義塾と並ぶ歴代14位に

選抜高校野球・準々決勝、横浜5-1西日本短大付(26日、甲子園球場)

横浜は春夏通算63勝目を挙げ、62勝で並んでいた高松商と仙台育英を抜き、明徳義塾(高知)と並ぶ歴代14位となった。

センバツは通算26勝目。25勝で並んでいた明徳義塾を抜いて歴代単独15位。次戦に勝てば歴代13位の日大三(東京)に並ぶ。

浦和実がミラクル4強!延長タイブレークで新記録の猛攻8得点!

【選抜高校野球・準々決勝】

〇浦和実 12-4 聖光学院✕

浦和実が延長タイブレークの激闘を制し、初出場で4強進出。2014年・豊川以来、11年ぶりの快進撃となった。

3回に集中打で3点を先制した浦和実。甲子園常連の聖光学院に対し、中盤までゲームを優位に進めた。しかし3点リードの六回、好投していた先発・駒木根が2死一、二塁から左翼ポール際へ同点3ランを被弾。一気に流れが相手へ傾いてしまった。

7回から登板した今大会無失点のエース・石戸は勢いづく相手打線を止め、ゲームはタイブレークの延長戦へ。延長十回に工藤の3バントが内野安打となり満塁と好機を広げると、橋口が中前適時打を放って勝ち越し。さらに深谷の走者一掃となる3点二塁打で一気にリードを広げた。犠打を挟み計6連打の猛攻などで一挙8得点のビッグイニングだ。これはタイブレーク導入後、春夏の甲子園では最多得点となった。

辻川監督は「もうすごいことになりました。こういう試合ができると思わなかった。自分の采配ミスを選手が消してくれた」と語り、「いいバントを決めてくれて。橋口が打ってくれて、深谷が打ってくれて。本当にすごいと思います」と興奮気味に語った。

その裏、石戸が無失点でゲームを締め、この日も4回無失点。甲子園で計18イニング無失点となった。「うれしい気持ちでいっぱい。いつでもいけるように準備していた」と左腕は振り返り、指揮官は「本当に頼もしい。自信を持って投げている」と目を細める。

浦和実業の「変則左腕エース・石戸颯汰」が打たれない理由…《動作解析の第一人者》がひも解く「投球プロセス」

第97回選抜高校野球は3月26日、準々決勝の4試合が行われ、ベスト4が出そろった。その第4試合を制した浦和実業の変則左腕エース・石戸颯汰は7回からマウンドに上がり、120km/h台のストレートを軸に4イニングを1安打投球。登板3試合での連続無失点を18イニングに伸ばして甲子園初出場の同校を準決勝に導いた。

許したヒットは10本のみで、被打率は.164。176cmの左腕から投じられる、決して速くはないストレートはなぜ打たれないのか。動作解析の第一人者である筑波大野球部監督の川村卓教授が挙げる2つの理由とは。

➡詳しくはこちらでご確認下さい。

「絶望でした」健大高崎左腕を襲った“悲劇” ベンチで味わった現実「投げられない」

第97回選抜高校野球大会は28日、大会第10日の準決勝が行われ、第1試合は健大高崎(群馬)が横浜(神奈川)と対戦。初回に失点するなど一度もリードを奪えず1-5で敗れ、史上4校目の連覇を逃した。昨春の優勝投手で、昨夏に左肘手術を受けた佐藤龍月(りゅうが)外野手(3年)は7回に代打で遊飛。今大会4試合すべて代打で出場したが、無安打に終わった。

「もちろん投げたい気持ちはあったんですけど、現実は投げられないので……。自分ができることをやろうと、バッティングで何とか結果を出そうと思ったんですけど、うまくいかなくて悔しい思いが残ってます。(代打は)今までそういう役割を担ったことがなかったので、いい面で捉えたら、いい経験ができたかなと思います」

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センバツ優勝の横浜は公式戦20連勝!連勝はどこまで続くか?松坂擁する98年は公式戦44連勝

横浜は智弁和歌山を11対4で破り、19年ぶり4回目の優勝を決めた。

これで横浜は昨秋の地区予選から公式戦20連勝を果たしたことになる。横浜は昨年12月の取材で、「横浜一強時代」を築くことをスローガンにしていた。1試合ごとに強さが増していく戦いはまさにその言葉に相応しかった。

横浜が目指すのは1998年以来の春夏連覇。松坂大輔投手がいたこのチームは44連勝を収めている。

最優秀応援団賞に壱岐が選ばれる!”離島”から鮮やかなアルプスタンドを埋め尽くす!

第97回選抜大会に出場した32校の初戦の応援を対象にした「応援団賞」が発表された。

最優秀賞には、部員25人全員が離島出身のチームとして話題を呼んだ壱岐(長崎)が選ばれた。初戦で3000人を超える応援団から大きな声援が送られ、選手を後押し。

選出理由には攻守でアウトをとる度に声援が上がった熱気や、楽しみながら懸命に応援している姿を高く評価され、「初出場ながら生徒と教師の連携もしっかりしており、マナーの良さも評価された」と、生活面でも称えられていた。

また優秀賞には、日本航空石川(石川)、滋賀学園(滋賀) 、東洋大姫路(兵庫)の3校が選出された。

毎日新聞記者が選ぶ 今大会ベストナイン

ポジション氏名高校名
投 手石戸 颯汰浦和実
捕 手山田 凜虎智弁和歌山
一塁手三島陽之介浦和実
二塁手イーマン琉海エナジックスポーツ
三塁手為永  皓横浜
遊撃手加藤 大成健大高崎
外野手奥村 頼人横浜
外野手阿部 葉太横浜
外野手藤田 一波智弁和歌山

「主体性」目立ったセンバツ 選手自ら考えて動くチームづくりに期待

出場校の「主体性」を随所に感じた第97回大会だった。

春夏通じて甲子園初出場のエナジックスポーツ(沖縄)は「ノーサイン野球」で記念すべき1勝をつかんだ。ベンチから監督のサインはない。走者と打者のアイコンタクトで、盗塁やヒットエンドランを成功させた。敗れた智弁和歌山との2回戦でも6盗塁を記録。うち2盗塁を決めたイーマン琉海は「自分たちで考えて野球ができると、楽しい」と言った。

神谷嘉宗監督は「なぜ監督が指揮するのが野球なのか。考えを変えないとだめですよね」。期待するのは、想像を超える子どもの「爆発力」だという。セオリーを教えつつ、「無視していい」と背中を押す。大舞台でも選手は生き生きとプレーしていた。

21世紀枠で初出場した横浜清陵は「自治」を掲げた。「部活動は生徒のもの」という考えのもと、練習メニューは選手が監督に提案。「食事」「環境」など複数グループに分かれて、部内の課題に取り組んできた。一体感が増したチームは昨秋、激戦の神奈川県大会で8強入り。広島商に敗れた今大会1回戦でも、突破口を探ろうとイニング間に選手同士が意見を出し合う姿があった。

高校スポーツには「指導者の言うことが絶対」という雰囲気が少なからずある。高校生は未熟な部分が多く、時に大人が道を示すことも必要だ。ただ、何もかも上から指示し、選手がそれに従って動くだけでは、想像を超える成長や考えは生まれないのでは、と思う。

昨年末、大リーグ・エンゼルスの菊池雄星を取材した。菊地は「夢を殺してしまう『ドリームキラー』は、必ずいる。親とか先生とか身近な人ほど、そうなる」と語った。常に大きな目標を置き、可能性を閉じ込めないことが子どもの成長につながるのだ、と。

高校生が自ら考えて動くようなチームが、もっと増えたらおもしろい。

2025年春のセンバツの出場チーム一覧

選抜高校野球大会は、各地区の代表校が熱戦を繰り広げます。

ここでは、出場する高校を地区ごとに紹介します。

北海道

北海道からは、東海大札幌が選出されています。

高校名都道府県出場回数
東海大札幌北海道10年ぶり7回目

東北

東北地区からは、聖光学院(福島)、青森山田(青森)、花巻東(岩手)の3校が出場します。

高校名都道府県出場回数
聖光学院福島3年ぶり7回目
青森山田青森2年連続4回目
花巻東岩手3年ぶり5回目

関東・東京

関東・東京地区からは、横浜(神奈川)、健大高崎(群馬)、浦和実業(埼玉)、千葉黎明(千葉)、山梨学院(山梨)、二松学舎大付(東京)、早稲田実業(東京)の7校が出場します。

高校名都道府県出場回数
横浜神奈川6年ぶり17回目
健大高崎群馬3年連続8回目
浦和実業埼玉初出場
千葉黎明千葉初出場
山梨学院山梨4年連続8回目
二松学舎大付東京2年ぶり8回目
早稲田実業東京8年ぶり22回目

東海

東海地区からは、大垣日大(岐阜)、常葉大菊川(静岡)、至学館(愛知)の3校が出場します。

高校名都道府県出場回数
大垣日大岐阜2年ぶり6回目
常葉大菊川静岡2年ぶり6回目
至学館愛知8年ぶり2回目

北信越

北信越地区からは、敦賀気比(福井)と日本航空石川(石川)の2校が出場します。

高校名都道府県出場回数
敦賀気比福井5年連続12回目
日本航空石川石川2年連続4回目

近畿

近畿地区からは、東洋大姫路(兵庫)、智辯和歌山(和歌山)、市和歌山(和歌山)、天理(奈良)、滋賀学園(滋賀)、滋賀短大付(滋賀)の6校が出場します。

高校名都道府県出場回数
東洋大姫路兵庫3年ぶり9回目
智辯和歌山和歌山2年ぶり16回目
市和歌山和歌山3年ぶり9回目
天理奈良3年ぶり27回目
滋賀学園滋賀8年ぶり3回目
滋賀短大付滋賀初出場

中国

中国地区からは、広島商(広島)と米子松蔭(鳥取)の2校が出場します。

都道府県都道府県出場回数
広島商広島3年ぶり23回目
米子松蔭鳥取33年ぶり2回目

四国

四国地区からは、明徳義塾(高知)と高松商(香川)の2校が出場します。

高校名都道府県出場回数
明徳義塾高知4年ぶり21回目
高松商香川2年ぶり29回目

九州

九州地区からは、沖縄尚学(沖縄)、エナジックスポーツ(沖縄)、柳ケ浦(大分)、西日本短大付(福岡)の4校が出場します。

高校名都道府県出場回数
沖縄尚学沖縄2年ぶり8回目
エナジックスポーツ沖縄初出場
柳ケ浦大分20年ぶり3回目
西日本短大付福岡38年ぶり2回目

21世紀枠

21世紀枠として、壱岐(長崎)と横浜清陵(神奈川)が選出されました。両校は、地域貢献や学校の特色が評価されての選出です。

壱岐は初の甲子園出場となり、横浜清陵も初の出場です。

高校名都道府県出場回数
壱岐長崎初出場
横浜清陵神奈川初出場

各地区の代表校は、それぞれ特色ある野球を繰り広げることでしょう。

2025年春のセンバツでは、どのようなドラマが生まれるのか、注目しましょう。

2025年春のセンバツの注目校

2025年春の選抜高校野球大会で、特に注目を集めるであろう学校について詳しく見ていきましょう。

各校の戦力や特徴、注目選手について掘り下げていきます。

横浜(神奈川)

横浜は、明治神宮大会で27年ぶりに優勝を果たし、公式戦15連勝と勢いにのっています。

1年生投手の織田翔希は、特に注目を集めており、彼のピッチングは多くの野球ファンを魅了します。

チーム全体の総合力も高く、優勝候補の筆頭にあげられるでしょう。

健大高崎(群馬)

健大高崎は、昨年の春のセンバツで優勝しており、連覇をめざします。

秋の群馬大会でもその強さを見せつけました。関東大会では横浜に惜しくも敗れましたが、チームの実力は本物です。

連覇に向けて、どのような戦いをみせるのか楽しみです。

東洋大姫路(兵庫)

東洋大姫路は、近畿大会で優勝し、明治神宮大会でも好成績をおさめました。

新監督のもとで、チームは着実に力をつけています。選手の成長も著しく、今大会での活躍が期待される学校のひとつです。

浦和実業(埼玉)

浦和実業は、秋の埼玉大会で優勝し、春夏通じて初の甲子園出場を果たしました。

これまで実力校を相手に数々の勝利をあげており、今大会ではダークホース的な存在として注目を集めそうです。

まとめ

2025年春の選抜高校野球大会は、3月18日から阪神甲子園球場を舞台に熱戦が繰り広げられます。

各地区の代表校に加え、21世紀枠で選出された学校も加わり、全32校が頂点を目指します。

横浜、健大高崎といった優勝候補から、浦和実業のような初出場校まで、さまざまなチームが名を連ねました。

どのチームが栄冠を手にするのか、目が離せません。今大会も、数々のドラマが生まれることでしょう。

球児たちの熱い戦いを、ぜひとも見届けてください。

2025年夏の選抜高校野球大会 組み合わせ抽選会 放送・配信日程

日時放送・配信備考
2025年8月1日(金)18:30予定スポーツブル
スポーツナビ 
※大会第1日·第1試合で対戦する2チームの抽選を行います。
2025年8月3日(日)14:00予定スポーツブル
スポーツナビ
スカイA
※残りの対戦カードの抽選を行う